新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

英語の音読の重要性を認識せよ

2014-09-11 12:58:24 | コラム
私には "I hope I can coming back." を音読出来ない:

お気付きの方がおられると思うが、これは錦織君が決勝戦で残念ながら敗れた後のインタビューの台詞である。その批判は既に述べたので、ここで再度彼の英語を貶すこと意図はない。実は、この表現が私の長年の主張である「英語の勉強は音読を重ねることと、その文章を滑らかに暗誦出来るようになること」を立証してくれたのである。

私はこれを聞き取れて書き取れた。だが、これを黙読は出来ても、音読せよとなると "can" の後に来る動詞がcomingの形になっていても、口から出てくる文章はそれが目に入っていても "I can come back." か "I can be coming back." でしかないのだ。

より具体的に言えば、高校3年時の英語の担任だった鈴木忠夫先生(故人だが)が言われた「音読を徹底的に繰り返し、文法的に正しく、表現としても正確な文章を完全に記憶すれば、おかしな(誤った)英語が口から出てくることはない」と、音読の意義を強調されたのを思い出すのだ。

私も幾ら強調しても強調しきれないことがこの点で、それが「英会話」などをする時に重要なのではなく、英文和訳にも英作文にも有効であるし、「文章の誤りを正せ」等と言う我が国独特の試験問題を解くに際しても、本当に有効なのだ。重ねて言うが、文法的に間違いがある文章は、音読は言うに及ばず黙読すらも出来なくなるものだ。

尤も、記憶すべき文章が間違っていれば論外で、正しい英語への道が閉ざされるのだ。それが、遺憾ながら "I can coming back." のように淀みなく出てくる結果を招くのだ。

繰り返しておくが、錦織君の英語を批判するのが目的ではなく、正しい文章を音読を通じて覚えておくことがどれほど重要であるかを指摘しているのだ。錦織君は勇敢にも大志を抱いて13歳でアメリカに渡って、あの世界に飛び込んで今日の地位を築き上げたのは立派なことで、その上に英語の文章構成も立派で且つ正確であれば「錦上花を添えた」であろうと言っているのだ。

これをお読み頂いて「何を言うのか。そんな方法がTOEICに役立つのか」などと考えている間は、所謂「外国人とコミュニケーションが取れる英語」が身につく確率は極めて低いだろうと申し上げておく。私には遺憾ながらこのかぎ括弧内の意味が良く解らないのだが。

また余談だが、かの有名な "Boys be ambitious." の訳の「大志」よりも「野望」か「野心」の方が適切だと思う。少なくとも私は「一寸高望み過ぎないか」と言いたければ "That sounds a little too ambitious to me." のように使っていた。

閑話休題。兎に角音読を重ねていくことだ。

朝日新聞は反省もしていないし懲りてもいない

2014-09-11 08:30:00 | コラム
報道ステーションで安倍批判とは:

虚偽報道があれほど大きな話題となり、存続さえ云々されている天下の大新聞は反省も何もしていなかった。する訳がないだろうが。一昨日だったかの社長が改めて新聞から天下ったテレ朝の看板報道番組のゲスト解説には、惠村という新聞の論説人が古館の隣に座っていた。この番組は通常は聞かないのだが、CMの間に何となく見てしまった。

この解説者は言った。「消費税の10%への引き上げを巷間噂されているように延期すれば、その成り行きを注視している諸外国の信頼を失い国債が暴落し金利が上がり、我が国の経済は失速する。安倍内閣は法人税率の引き下げを唱えているが、大企業優遇の策は誤りである。我が国のGDPの60~70%を占める個人消費を促進する策を講ずるべきだ。そのためには給与を増額出来るような経営をせよと企業に迫るべきだ。引き上げられれば消費が促進され景気も安定する。安倍内閣はこういう策を打つべきだ」

と、得々として解説し、古館も当然のように賛成した。XX婦関連の虚偽報道で評判が地に落ちたので、古館の番組で姑息的な安倍内閣批判をしてみせるという如何にも朝日的な手法には笑う以外なかった。安倍総理はこれまでに何度財界に給与引き上げを求めたかを惠村は承知していなかったようだし、現在の多くの企業の経営者の質の劣化をこそ責めるべきで、総理を批判するなどは噴飯ものだ。

第一、給与水準の引き上げと景気回復は言うなれば「鶏が先か卵が先か」にも似た屁理屈であり、何も惠村に教えて貰うことでもあるまい。だが、私は未だに朝日が言うことを信じる人はいるだろうと危惧する。

このような寝言を言っている暇があれば、「コンクリートから人へ」という愚策を打った鳩山のお陰で、建設関係(とそれ以外にもだが)に深刻な人不足が生じていることを批判すべきなのだが、彼等は未だに「安倍内閣を倒す」ことに縋り付いている。醜態である。しかも紙面でやらずに古館如きを利用するのは卑怯過ぎる。新聞の部数が減るのをここで視聴率ででも補う気なのかなと思って聞いてしまった。だが、あれでは朝日の正体をあらためて自白したのも同様だろう。