マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

結婚の秘儀

2012-10-17 08:32:46 | 聖書。聖書勉強会。教会。日常の信仰生活。
『イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。

母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。
夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。

このように考えていると、主の天使が現れて言った。
「ダビデの子ヨセフ、恐れずに妻マリアを迎え入れなさい。」
   
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を向かえいれた。』
           マタイ福音書 1章18&19&24節


      今日は、『聖書研究講座』、初日。
 大学院聴講生クラス・・今期は休講。代わりに 『聖書研究講座』・・今期の受講。 となりました。



      今日は、マタイ福音書1章18節~25節。 8節のみ。
       『イエス・キリストの誕生の次第』。 のみ。



マリア:
理解不可能な、聖霊に因る妊娠、の『事実』が我が身に起こる。  いかなることじゃ どうすればいい
妊娠の『事実』は、自分にしか分からず、人に説明は絶対に不可能
しかも
妊娠の『事実』は、当時の律法では、結婚前の妊娠や不倫は、姦通罪。 死刑である。  
妊娠の『事実』は、外目には死刑に値する事実であり、誰にも相談も出来る事ではなかった。 どうしよう  戸惑うマリア。
そして
妊娠の『真意』は、マリア自身にも分からず、人が経験したことでもない事であり、マリアは妊娠の『真意』を思いめぐらすのみであった。

一方・・・

ヨセフ:
マリアの結婚前の妊娠の『事実』は、当時の律法では姦通罪で、死刑が、『世の正しさ』である。 悩むヨセフ! どうしよう
であれば
死刑を望まぬヨゼフは、マリアを死刑から救う方法、 を考えるしかなかろう!!!
思いついた方法
『夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。』マタイ福音書1章19節

『正しい人』
英語聖書では、『A Just man』。 リーダーズ英和辞典では、『神の前に正しい人、義にかなった人。』


『正しい人ヨセフ』は
神への忠実=律法の厳守 が頭から離れない  どうすればいい  考え迷うヨセフ
”愛するマリアを失いたくない!” と  ”神の律法を守らねばならない!”。 二つの考えの狭間で・・・迷い苦しむヨセフ
 

『正しい人ヨセフ』
神への忠実=律法の厳守を捨てる決意をする  ヨセフのマリアへの『愛』は、『律法』に勝った!



今風に考えれば・・

『愛は決して滅びない。
預言は廃れ、知識は廃れよう。私たちの知識は一部分、預言も一部分だから。
    ・・・・・・・・・・・・
信仰と、希望と、愛、この三つはいつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。』
                コリントの信徒へも手紙 13章 8~13節


ヨセフの選択は
   『律法への決別』 = 『旧約への決別』  でした。
キリストも言います
『わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。』
                    マタイ福音書 5章17節

『正しい人ヨセフ』
『律法への決別』 = 『旧約への決別』を決心したヨセフは、『旧約の律法に限界を見いだしたイエスの前表』、といえるのかもしれません。


     そしてもう一つ


ヨセフの選択は
『ヨセフの決意』 = 『アブラハムの子ダビデの子、イエスキリストの系図の継続』 = 『旧約の実現と継続』 でもあります。


『正しい人ヨセフ』は
マリアの結婚について考えに考え・・迷いに迷って・・。 最終的に、『脱自』に成功します。
① 律法の厳守=マリアの死刑=旧約への忠実 と 『世間の正しさ』への決別。 捨てる。『愛』の拡大化。
② 自分の思いを捨てて、神の言葉=『恐れずに妻マリアを迎え入れなさい。』を受け入れます。 受諾。
  『自己放棄』と『神の受諾』 で、 『脱自』を果たしたヨセフです。


その結果
アブラハムから40台目のヤコブに続き・・・

『ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。 このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。』
                    マタイ福音書 1章16説

『ヨセフのマリアとの結婚の承諾』が、 
旧約の父祖・アブラハムの子孫・『キリストの誕生』を招き、『旧約の継続』、へとつながったというわけです。
アブラハムから42代目:キリストの誕生の日を迎えました


キリストの誕生は
   『預言の完成』 = 『旧約の継続』 でもあります。 めでたし!めでたし!


今日の勉強:
『ヨセフの承諾』 は、『旧約への決別』  と  『旧約の継続』、を招きました。
そして
『結婚の秘儀』は、ヨセフのように、『伴侶の不解部分を、理解出来ないままにも、全面的に受け入れる』 という事のようです!  出来ますかしら?


以上。
  前半の『旧約への決別』は 私の考え。 後半の『旧約の継続』は 講師の教えと私の共感でした。  お粗末さまでございました


追記)
我が息子の洗礼名前は、『ヨセフ』。
聖者ヨセフのように、思慮深く優しく愛深い人であって欲しいという、親の期待を背負わされた息子です!
期待に添った息子でございます。  親馬鹿でした。 余計なことでした。 お恥ずかしい!