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小菅優 ベートーヴェン・ソナタ全曲演奏会 第7回

2014-06-21 07:44:06 | MUSIC
2014年、6月20日(金)19:00~

宙組東京公演初日を観たその足で タクシーで駆けつけたのは紀尾井ホール。

小菅優(こすげゆう)ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ 全曲演奏会シリーズ第7回、に行って参りました。

プログラム

ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1

         ピアノ・ソナタ第11番 変ロ長調 Op.22

         ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 Op.106 「ハンマークラヴィア」



紀尾井ホールほぼ満席の観客の熱い拍手。
確かに素晴らしく完成度の高いベートーヴェンを聴きました。

一音一音非常に丁寧に慎重に練り上げられた音色の確かさ、若さと健康に支えられた・・と見える、何とも言い難い律動感と演奏家によって吹き込まれた漲る生命力。

ベートーヴェンの曲の持つ力強さと遊び心とちょっとした愛らしさと宗教的な解脱感と迷いと救いと・・・と、
それぞれの楽曲それぞれの楽章のメッセージを明快に示す、しっかりとした曲への理解は1983年生まれ、30歳そこそこの若さには思えない深みも。
それもそのはずで、リサイタル歴は9歳から・・カーネギー・ホールデビューが2005年という彼女にとって、今はすでに円熟期に差し掛かり、演奏家としてのテクニック・体力と知見を兼ね備えた理想形に差し掛かっている時期ならでは満を持しての挑戦、ということなのかもしれませんね。

ベートーヴェン最大の難曲とされるハンマークラヴィアはさすがに迷走~救済に至る流れをしっかりととらえつつもややもの固い印象もありましたが、第5番、第11番は素晴らしく、律動感溢れる演奏を堪能しました。
デリケートなペダル使いも完璧で、本当に上手い・・・。

次回は2015年3月21日(土)18:00開演、紀尾井ホールにて。
第30番、31番、32番でこのシリーズが完結します。




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