10月14日(日)が最終日!ということで、
13日(土)に慌てて行って参りました。
オルセー美術館、オランジュリー美術館共同企画
「ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで」
2012年7月14日(土)〜2012年10月14日(日)
クロード・ドビュッシーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスを代表する作曲家。「月の光」や交響詩「海」などの作品で知られています。ドビュッシーが生きた時代には、音楽や美術、文学、舞台芸術が、互いに影響し合い、時に共同で作品をつくり上げましたが、彼は作曲家の中ではその代表的な人物と言えるでしょう。本展はドビュッシーと印象派や象徴派、さらにはジャポニスム等の関係に焦点をあて、19世紀フランス美術の新たな魅力をご紹介するものです。オルセー美術館、オランジュリー美術館、そしてブリヂストン美術館の所蔵作品を中心に、国内外から借用した作品約150点で構成されます。なお、本展はドビュッシーの生誕150年を記念して、オルセー美術館とオランジュリー美術館、ブリヂストン美術館で共同開催いたします。
以上、ブリヂストン美術館の公式HPより。
ドビュッシ―ファンの友人から、ドビュッシー愛用の文鎮、蛙のアルケルくん、必見!と聞いて・・・
調べたら余すところ1週間の会期!ということでギリギリに行ってきましたが、なかなか面白い展示で、観て良かったです。
ドビュッシーの同時代の芸術家、作家との交友関係もわかったり、当時のブルジョワのピアノ熱、イギリスのラファエル前派やARTS&CRAFT運動との影響、浮世絵や日本の工芸品が普通に流通して人気を博しており、気にいった版画を送り合っていたり・・・といった状況が、自筆の楽譜(とても繊細!)、写真、絵画、彫刻などを通して時代の空気を味わうことが出来ました。
今回、ブリヂストン美術館とオルセー・オランジェリー美術館との共同開催、ということで、印象派の作品など、オルセーとブリヂストンでそれぞれ同じ作家の同じ構図の作品を所蔵しているものが並べて展示されていたり・・・とか、興味深い展示があり、また、常設展からピックアップされた作品の展示室もあったのですが、改めて石橋財団のコレクションの質の高さを再確認したり・・・。
それにしても、19世紀後半から20世紀初頭にかけてというのは、実に面白い時代ですね。
エリック・サティやストラビンスキーとの写真や、楽曲を提供したバレ・リュスの「牧神の午後」の舞台写真(1914)の展示なども興味深いものでしたが、ドビュッシー唯一のOPERA「ぺレアスとメリザンド」(1902年初演)の原作者、メーテルリンクの写真を撮ったのがエドワード・スタイケン(1879―1973)で、思わず2度見してしまいましたが、スタイケンが長寿で現役生活が長かったのですね^^;
スタイケンは1970年代の晩年まで活躍していたイメージがあるので、1903年の写真に え??と思ってしまい。。。
^^;
ヴェルレ―ヌやマラルメと交友があり、ドニやルドン、ドガの作品を高く評価していた・・・というドビュッシー。
日本の文物を愛好し、葛飾北斎の冨嶽36景神奈川沖波裏をモチーフにして、自身の楽譜「LA MER」の装丁につかっていたり、書斎机に置いていた、という件の文鎮、蛙のアルケルくん(ハンドボールくらいの大きさがありました)、鍋島焼の中国人のいるインク壺なども観られて、エキゾチックで豊かな美術工芸品を身近におく楽しみを共有できたような心持になれたり・・・。
スポンサーの令嬢に贈ったという、日本画の花鳥図で装飾された薄い和紙の張られた大きな飾り扇に作曲家自身でメロディーの楽譜を描きこんだものがなんとも繊細で美しく、なんとステキな贈り物だろうかと・・・感嘆しました。
「金の魚」のインスピレーションを得た、という蒔絵の金魚(実際には鯉、ですかしらね?)も展示され、渋くて華麗な日本美術の美しさを再発見。
ドビュッシーの曲に想を得た、という絵画として、アンリ=エドモン・クロスの「黄金の島」(1891)の展示があり、
ドビュッシーの作品と絵画についての評をも表している、音楽を絵画化することで知られるカンディンスキーやクレーの作品で締めくくられたこの展示、(終了してしまいましたが)大変、内容の濃いものでした
13日(土)に慌てて行って参りました。
オルセー美術館、オランジュリー美術館共同企画
「ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで」
2012年7月14日(土)〜2012年10月14日(日)
クロード・ドビュッシーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスを代表する作曲家。「月の光」や交響詩「海」などの作品で知られています。ドビュッシーが生きた時代には、音楽や美術、文学、舞台芸術が、互いに影響し合い、時に共同で作品をつくり上げましたが、彼は作曲家の中ではその代表的な人物と言えるでしょう。本展はドビュッシーと印象派や象徴派、さらにはジャポニスム等の関係に焦点をあて、19世紀フランス美術の新たな魅力をご紹介するものです。オルセー美術館、オランジュリー美術館、そしてブリヂストン美術館の所蔵作品を中心に、国内外から借用した作品約150点で構成されます。なお、本展はドビュッシーの生誕150年を記念して、オルセー美術館とオランジュリー美術館、ブリヂストン美術館で共同開催いたします。
以上、ブリヂストン美術館の公式HPより。
ドビュッシ―ファンの友人から、ドビュッシー愛用の文鎮、蛙のアルケルくん、必見!と聞いて・・・
調べたら余すところ1週間の会期!ということでギリギリに行ってきましたが、なかなか面白い展示で、観て良かったです。
ドビュッシーの同時代の芸術家、作家との交友関係もわかったり、当時のブルジョワのピアノ熱、イギリスのラファエル前派やARTS&CRAFT運動との影響、浮世絵や日本の工芸品が普通に流通して人気を博しており、気にいった版画を送り合っていたり・・・といった状況が、自筆の楽譜(とても繊細!)、写真、絵画、彫刻などを通して時代の空気を味わうことが出来ました。
今回、ブリヂストン美術館とオルセー・オランジェリー美術館との共同開催、ということで、印象派の作品など、オルセーとブリヂストンでそれぞれ同じ作家の同じ構図の作品を所蔵しているものが並べて展示されていたり・・・とか、興味深い展示があり、また、常設展からピックアップされた作品の展示室もあったのですが、改めて石橋財団のコレクションの質の高さを再確認したり・・・。
それにしても、19世紀後半から20世紀初頭にかけてというのは、実に面白い時代ですね。
エリック・サティやストラビンスキーとの写真や、楽曲を提供したバレ・リュスの「牧神の午後」の舞台写真(1914)の展示なども興味深いものでしたが、ドビュッシー唯一のOPERA「ぺレアスとメリザンド」(1902年初演)の原作者、メーテルリンクの写真を撮ったのがエドワード・スタイケン(1879―1973)で、思わず2度見してしまいましたが、スタイケンが長寿で現役生活が長かったのですね^^;
スタイケンは1970年代の晩年まで活躍していたイメージがあるので、1903年の写真に え??と思ってしまい。。。
^^;
ヴェルレ―ヌやマラルメと交友があり、ドニやルドン、ドガの作品を高く評価していた・・・というドビュッシー。
日本の文物を愛好し、葛飾北斎の冨嶽36景神奈川沖波裏をモチーフにして、自身の楽譜「LA MER」の装丁につかっていたり、書斎机に置いていた、という件の文鎮、蛙のアルケルくん(ハンドボールくらいの大きさがありました)、鍋島焼の中国人のいるインク壺なども観られて、エキゾチックで豊かな美術工芸品を身近におく楽しみを共有できたような心持になれたり・・・。
スポンサーの令嬢に贈ったという、日本画の花鳥図で装飾された薄い和紙の張られた大きな飾り扇に作曲家自身でメロディーの楽譜を描きこんだものがなんとも繊細で美しく、なんとステキな贈り物だろうかと・・・感嘆しました。
「金の魚」のインスピレーションを得た、という蒔絵の金魚(実際には鯉、ですかしらね?)も展示され、渋くて華麗な日本美術の美しさを再発見。
ドビュッシーの曲に想を得た、という絵画として、アンリ=エドモン・クロスの「黄金の島」(1891)の展示があり、
ドビュッシーの作品と絵画についての評をも表している、音楽を絵画化することで知られるカンディンスキーやクレーの作品で締めくくられたこの展示、(終了してしまいましたが)大変、内容の濃いものでした
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