マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

ボブ・ディランのメッセージ・・・『How does it feel? どんな気がする?』 そして 主の言葉・・・『災いだ、反逆と汚れに満ちた暴虐の都は。』

2016-12-13 20:53:26 | 待降節。クリスマス。降誕節。四旬節。聖週間。復活節。

  世界中が驚いた、音楽家・ボブ・ディラン氏の『ノーベル文学賞受賞』の報。


先日のノーベル賞授賞式当日には、氏の『受賞の喜びのメッセージ』を聞けましたね。

 ボブ・ディラン。
1941年5月24日。 アメリカ・ミネソタ州で生まれる。 今は75歳。

  もともとユダヤ人、ユダヤ教徒として出生したが・・・
70年代後半。30代後半。 キリスト教福音派に改宗。 
  『改宗コンサート』では、「ユダ!裏切り者!」と、激しいブーイングを浴びた。 私も映像で見ました。
  ビートルズ・ジョン・レノンは、ディランの『キリスト教を勧める歌詞』に反発し、反対の意味のアンサー・ソングを書いている。
1978年。37歳。 ワールド・ツアー終了後、ボーン・アゲイン・クリスチャン (Born again Christianity) の洗礼を受けた。
                                                                   ディラン氏は、熱心なキリスト者なのですね。

ディランは、
当初から、メッセージソングやプロテストソングの旗手と評されます。

  でも、
自分の詩が勝手に解釈され、運動の象徴として扱われることに、辟易していると明かしています。

ディラン自身の関心事は、「平凡な家庭を築く」「自分の子供の少年野球と誕生日パーティー」と述べている。

  私。
ボブ・ディランと同年代ともいえる。 ボブ・ディランの音楽を聴きながら、青春時代を過ごしました。
ボブ・ディラン氏の『ノーベル文学賞受賞』の報に、驚きました。 受賞の真意を理解できませず、驚いた次第です。

  早速。
ビデオ屋で、ディラン氏のCDを3枚借りてきて、聴き直しました。 懐かしい。楽しみました。
  幸いに。
NHKが特集: 『ボブ・ディラン  ノーベル賞詩人 魔法の言葉』 を放映。 
  世界一会うのが難しい人。アメリカの音楽界の巨人。創作の秘密:6000点以上の未公開資料。等等。
    今日。
NHK特集の『録画』を見ながら、『ディランの真意』を勉強をしました。


ディランは、音楽家であり詩人で、『言葉』に対する並外れた執念を持ち、いつも『二つの顔』がある。
         確かなことは、50年以上600曲以上の歌を作り続けていること。


     
皆が知る・・・  『Like a roling stone』
  
   若い彼は・・・
   正義と戦争を語るのではなく、戦争の本質に、『言葉』で挑んだ。
   『安全地帯に居る者』『戦争を商売とする者』への激しい批判を、『言葉』に託した。

      この曲は、米国ケネディ―大統領暗殺の直後に作られました。

      『一人の女性の物語』として書かれた『Like a roling stone』
      最後のおちで・・・ディランがこだわったという『挑発的フレーズ』が繰り返されます。
   『How does it feel? How does it feel?  どんな気がする?どんな気がする?』

 『ひとりきりでいるということは?帰る家がないってことは?誰からも知られていないってことは?
       To be on your own. With no direction home. Like a complete unknown.』
                                             どんな気がする?

         ディランは、具体的に、聴く者に、問いかけました。
         しかし、『最後の言葉』 だけは 『比喩』なのです。 
       『Like a rolling stone? 転がる石のように?』 と。

          『Rolling stone  転がる石』  
            二つの解釈が可能です。
    ①:転落。堕落。落伍者。転がり落ちる人生。②:脱出。前進。解放されること。
         両極端の解釈が、ディランによって、聴き手に委ねられるのです。
     
 『一人の女性』、  ①転落したのか? それとも ②自由になったのか?
 『聴き手のあなた』、①社会の中で転落するのか? それとも ②真理を見つけて自由になったのか?


     30年以上・・・テレビメディアの取材を受けていないディラン。
   
   2012年。71歳のボブ・ディラン。 
     長大な、45番まで続く曲を発表。    『テンペスト 嵐』

       そこには、世界の終末を予感させる『言葉』が、ちりばめられていた。

 死に向かう人を歌う。 『白い月。 薔薇は輝く。 西の街を出航する。』
70歳を超えたディランは、『言葉』を重ねて、何を伝えたかったのか? 『血。黙示録。永遠の眠り。明滅。闇。死。』

   『海へ沈み始める。地球が、口を開ける。名前を呼ぶ声が、聞こえる。天使が、そっぽを向いた。』
     救いのないこの世界への絶望なのか? 死に逝く者たちへの弔いなのか?

    『その道は狭く、闇が満たされていた。 様々な悲しみを味わった呻き声が、響く。』
      だが、ディランは何も答えない。 これからも、しゃがれ声で歌い続けるだけだ。

   『花は散った。すべては散った。あまりにも長い時ーーー魔女の呪いが続いている。』

                                      以上。NHK特集番組で勉強した一部でした。
                                      皆様と『授賞』の喜びを分かち合いたくて・・・


そして。

今日は12月13日。待降節第三火曜日。

『今日のゼファニヤの預言』

『主は言われる。 
災いだ、反逆と汚れに満ちた暴虐の都は。この都は神の声を聞かず、戒めを受け入れなかった。 

わたしはお前の中に、苦しめられ、卑しめられた民、貧しい全ての人に救いを約束する。』 
                                            ゼファニヤ書 3章1-13

 ゼファニヤの『預言』も、ボブディランの『言葉』も、
     戦争の悲惨さ、世の暴虐を、憂います。 それらに終わりはないのか?と。
  正に、『御言葉』を聞く者、『音楽』を聴く者、一人一人に、突きつける『問』ですね。

   
   残り少しの待降節・・・
   『問』に自分なりの答を出し、救い主イエスの誕生で、救いを約束して頂きましょう!


皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
ボブ・ディランの受賞で、聞き慣れた音楽で、ノーベル賞を身近に感じることができましたね。 
   受賞がもたらす、一つの側面でした。 いいものですね。


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2 コメント

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すばらしい (ara60kame)
2016-12-14 14:13:16
実は私の主人はボブ・ディランが大好きです。特に主人は自らをディラノロジストと密かに呼んでおります。1990年から2年間ミネソタ州に住んだ時にはディランの生家や彼が通った高校などを訪ねました。日本でのコンサートにも何回か足を運びました。そんな主人の影響で彼の詩をよく聴いたものです。
主人はいつか彼がノーベル賞を取るだろうと常々言っており、この度の受賞はほんとに喜んでいました。二人でお祝いした次第です。
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すばらしい! (マリア)
2016-12-15 00:19:39
御主人様はディラノロジストですか! すばらしい!
ディランの生家や彼が通った高校などを訪ねたのですね。 すばらしい! うらやましい!
日本でのコンサートにもおいでになったのですね。 すばらしい! うらやましい!
御主人様は、ディランのノーベル賞を預言なさっていたのですね。 すばらしい! すごい!
いつの日かディランの生家や彼が通った高校などをおとずれてみたいものです。 コンサートにもいけたら、どんなに嬉しいことか!
   受賞おめでとう!
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