27motorsports & MaruhaMotors Blog

27モータースポーツ&マルハモータースが送るチューニング情報ブログ。

MAHLE PISTON

2006年06月20日 | Weblog
NEWS :
●OPTION2取材ありました。7月号掲載にされます。
●ブレーキパッドをさらに開発中。サーキットバージョン秋ごろ発売予定。
●今月、4ポット限定色発売開始。
●6/25(日)はお休みです。
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みなさん今晩は。
マルハ・ブログの時間です。

今日は開発陣から少し情報提供。
ハイパーレブなどの雑誌媒体やこのブログでもご紹介をしましたが、マルハでは目下MAHLE製のピストンを量産体制に入っております。
大変な反響で、まだか?まだか?と問い合わせが殺到しておりまして、デリバリー遅延の状況説明に大変苦慮しております。

7月頃からは発売が出来そうです。
どうぞ、今しばらくだけお待ち下さい。

今日はこの『マーレー』について少し補則をいたしましょう。

マーレー社は現在、巨大な産業企業としてその規模を世界中に張り巡らせるスケールで、私たちの想像出来る範囲ではありません。
その中で、モータースポーツ部門があり、このセクションがマルハの話を聞いてくれたわけです。

ただし、最新の設備を駆使し、巨額な生産量を誇るマーレー社で、特注ピストンを作ってもらうことは決してたやすいことではありません。
ヨーロッパでのレースでもその実績は圧倒的であり、今や北米でのレース部門にもマーレーの実力は深く浸透しております。

今日ご紹介する画像は、BPピストンを設計する際に使われた3Dです。

リブの張り出し、スリッパーショートスカート、リング溝、トップ形状、全体重量、アルミ材質、リング、ピンとその設計には例え東洋の国マルハからのオーダーであっても決して妥協せずに、しっかりとシュミレーションを取っています。

マーレーにはヨーロッパで培ったノウハウを引き継ぐエンジニアが多く、彼らの知識が世界中のレースピストンやチューニングピストンを作り出すのです。

あらゆる面で業界をリードするマーレー社の技術は、日本においても伝説的印象をあらゆるチューナーに植え付けていると言えます。
それほどまでに、彼らのピストンは至極の玉宝扱いをされているのです。
まさか、チューニング用でB6、BP用にMAHLEピストンが使える様な市場になるとは10年前に誰が想像できたでしょうか。

マルハの見せた意地がマーレーを動かしたのです。

さて、材質を少しお話いたしましょう。

通常、アルミ鍛造ピストンで使われる素材には、#2000番級の材質が使われます。
熱に強く、レース等ピストン素材として多くのピストンメーカーで採用されている材質です。
市販オリジナルなどでは、材質すら理解せず販売されているケースも少なくありませんが、大抵はこの範囲の物が使われます。
マルハでオーダーしているピストンは#4032材が採用されています。
熱膨張が小さく、その分クリアランスを詰めることが出来ます。

そのため、エンジン音が抑えられ静かなエンジンを作ることが出来ます。

この材質についても、先駆けるMAHLEの技術の一端です。


開発部

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