新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

続・英語論 #2

2014-09-02 14:28:53 | コラム
簡単で易しい言葉で表現しよう:

前回挙げてきた例は言わば「日常会話」の範疇に入るものだと思うが、私が機会があれば読んできた「英会話」の本やテキストの中には余り掲載されていないようなものだと思っている。私が採り上げる例はアメリカのビジネスマン(パーソン)の中にいて「なるほど、こういう場合はこう言えば良いのか」と思って覚えた例であって、教えられたものではないことをお断りしておく。「そん表現は先刻承知」というのが出てきたらお許しを。

「考え中」
解説)これはテレビだったか雑誌だったかの漫画に出ていた表現で「今考えているところだ」を短縮したのだと思っている。

"I am trying to think." 
で良いと思うが、これは実際に同僚がこのように言ったので、正統な英語であると思っている。この "think" を "remember" に変えれば「思い出し中」即ち、「思い出そうとしている最中」になるだろう。他にも置き換え可能な単語があると思うので、「原型」を記憶しておかれると何時か役に立つかも知れない。そこでは「音読」をお忘れなく。

「一体全体ここで何をやっているんだ」
解説)これはカリフォルニア州で我が国から来られた団体をアメリカの大きなスーパーマーケット(「スーパー」は和製語で、これだけでは英語にはならない、念のため)にご案内した際に団員の方がついうっかりして事前の注意事項を忘れて冷蔵ケースの写真を撮ってしまった時にことだった。そこに"superviser" と名乗った売り場主任的な巨漢が現れて、

"What is this going on here, gentlemen?"
と大声で一喝した。「事前に撮影許可も取らずに何をする気か」という意味だ。実は、この言い方から "this" を抜いて穏やかに言えば「何をしているのですか」程度の質問である。だが、その後の経験でもこの "this" 入りは強硬な苦情であり、お叱りでもあると知った。「君らは一体ここで何をしているのか」を英語にしようと思えばかなり難問ではないか。

「私に何処まで出来るかやってみます」
解説)これを下記のような英語にすると「やり遂げてみせる」という意欲がないと取られるのだ。実は、上司に難しいことを命じられてそう言ったら「やる気無し」と叱責されたのだった。

"Let me try to see what I can do about this matter."
だったのだ。そこで「いいえ、やる気はあります」と答えると、「それならばこう言うべきだ」と指導されたのが、

"I’ll try to get it done."だった。思うに "done"

で大きな違いを生じたのだろう。

「何処まで話しが済んでいたのだったか」
解説)これは上司とかな込み入った案件の打ち合わせが電話中断された。会議室に戻ってきた上司が尋ねたことは

"Where were we?"
なので、「こんなに簡単な言い方で済むのか」と勉強させられた。これを応用して「この本を何処まで読んだかな」も "Where was I?" で良いようだ。

「私は自己弁護をしていません」または「私は自分の弁護をしているのではない」
解説)難しそうな熟語が入っているので緊張するだろう。英文は案外なもので

"I am not speaking for myself ?(about this issue とでも加えても良いか)

一見「自分のために言っているのではない」と思わせるが、そうではなかった。案外に使い道があった表現だった。

「この件はこれで終わりにしよう」
解説)上手いことを言うなと感心させられた表現だったが、正直なところ聞いた瞬間には「??」だった。

"Let’ s put this matter behind us."
である。前後の関係もあるが、"behind us" が目玉だろう。"this matter" を入れ替えれば幅広く使える。


代々木公園とデング熱とヤブ蚊

2014-09-02 13:10:49 | コラム
何故今頃噴水の池の水を抜くのかな:

ヤブ蚊の害があれほど騒がれるのは驚きだが、代々木公園での東京都の対策に不可思議な点があると思ってテレビのニュースを見ていた。

それは、専ら植え込みに消毒薬か何かを散布していても、画面に入ってくる池(なのだろうが)を放置しているのが疑問だった。その昔、と言っても70年にもなるが、当時住んでいた藤沢市鵠沼では一寸した池というか大きな水溜まりにはボーフラが湧いており、夏が近くなってうっかり松林の中にでも入れば体中蚊に刺された記憶があった。即ち、水溜まりは蚊の養成所だと思い込んでいた。

しかし、専門家の方々はヤブ蚊の行動範囲は50~70メートル、最大でも100メートル以内と曰い、薬剤の散布は植え込みだけに止め、池の水を抜き始めたのは昨1日のニュースからだった。私は好意的に解釈して、専門蚊ではなかった専門家と担当の部署は池の中のボーフラの棲息状態を調査済みで、敢えて後回しにされたと思っていた。率直に言えば「あれでもし後手を踏んでいたらどうする気だったのか」である。

被害者がこれ以上増えることなく、蚊の季節が速やかに終わることを祈念して終わる。余談だが、当方は偶然に地上30メートルはあるアパートの一室に住んでいる関係上、蚊や蠅はエレベーターを利用出来ない限り上がって来ないという幸運もあって、虫は見たことがない。