2014年11月27日(木)19:00~
紀尾井ホールにて
DANG THAI SON
PIANO RECITAL
【プログラム】
プロコフィエフ: 「束の間の幻影」op.22から
第1、3、4、5、6、7、10、11、14、16、17、19番
シューマン: ダヴィッド同盟舞曲集 op.6
ラヴェル: 高雅で感傷的なワルツ
ソナチネ
亡き王女のためのパヴァーヌ
水の戯れ
ラ・ヴァルス
【アンコール曲】
ショパン: ノクターン ト短調 op.37-1
1958年生。ハノイ出身。ベトナム戦争下ピアニストの母に師事。戦後モスクワ音楽院で研鑽を積み、
1980年のショパンコンクール(ポゴレリッチ事件の年)でアジア人として初の優勝を飾る。
その後世界的なピアニストとして活躍。
(画像はKAJIMOTO HPより)
名前は知ってはいても、直接演奏を聴いたのは今回が初。
プログラムも大変興味深く、楽しみに赴いた会場で。5列目で運指も見える良席での観賞でしたが・・・。
大好きなプロコフィエフと、各方面でとりあげられたことにより^^最近とみに興味を持ち始めたシューマン。
そして美しい旋律が心地よいラヴェルで、最後のアンコール曲に至るまで、上質な音楽の楽しみ、とでも申しましょうか。
精緻なテクニックと自然体で音楽と向き合う姿勢により、一音一音のクリアな美しさと相まって、こちらもスッとその曲の世界をリラックスしながらも密度濃く味わえるという不思議な感覚を味わいました。
ご本人が来日直前のインタビューで語っていらしたのが、
ラヴェルについては、頻繁にリサイタルを行う日本の観客のために、何か新しいものを常に考えていて、今回のラヴェルは最近傾倒しているフランス音楽からの選曲、ということで、
シンプルなソナチネ、繊細なパヴァーヌ、色彩豊かな水の戯れ、そして難易度の高いラ・ヴァルス・・・
との言葉通りの演奏。とりわけラ・ヴァルスは熱演で、演奏後の拍手も一際大きかったように思います。
それからのアンコール曲のノクターンは、ご本人のクールダウンもあるのかも・・と思いましたが、観客にとっても余韻を静かに味わえる流れでした。
終演後、CDやプログラムを手にサイン会に並ぶお客様の列の長いこと!
プログラムの冊子に書かれた彼の言葉の数々の中で、
「私はけっしてショーマンにはなれないし、ステージで目立つタイプでもない。ですから音楽のみで勝負しなければならないのです」という言葉が印象に残りました。
謙虚なようでいて、その実、音楽に対してとことん真摯であり、ある意味その音楽にゆるぎない自信をもっているからこそ言える言葉であることだなぁと実感しました。
紀尾井ホールにて
DANG THAI SON
PIANO RECITAL
【プログラム】
プロコフィエフ: 「束の間の幻影」op.22から
第1、3、4、5、6、7、10、11、14、16、17、19番
シューマン: ダヴィッド同盟舞曲集 op.6
ラヴェル: 高雅で感傷的なワルツ
ソナチネ
亡き王女のためのパヴァーヌ
水の戯れ
ラ・ヴァルス
【アンコール曲】
ショパン: ノクターン ト短調 op.37-1
1958年生。ハノイ出身。ベトナム戦争下ピアニストの母に師事。戦後モスクワ音楽院で研鑽を積み、
1980年のショパンコンクール(ポゴレリッチ事件の年)でアジア人として初の優勝を飾る。
その後世界的なピアニストとして活躍。
(画像はKAJIMOTO HPより)
名前は知ってはいても、直接演奏を聴いたのは今回が初。
プログラムも大変興味深く、楽しみに赴いた会場で。5列目で運指も見える良席での観賞でしたが・・・。
大好きなプロコフィエフと、各方面でとりあげられたことにより^^最近とみに興味を持ち始めたシューマン。
そして美しい旋律が心地よいラヴェルで、最後のアンコール曲に至るまで、上質な音楽の楽しみ、とでも申しましょうか。
精緻なテクニックと自然体で音楽と向き合う姿勢により、一音一音のクリアな美しさと相まって、こちらもスッとその曲の世界をリラックスしながらも密度濃く味わえるという不思議な感覚を味わいました。
ご本人が来日直前のインタビューで語っていらしたのが、
ラヴェルについては、頻繁にリサイタルを行う日本の観客のために、何か新しいものを常に考えていて、今回のラヴェルは最近傾倒しているフランス音楽からの選曲、ということで、
シンプルなソナチネ、繊細なパヴァーヌ、色彩豊かな水の戯れ、そして難易度の高いラ・ヴァルス・・・
との言葉通りの演奏。とりわけラ・ヴァルスは熱演で、演奏後の拍手も一際大きかったように思います。
それからのアンコール曲のノクターンは、ご本人のクールダウンもあるのかも・・と思いましたが、観客にとっても余韻を静かに味わえる流れでした。
終演後、CDやプログラムを手にサイン会に並ぶお客様の列の長いこと!
プログラムの冊子に書かれた彼の言葉の数々の中で、
「私はけっしてショーマンにはなれないし、ステージで目立つタイプでもない。ですから音楽のみで勝負しなければならないのです」という言葉が印象に残りました。
謙虚なようでいて、その実、音楽に対してとことん真摯であり、ある意味その音楽にゆるぎない自信をもっているからこそ言える言葉であることだなぁと実感しました。
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