最初の一冊~松村比呂美

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特別展『三国志』 九州国立博物館

2019-12-23 | Weblog
冷たい雨が降る中、特別展『三国志』を観るため、太宰府天満宮裏手にある九州国立博物館に行ってきました。


曹操墓の出土品は海外初公開とのこと。東京国立博物館に続いての開催です。


まず出迎えてくれたのは青銅製の関羽像。


音声ガイドによると、映画や漫画で描かれているより実物は少しスリムで、この像に近いということですが、すごい迫力で見入ってしまいました。


張玉亭作 関羽・張飛像 清時代19世紀
「蜀の武将・張飛は関羽が敵に寝返ったと早合点するも、それが誤解とわかり悔い謝った」


金製獣文帯金具 後漢時代・2世紀の豪華な帯金具。


揺銭樹(ようせんじゅ)青銅製 後漢時代・2世紀
「約400個もの円い銅銭を枝葉に飾った『金のなる木』が、緑釉陶器の台座に差し込まれている。蜀の地域で集中的に出土するとから、当地の信仰と深く関わるものと考えられている」


揺銭樹台座 土製 後漢~三国時代3世紀
富裕層の墓に置いた「金のなる木」の台座。


貸客船 土製 後漢~三国時代(呉)・3世紀


儀仗俑  後漢時代・2~3世紀


獅子 後漢時代・2世紀


犬 後漢~三国時代(蜀)・2~3世紀
ある墓の入り口に置かれていた、墓を守る番犬。


調理俑 後漢~三国時代(蜀)・2~3世紀
魚を手にしてにこやかに調理をしている俑。
蜀は、こうした笑顔の俑も多く、物産の豊かな地だったそうです。


五層穀倉楼(ごそうこくそうろう)土製、彩色 後漢時代・2世紀
1973年、河南省で出土したもの。後漢時代の建物の構造がわかって興味深いです。


趙雲像 清時代・17~18世紀
「曹操の襲撃を受け、逃げ遅れた劉備の子・劉禅を懐に抱いて疾駆する。『三国志演義』屈指の名場面で趙雲最大の見せ場」


晋平呉天下大平 磚 土製 西晋時代・280年。
「晋、呉を平らげ天下大平」と刻印されており、「世界一短い三国志」と言われているそうです。


横山光輝氏の漫画「三国志」の原画も展示されていました。


「赤壁の前哨戦」をイメージした、約千本の矢による印象的な演出もありました。


NHKで放送されていた「人形劇 三国志」の人形も展示されています。


川本喜八郎氏作の美しく凜々しい人形たち。


このコーナーも大変な人気でした。


結局、撮った写真の十分の一もアップできませんでした(^^;
特別展「三国志」は2020年1月5日まで。この機会にリアルな三国志を味わってみるのもいいと思います。 
年内は終了していますが、2020年は1月1日から開館しているようですので、行かれる方は、九州国立博物館のHP等で確認してください。



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