2013年11月15日(金)
19:00~
NHKホールにて。
珍しく、N響の定期演奏会に行って参りました。
お目当てはヨーロッパで話題の若手指揮者、トゥガン・ソヒエフ。
本当は20日、21日のサントリーホールでのBプロで、チャイコフスキーの交響曲第5番も聞きたかったのですが、さすがに人気指揮者、これはN響会員のBプロ会員の方で埋め尽くされて、一般には回ってこないですね^^;
とはいえ、今宵のCプロもロシアン・プログラムで色々と興味深かったです。
今回のお目当ては若き俊英トゥガン・ソヒエフ。
1977年10月21日北オセチア生まれの36歳。
このところ、この年頃の話題の指揮者の演奏に接することが続いていて、(1975年生まれのハーディングとか、更に若いドゥダメルとか)新世代の才能に触れてみたい、ということと、あとは、やはり好きなプロコフィエフがお目当てで^^
2008年からトゥールーズ・キャピトル国立管音楽監督。就任以来、同オーケストラの急成長の立役者となり、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、N響など世界中の一流オーケストラに客演を続け、現代の若手指揮者の中でも屈指の存在である。テミルカーノフらに師事し、マリインスキー劇場をはじめ世界各地のオペラハウスでも数多く指揮している。2012/13年シーズンからベルリン・ドイツ響の音楽監督に就任、というのがプロフィール。
- NHK交響楽団 第1767回 定期公演 -
Conductor Tugan Sokhiev
Piano Boris Berezovsky
Concertmaster 篠崎史紀
ボロディン/交響詩「中央アジアの草原で」
Aleksandr Borodin(1833~1887)
”In the Steppes of Central Asia" musical picture
ゆったりとした曲調で心地よくスタート。8分ほどの短い作品なので、まずは腕慣らし?
オペラ「イ―ゴリ公」が代表作のボロディン1880年の作品。
プログラムによると、ボロディンは実は化学者だったという驚きの情報が@@
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 (31')
Sergei Rakmaninov(1873~1943)
Piano Concerto No.2 c minor op.18
Ⅰ Moderato
Ⅱ Adagio sostenuto
Ⅲ Allegro scherzando
相変わらずクールなべレゾフスキ―。
本当に技術力の高いヒトで、この難曲をいともたやすく軽々とそしてサラサラと弾いてのける。
ソヒエフは・・・もしかして、もう少し歌わせたかった?
プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100(45')
Sergei Prokofiev
Symphony No.5 B-flat major op.100
Ⅰ Andante
Ⅱ Allegro marcato
Ⅲ Adagio
Ⅳ Allegro giocoso
1944年夏。他の芸術家とは逆ルートで1936年にヨーロッパからロシアに帰ったプロコフィエフは、1940年代半ばに国民的作曲家として大成功を収め、1944年に完成された4作品―「ピアノソナタ第8番」この「交響曲第5番」、バレエ「シンデレラ」、音楽を担当したエイゼンシュタインの映画「イワン雷帝」―に対して、1946年にスターリン国家賞第1席の同時受賞という栄誉の極みに達する・・・という、この作曲家の代表作。
・・・うーん。この、ソ連の偉大さを示す?壮大にして何もかもが力強く主張するかのような第1楽章の終わりに、そこはかとない不安を感じたのはわたくしだけでしょうか^^;
いえ、それはオーケストラや指揮者の問題ではなく、作品自体に対する感想、なのですが^^;
この若干の違和感のような感覚は最後までぬぐえませんでしたが、
第2楽章のスケルツォはバイオリンの早くて軽いパッセージが漣のように寄せて返す美しい響きに魅せられ、思わず座り直すほど。オケ全体を走る波がうねり、まさに体感する音楽の妙。
最終楽章のラストの盛り上がりとコーダのまとめ方の鮮やかさもまた、圧巻でした。
ロシア人指揮者とピア二ストを迎えたN響が真摯に取り組んだロシアン・プログラムとしては成功だったかと。
あとは作品に対する個人的な好みの見解に帰する感じでしょうか^^;
今回ご一緒させていただいた友人がBプロにも行かれるそうなので、ご感想を伺うのが楽しみです
19:00~
NHKホールにて。
珍しく、N響の定期演奏会に行って参りました。
お目当てはヨーロッパで話題の若手指揮者、トゥガン・ソヒエフ。
本当は20日、21日のサントリーホールでのBプロで、チャイコフスキーの交響曲第5番も聞きたかったのですが、さすがに人気指揮者、これはN響会員のBプロ会員の方で埋め尽くされて、一般には回ってこないですね^^;
とはいえ、今宵のCプロもロシアン・プログラムで色々と興味深かったです。
今回のお目当ては若き俊英トゥガン・ソヒエフ。
1977年10月21日北オセチア生まれの36歳。
このところ、この年頃の話題の指揮者の演奏に接することが続いていて、(1975年生まれのハーディングとか、更に若いドゥダメルとか)新世代の才能に触れてみたい、ということと、あとは、やはり好きなプロコフィエフがお目当てで^^
2008年からトゥールーズ・キャピトル国立管音楽監督。就任以来、同オーケストラの急成長の立役者となり、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、N響など世界中の一流オーケストラに客演を続け、現代の若手指揮者の中でも屈指の存在である。テミルカーノフらに師事し、マリインスキー劇場をはじめ世界各地のオペラハウスでも数多く指揮している。2012/13年シーズンからベルリン・ドイツ響の音楽監督に就任、というのがプロフィール。
- NHK交響楽団 第1767回 定期公演 -
Conductor Tugan Sokhiev
Piano Boris Berezovsky
Concertmaster 篠崎史紀
ボロディン/交響詩「中央アジアの草原で」
Aleksandr Borodin(1833~1887)
”In the Steppes of Central Asia" musical picture
ゆったりとした曲調で心地よくスタート。8分ほどの短い作品なので、まずは腕慣らし?
オペラ「イ―ゴリ公」が代表作のボロディン1880年の作品。
プログラムによると、ボロディンは実は化学者だったという驚きの情報が@@
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 (31')
Sergei Rakmaninov(1873~1943)
Piano Concerto No.2 c minor op.18
Ⅰ Moderato
Ⅱ Adagio sostenuto
Ⅲ Allegro scherzando
相変わらずクールなべレゾフスキ―。
本当に技術力の高いヒトで、この難曲をいともたやすく軽々とそしてサラサラと弾いてのける。
ソヒエフは・・・もしかして、もう少し歌わせたかった?
プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100(45')
Sergei Prokofiev
Symphony No.5 B-flat major op.100
Ⅰ Andante
Ⅱ Allegro marcato
Ⅲ Adagio
Ⅳ Allegro giocoso
1944年夏。他の芸術家とは逆ルートで1936年にヨーロッパからロシアに帰ったプロコフィエフは、1940年代半ばに国民的作曲家として大成功を収め、1944年に完成された4作品―「ピアノソナタ第8番」この「交響曲第5番」、バレエ「シンデレラ」、音楽を担当したエイゼンシュタインの映画「イワン雷帝」―に対して、1946年にスターリン国家賞第1席の同時受賞という栄誉の極みに達する・・・という、この作曲家の代表作。
・・・うーん。この、ソ連の偉大さを示す?壮大にして何もかもが力強く主張するかのような第1楽章の終わりに、そこはかとない不安を感じたのはわたくしだけでしょうか^^;
いえ、それはオーケストラや指揮者の問題ではなく、作品自体に対する感想、なのですが^^;
この若干の違和感のような感覚は最後までぬぐえませんでしたが、
第2楽章のスケルツォはバイオリンの早くて軽いパッセージが漣のように寄せて返す美しい響きに魅せられ、思わず座り直すほど。オケ全体を走る波がうねり、まさに体感する音楽の妙。
最終楽章のラストの盛り上がりとコーダのまとめ方の鮮やかさもまた、圧巻でした。
ロシア人指揮者とピア二ストを迎えたN響が真摯に取り組んだロシアン・プログラムとしては成功だったかと。
あとは作品に対する個人的な好みの見解に帰する感じでしょうか^^;
今回ご一緒させていただいた友人がBプロにも行かれるそうなので、ご感想を伺うのが楽しみです
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