風土に合った食べ物が文化なのだから、他に居て真似をするのは、そもそも大変なことなのだろう。
今日はフランスパンらしきものに、挑戦した。らしきもの でしかないものが出来上がった。焼くにあたり、いろいろと調べてみたが、ちょっと難しくてできそうな感じはしていなかった。蒸気を使って焼く。フランスのオーブンは蒸気がでるの?
魔女の宅急便という、アニメで、オーブンの原型を見たような気がした。土で作ったかまどの中で薪が燃えていた。というより、燃え尽きる前の時間を利用しているように感じられた。炎があると、パンが燃えてしまうのかもしれない。炎が消え、十分に熱せられた、土のかまどを使うのが、オーブンなのだろう。最近はピッザを美味しく焼いてくれる店で、電気やガスののオーブンではなく、昔ながらのかまどのオーブンを使っているところもある。蒸気がでるとすると、土の質が違うのかなあ・・・・と、いい加減なことを考えてみる。粉の質もあるし、その場所でしかとれない食材と気候、つまり文化から出てくる味であったに違いない。
こちらに来て、日本のレシピで、ケーキを作ると美味しくないことに気づいた。スポンジの舌触りがどうしても、ざらざらとする。何度作り直しても同じだったから、日本の小麦を購入して作ってみた。すると望みどおりのしっとりしたスポンジが出来上がった。レシピも土地が違い、素材が微妙に違うと、違ったものになる。こちらでは、そもそも日本のような、やわらかいスポンジは、おまり好まれていないようだ。バターケーキ、マフィンなど、油脂をたっぷり使った、ハードケーキ(固めのケーキ)が好まれる。小麦粉の質の問題かもしれない。
日本では、ショートケーキといえば、イチゴがのった物を想像するが、こちらでは、見かけない。それは、イチゴ自体が、生でたべてそれほど美味しいものではないからだ。硬くて甘みがすくないから、バターと砂糖で炒めて、アイスクリームにかけてあったりする。郷には入れば、郷の食材を郷人と同じように食べないと美味しくないのかもしれない。
あれあれと、話は流れていったが・・・・・・ここアメリカでフランスパンをうまくやけるように、でも、あきらめないで、もうちょっとがんばってみよう。時代が違うからね。今は。