バイオリニストの黒沼ユリ子さん
『さよならコンサート』
日本、チェコスロバキア、メキシコ、3つの国に暮らし、
世界40カ国で演奏活動を続けてきた黒沼ユリ子さん。人々と音楽を通して人生をわかちあってきました。
私には、録画して楽しみに見る、NHKテレビ番組が『二つ』あります。
その一つが、先日ブログに書いた、『100分de名著』。
もう一つが、今朝も楽しく見た、ゲストが1時間語る、『心の時代』です。
いやいや、三つ目もありました。『スーパープレゼンテーション』が三つ目です。
今朝のゲストは『バイオリニストの黒沼ユリ子さん』
16歳。 単身、当時の鉄のカーテンの向こうのチェコスロバキアへ、音楽の勉強のために渡る。
32歳。 人類学者のご主人様の故郷・メキシコの田舎に移り住む。
40歳。 メキシコCityに移り住み、バイオリン学校を設立。
73歳。 バイオリン学校の生徒や卒業生2000人と『さよならコンサート』を、夫と共に40年間過ごしたメキシコで開き・・・
『ここでバイオリン人生を終わりにします!』と、引退宣言。
終の棲家を、メキシコとゆかり深い・日本千葉市御宿町に定めて、日本に移り住む。
そして。
75歳の現代。 NHKテレビの中で、ゆっくりとバイオリンを弾かれるお姿は・・・
『もういいでしょ? ここでバイオリン生活を終わりにします。』 宣言後の穏やかなお顔。
『もういいでしょ?』 テレビの対談中に、2回ほど、しみじみと、おっしゃいました。
お話の中で、『二つの言葉』、が印象に残りました。
一つ目。
『世の中には、
文明の頂点のような、時間の失われたような24時間電気がついている世界に住む人がいます。
同時に、陽が上ると起き陽が沈むと食事をして寝る、昔のままの生活をする人がいるのです。
その場に身を置いて,見たり聞いたりしなければ、真実は理解できないと知りました。』
もう一つ。
『音楽は、言葉が人間の心を表す手段であり媒介であると同様、経験して積み上げてきた人間の感情を楽器を通して伝えるのです。
私は、自分の作った学校で、私の教えるべきことを教えてきました。
でも、もういいでしょ? ここでバイオリン生活を終わりにします。余生にゆっくりと移りました。』
私は、
黒沼様の話を聞きながら・・・『使徒パウロの言葉』を思い出していました。
『わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました。
今や、義の栄冠を受けるばかりです。』 テモ手への手紙Ⅱ 4章6-8
黒沼ユリ子さんも使徒パウロも、
人生の締めくくりの時を自覚して語る『最期の言葉』が、やるべきことをやった人の自信に満ちていて、素晴らしいですよね!
勇者の貫禄、恰好良いですよね! いさぎよい! 美しい!
私もかくありたい! 凡人には大きな難題です。
そして。
今日は9月13日。火曜日。年間第二十四火曜日。
『今日の使徒パウロの言葉』
『体は一つでも、多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くても、体が一つであるように、
キリストの場合も同様である。 あなた方はキリストの体であり、また、一人一人はその部分です。
神は、いろいろな人をお立てになりました。
使徒、預言者、教師、奇跡を行なう者、病気をいたす賜物を持つ者、援助する者、管理する者、異言を語る者などです。
あなたがたは、もっと大きな賜物を受けるように熱心に務めなさい。』 コリントの教会への手紙Ⅰ 12章12-31
つまり。
人は、それがどんなに小さく見えても、独自の役割を持っているのです。
赤ちゃんも。小学生も。主婦も。お父さんも。オリンピック選手も。そしてバイオリニストの黒沼ユリ子さんは教師として。等等。
どの役割にも、上下はありません。
ただ、全ての人が、役割を果たすときに、もっと大きな賜物を神から受けるために・・・
役割を熱心に務めなくてはならないのです。 頑張りましょう!
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
スポーツの秋の到来です! 私は、いよいよ、熱心に走り始めなくてはなりません!
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