体育の日、芋煮会にとってはこんなに好天でいいのだろうかと思うほどの晴天だった。
戸外を満喫しながら、セコンド校庭で芋煮会の準備をする。集合時間が早かったので、火熾も時間をかけてゆっくりできた。校庭の端に落ちているU字溝を逆さにすることから作業が始まる。黒く焦げていて、もう何回も使われた様子だ。焼き芋を焼きながら子供たちも練習風景を見学する。
もちろん、メインはトン汁にバーベキュー。練習が終わった欠食児童たちが、わーっと押し寄せてきて、押し合いへし合い、並んでください~と声をかけなくては、と思ってたら・・・なんのことはない、子供たちは出されたものだけを、生徒同士でにこやかに、ゆっくりと食べている。肉が焼けているよ~おかわりは~と、声を掛けてもやさしい一瞥を向けるだけ。
えっと・・・こんなもんだっけ? 焼けていく肉が網の上で溜まっていく。
焼き肉隊のお父様がプレートに肉を持って配るという行動にでてくださった。こちらは、果物、おにぎりをもってお子達の間をサービスして歩く。もって歩くと子供たちは、お礼を言って、気持ちよく食べてくれる。
甘やかして。。。とも思うのだが、せっかくの食材が余っていくのをみるのは忍びないではないか・・・。ほとんど用意した食材が無くなった。
そして、デザート。アメリカのバーベキューには必ずある?というマシュマロ焼き。マシュマロを串に刺して、火にかざす。溶けた熱々を、板チョコ片と一緒に、甘くないビスケットかクラッカーにはさんで食べる。マシュマロはトロリとろけ、ついでにチョコまでトローリと溶け加減。熱くておいしい。
デモンストレーションで私がぱくりと食べ終わったとたんに、ママたちがマシュマロをもってベーべキューコンロに殺到する。と、その様子を見ていてた、高校生たち、彼らもマシュマロをもってバーベキューコンロに行き始める。あっという間にコンロの周りは箸の先にマシュマロをもった人たちで溢れかえった。全員が背中を丸くして、コンロを覗きながら真剣にマシュマロを焼いている。コーチも監督もやっている。
なんだかそれは、とってもうれしい光景で、マシュマロは芋煮会の雰囲気を一気に活気付かせてくれた。
買い物の時点で、母たちから、マシュマロなんて・・・美味しいの?と、疑いの眼で見られていたので、マシュマロの絶対数が足りなかった。それがよかったのかな?あの活気はマシュマロの個数が少なかったこと、始めて経験した人が多かったことに由来するのかもしれない。
とにかく、楽しかった。マシュマロ焼きはラグビー部の伝統になるかもしれない。