先日、5月3日に、東京国立近代美術館で、「生誕100年 岡本太郎展」を観て参りました
岡本太郎といえば”太陽の塔”
3月にNHKで4回連続土曜ドラマとして放映された「TAROの塔」。
2回目終了後に友人からあらすじと見どころを解説され、第3回を観ることを約束。
1,2回目はマンガ家岡本一平と小説家岡本かの子を両親とする太郎の少年時代からParis留学まで、で特筆すべきは寺島しのぶ演じるかの子の強烈な個性。自身も新しい男女関係を実践し、息子の太郎にも芸術家としての生き方を極端な行動や言葉で示唆し、導くその姿たるや・・・。
残念ながら見ていないのデスが、そうとう鬼気迫るものがあり、観ごたえがあったそうです。
その後、震災で延期になり、ようやく放映された第3回。松尾スズキ演じる太郎が、女学生平野敏子(後に養女・岡本敏子に)を感化し、彼女を秘書として口述筆記による芸術論を表し、一躍時代の寵児となるまで・・を描いて圧巻。平凡なようでいて、内にパセティックな情熱を秘めた敏子を常盤貴子が好演していました。
その他の配役も、例えば東郷青児を中尾彬、など絶妙。
最終回は、太陽の塔のメイキングとその後の太郎・・・という感じで、その生涯と時代を追う、という締めくくりになっていましたが。
というわけで、件の友人と赴いた竹橋の近代美術館ですが、驚くばかりの長蛇の列!
パリ時代の作品はもろにシュールレアリスムの影響を受けている感じ。これは1934年の作品「空間」です。
色づかいも よく制御されてセンスが良い。
ジョルジュ・バタイユとの交流もあり、18歳で渡仏し、そのまま単身でよく自らを律して邁進したものよ、と時代を思うと驚嘆しますね。彼の著作での自論の進め方はバタイユの影響を受けている、とすると非常に納得できます・・・^^
岡本太郎の作品、というとこういうイメージですよね^^(1968年「明日の神話」)
わたくし自身の好みの画風かというと微妙ですが、例えばフェルナン・レジェのように、美しさよりもその作者の個性を強くアピールする・・それは、現代の美術界で気鋭の新人が頭角を現すためには、一際メッセージ性の強いインパクトのある個性を打ち出さなくてはならない・・・という風潮からしても王道なのでしょう。特に彼は大衆への影響を及ぼしてこそ芸術の存在価値がある、という考え方の人でしたから。強烈な色彩とメッセージ性の強いテーマが自らのトレードマークとなって行ったのも納得です。
こちらは 展覧会のいくつかのテーマの中のひとつのカテゴリーで、彼が影響を受けた、縄文土器をモチーフとした写真作品群から。
岡本太郎自身の手による撮影・現像で、さすが、その土器のひとつひとつのイキイキとした側面が立ち上がってくるような巧みな写真で面白く観ました。この土器は太陽の塔を彷彿とさせるものがありますね。
また、沖縄や東北の伝統的な祭りの映像作品なども上映されていて、今では失われたとされる民俗学的にも貴重な資料となった映像を楽しめます。
会場出口で、最後におみくじ?くじ引き?のようなメモを選ぶと、そこには太郎さんからのメッセージが・・・
わたくしの選びましたのは「ノンと言うことを恐れるな」でしたでしょうか^^;
なかなか面白い展覧会でしたので、是非 足をお運び下さい。本日、5月8日が最終日です(遅い!)スミマセン・・・^^;
岡本太郎といえば”太陽の塔”
3月にNHKで4回連続土曜ドラマとして放映された「TAROの塔」。
2回目終了後に友人からあらすじと見どころを解説され、第3回を観ることを約束。
1,2回目はマンガ家岡本一平と小説家岡本かの子を両親とする太郎の少年時代からParis留学まで、で特筆すべきは寺島しのぶ演じるかの子の強烈な個性。自身も新しい男女関係を実践し、息子の太郎にも芸術家としての生き方を極端な行動や言葉で示唆し、導くその姿たるや・・・。
残念ながら見ていないのデスが、そうとう鬼気迫るものがあり、観ごたえがあったそうです。
その後、震災で延期になり、ようやく放映された第3回。松尾スズキ演じる太郎が、女学生平野敏子(後に養女・岡本敏子に)を感化し、彼女を秘書として口述筆記による芸術論を表し、一躍時代の寵児となるまで・・を描いて圧巻。平凡なようでいて、内にパセティックな情熱を秘めた敏子を常盤貴子が好演していました。
その他の配役も、例えば東郷青児を中尾彬、など絶妙。
最終回は、太陽の塔のメイキングとその後の太郎・・・という感じで、その生涯と時代を追う、という締めくくりになっていましたが。
というわけで、件の友人と赴いた竹橋の近代美術館ですが、驚くばかりの長蛇の列!
パリ時代の作品はもろにシュールレアリスムの影響を受けている感じ。これは1934年の作品「空間」です。
色づかいも よく制御されてセンスが良い。
ジョルジュ・バタイユとの交流もあり、18歳で渡仏し、そのまま単身でよく自らを律して邁進したものよ、と時代を思うと驚嘆しますね。彼の著作での自論の進め方はバタイユの影響を受けている、とすると非常に納得できます・・・^^
岡本太郎の作品、というとこういうイメージですよね^^(1968年「明日の神話」)
わたくし自身の好みの画風かというと微妙ですが、例えばフェルナン・レジェのように、美しさよりもその作者の個性を強くアピールする・・それは、現代の美術界で気鋭の新人が頭角を現すためには、一際メッセージ性の強いインパクトのある個性を打ち出さなくてはならない・・・という風潮からしても王道なのでしょう。特に彼は大衆への影響を及ぼしてこそ芸術の存在価値がある、という考え方の人でしたから。強烈な色彩とメッセージ性の強いテーマが自らのトレードマークとなって行ったのも納得です。
こちらは 展覧会のいくつかのテーマの中のひとつのカテゴリーで、彼が影響を受けた、縄文土器をモチーフとした写真作品群から。
岡本太郎自身の手による撮影・現像で、さすが、その土器のひとつひとつのイキイキとした側面が立ち上がってくるような巧みな写真で面白く観ました。この土器は太陽の塔を彷彿とさせるものがありますね。
また、沖縄や東北の伝統的な祭りの映像作品なども上映されていて、今では失われたとされる民俗学的にも貴重な資料となった映像を楽しめます。
会場出口で、最後におみくじ?くじ引き?のようなメモを選ぶと、そこには太郎さんからのメッセージが・・・
わたくしの選びましたのは「ノンと言うことを恐れるな」でしたでしょうか^^;
なかなか面白い展覧会でしたので、是非 足をお運び下さい。本日、5月8日が最終日です(遅い!)スミマセン・・・^^;
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