南太平洋とはしごで(!)青年館のあとはサントリーホールへ・・・
ステファヌ・ドゥネーヴ指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR
Stephane Deneve,Chefdirigent
2013年4月10日(水) 19:00開演
曲目
ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14
<ソリスト・アンコール>
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番より サラバンド
(ヴァイオリン/三浦文彰)
<オーケストラ・アンコール>
ビゼー: 「アルルの女」より ファランドール
ラヴェル: 「マ・メール・ロワ」より パゴダの女王レドロネット
指揮
ステファヌ・ドゥネーヴ
出演
三浦文彰(Vn)
なんと!一列目のセンターのお席で・・・。
三浦君とコンサートミストレスを観上げる場所での観賞で、オーケストラでありながらも1人1人の音色の違いを聴き分けられるポジションでの観賞は生演奏、コンサートホールならでは、で 気分が盛り上がりました^^
歴代の常任指揮者が、べ―ム、フルトヴェングラ―、ショルティ、シノ―ポリ、クライバ―と錚々たるメンバーの名門オケを2010年から率いているのは1971年生まれの若手。
ショルティ、プレートル、小澤と巨匠のアシスタントとして研さんを積みつつ1999年のアメリカデビュー以来、国際舞台で活躍している若き巨匠。
ドイツのオケながら、今回のアジアツアーの演目も、(9日はベルリオーズ、ドビュッシー、ラヴェル)フランスもののレパートリーが充実しているのは、指揮者の母国愛?の強さゆえ?^^
ブラームスはソリストの三浦君が若さに似ず、非常に抑制をきかせつつも表情豊かな音を聴かせてくれて圧巻。
彼は御両親ともにヴァイオリニストというサラブレッドとはいえ、まだ20歳そこそこの若さ。
小柄な体で、ちょっと片足先を立てて演奏する姿は、クラシカルなナポレオンスタイルの軍服っぽい合わせのジャケットのせいか、マネの描く「笛を吹く少年」のような感じ。
オケが揃ったところに登場する足取りの軽やかさが若々しいのですが、演奏中切れた弦をちぎり捨てる落ち着いた様子は大舞台馴れした風格も。
決してひけらかしたり自分に酔いしれたりすることなく音楽に真摯に向き合う姿勢が音に込められていて今後も注目株だと思ったことでした
ベルリオーズの「幻想交響曲」はフランス派にとって弱い分野である(笑)交響曲の白眉ですが、やっぱり構成が面白すぎますよね・・・
作曲家自身のストーカー的な恋の行方をなぞったような構成になっているのですが、最終楽章の「サバトの夜の夢」はなんと「芸術家の葬儀に蝟集した魔女たちの狂乱の宴」魔女たちの哄笑や飛び交う様などが次々と描かれていく。途中にはグレゴリオ聖歌の「怒りの日」が引用され、最期のクライマックスにはそれまでの楽想がMIXされる。
とプログラムにある通りの盛り上がりで・・・。
下手するとハリウッド映画のゾンビものになってしまいかねないところをアカデミックな交響曲の最終楽章にふさわしい格を崩さずに作り上げたベルリオーズと今日の演奏に拍手を・・・!!
最期のクライマックスに参加する直前、第一第二のヴァイオリニストが目配せをしあってにやりと微笑んだのが印象的でした
その後のアンコ―ルがまた、血沸き肉踊る(笑)ファランドールで・・・。
今夜がアジア・ツアーの最終日だったのか、指揮者も大きなアクションで、NiceHall,NiceAudienceと、一列目の下手で観賞していた小学生?のご兄弟にも登場時に手を振ったりと気持ちが乗っていらしたようで良かったです。
最期のアンコールの「レドロネット」は中国風の異国情緒に溢れた、5音階での作品で実にラヴェルらしくて、フランス音楽を堪能した夕べ、となりました
ステファヌ・ドゥネーヴ指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR
Stephane Deneve,Chefdirigent
2013年4月10日(水) 19:00開演
曲目
ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14
<ソリスト・アンコール>
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番より サラバンド
(ヴァイオリン/三浦文彰)
<オーケストラ・アンコール>
ビゼー: 「アルルの女」より ファランドール
ラヴェル: 「マ・メール・ロワ」より パゴダの女王レドロネット
指揮
ステファヌ・ドゥネーヴ
出演
三浦文彰(Vn)
なんと!一列目のセンターのお席で・・・。
三浦君とコンサートミストレスを観上げる場所での観賞で、オーケストラでありながらも1人1人の音色の違いを聴き分けられるポジションでの観賞は生演奏、コンサートホールならでは、で 気分が盛り上がりました^^
歴代の常任指揮者が、べ―ム、フルトヴェングラ―、ショルティ、シノ―ポリ、クライバ―と錚々たるメンバーの名門オケを2010年から率いているのは1971年生まれの若手。
ショルティ、プレートル、小澤と巨匠のアシスタントとして研さんを積みつつ1999年のアメリカデビュー以来、国際舞台で活躍している若き巨匠。
ドイツのオケながら、今回のアジアツアーの演目も、(9日はベルリオーズ、ドビュッシー、ラヴェル)フランスもののレパートリーが充実しているのは、指揮者の母国愛?の強さゆえ?^^
ブラームスはソリストの三浦君が若さに似ず、非常に抑制をきかせつつも表情豊かな音を聴かせてくれて圧巻。
彼は御両親ともにヴァイオリニストというサラブレッドとはいえ、まだ20歳そこそこの若さ。
小柄な体で、ちょっと片足先を立てて演奏する姿は、クラシカルなナポレオンスタイルの軍服っぽい合わせのジャケットのせいか、マネの描く「笛を吹く少年」のような感じ。
オケが揃ったところに登場する足取りの軽やかさが若々しいのですが、演奏中切れた弦をちぎり捨てる落ち着いた様子は大舞台馴れした風格も。
決してひけらかしたり自分に酔いしれたりすることなく音楽に真摯に向き合う姿勢が音に込められていて今後も注目株だと思ったことでした
ベルリオーズの「幻想交響曲」はフランス派にとって弱い分野である(笑)交響曲の白眉ですが、やっぱり構成が面白すぎますよね・・・
作曲家自身のストーカー的な恋の行方をなぞったような構成になっているのですが、最終楽章の「サバトの夜の夢」はなんと「芸術家の葬儀に蝟集した魔女たちの狂乱の宴」魔女たちの哄笑や飛び交う様などが次々と描かれていく。途中にはグレゴリオ聖歌の「怒りの日」が引用され、最期のクライマックスにはそれまでの楽想がMIXされる。
とプログラムにある通りの盛り上がりで・・・。
下手するとハリウッド映画のゾンビものになってしまいかねないところをアカデミックな交響曲の最終楽章にふさわしい格を崩さずに作り上げたベルリオーズと今日の演奏に拍手を・・・!!
最期のクライマックスに参加する直前、第一第二のヴァイオリニストが目配せをしあってにやりと微笑んだのが印象的でした
その後のアンコ―ルがまた、血沸き肉踊る(笑)ファランドールで・・・。
今夜がアジア・ツアーの最終日だったのか、指揮者も大きなアクションで、NiceHall,NiceAudienceと、一列目の下手で観賞していた小学生?のご兄弟にも登場時に手を振ったりと気持ちが乗っていらしたようで良かったです。
最期のアンコールの「レドロネット」は中国風の異国情緒に溢れた、5音階での作品で実にラヴェルらしくて、フランス音楽を堪能した夕べ、となりました
ブラームスのヴァイオリンコンチェルト、とても好きです。学生時代、エアチェック(死語?笑)しながら初めて聴いて、その後繰り返し録音を聴いて、最初に買ったCDがアイザック・スターン、ズービン・メータ指揮、ニューホークフィルのものです。どれを聴いても、これを基準にしてしまいます。
三浦文彰くんの存在もこちらで初めて知りました。1993年生まれだから、まだ20才になるかならないかですね。若いですね。これからがんばってほしいです。
マメールロワです^^;
失礼しました、不親切なわたくし・・・
ある特定のジャンルをテーマにしたブログですと、その愛好家の方々だけを
対象にしている、という前提で、詳しい説明を一切省いて、専門用語だけで端的な感想を
シンプルに述べる・・・というスタイルが多いようですが、
わたくしのブログは主の興味の対象があまりにてんでバラバラ^^;・・故に、
せめてもの対応として、いつどなたが読んでもご理解いただけるようにと思っていたのにこの始末。
反省しております。
ブラームスのバイオリンコンチェルト、素敵な曲ですよね{キラピンク}
エアチェック、わかりますよ~{YES}
兄(中学生から音楽オタクで学生時代は音楽雑誌5誌を購読、レコードコレクター!)がおりますので、
「FMレコパル」、なども小学生の頃より、手に取って熟読しておりました{止まるひよこ}
そうそう、自分の愛聴盤がすべての基準になりますよね^^
それゆえに、演奏によっていかにその曲の印象が変わるか、という部分がまた面白かったりも
するのですが・・・
三浦君、なかなかの腕前&感覚の持ち主でした。
最近、さらりと普通に世界の一員として若き日本人が様々な芸術分野で活躍しているように思います。
昔は国際的に評価されることが快挙で、日本人だから、応援しなくては!的な感じがありましたが、
今は、個々人の個性を楽しむ域に達しているような。
ある意味日本も成熟したのかしらと思います{考えるひよこ}
指揮者の方のお名前、この風貌・・・ひょっとして・・・と思ったら、やっぱり {超びっくり}
このお方、バレエDVD史に燦然と輝く不朽の名盤・パリオペラ座バレエ団の{ハート}ル・パルク{ハート}で指揮をつとめていた方ではありませんか!今ご本人のウェブサイトに行って確認してきました{ダッシュ} 間違いありませんわ~。
あのときのモーツァルト、ピアニストのエレーナ・ボネさんも素敵でしたが、オケの演奏もとても颯爽としてクリアな音でとっても好きだったんですよね~~。きっと指揮者がいいんだろうなぁと感心しつつ、その後この方のパフォーマンスに邂逅する機会がなかったのですが、今はシュツットガルトで振ってらっしゃるんですね{スマイル} mariaさんの記事で嬉しい再会を果たした気分です、ありがとうございます{花束}
(それにしてもあの映像が撮られたのは99年、この方のバイオによれば、当時彼はまだ20代・・・!演奏の成熟度からも、見た目からも{汗} なんとも信じられません・・・)
なななななんと!
あの!「ル・パルク」の指揮者ですか~!!
演奏、素晴らしかったですよ。
プログラムによると、彼がRSOに客演したのは2009年10月、運命的な出会い、だったそうで、オケは翌年3月に彼を2011・12シーズンからの第6代首席指揮者に迎えることを発表したとか・・・。
相性が良い感じは当日の演奏からも感じられました^^
「ル・パルク」収録は1999年でしたか。
その年は、彼がサンタフェ歌劇場でプ―ランクの「カルメル会修道女の対話」でアメリカデビュー、国際的な活動を始めた年とのことで、71年生まれだから弱冠28歳で振っていた訳ですね。
その時と風貌が変わっていないとは・・・^^;若き頃から巨匠の貫録?
でもきっと年をとっても変わらない雰囲気をまとっていそうな方ですね{ルンルン}
色彩豊かでシャープでクリアな演奏でした{キラリ}
とても明快な作品世界のイメージを持っている感じ。
緩急自在な指揮ぶりで、今後も注目ですね{ハート}
それにしても、こんなところでつながるとは・・・{うきわ}
やはり心惹かれる才能は突出して世に出てくるものなのですね{ロケット}
嬉しいコメントをありがとうございました{止まるひよこ}{キラブルー}