甲子園ボウル観戦記:
「勝負に番狂わせはない。勝った方が強いのだ」が当方の持論だ。しかし、本日の甲子園ボウルでフェニックスが55対10で負けたことに対してまで、これを当て嵌めようという気力すら失わせられた負け方だった。フェニックスが出場した甲子園ボウルは過去に5回は見に行っていたが、これほどの負け方を見たことがない、と言うよりも、当方が見た限りでは3勝2敗で、その3勝は3年連続の圧勝だった。
事前に専門家筋から「遺憾ながら今年の関西学院大学ファイターズに対しては勝ち目がない」と聞かされてはいた。だが、まさか45点もの差がつくとまでは予想していなかった。解説の元立命館大学パンサーズの監督だった古橋氏は極めて控え目に関学の強さを讃え、日大の不運を指摘していた。だがしかし、フットボール経験者ではない私が見た限りでも、日大の単なる作戦負けでは片付けられない結果だった。
今になって批判しても詮ないことだが、第1Qに2シリーズ続けて10番を付けたQBを出した作戦は私には到底納得出来ないベンチの作戦ミスだったと思わざるを得ない。古橋氏が不運と形容したこのクオーターにおける日大の2度のミスなどは、私には「弱いが故に出たミス」としか見えなかったのは非常に残念だった。弱点は試合中のここぞという時に現れるものだという悪い例だった。
大学フットボールでは常に「西高東低」と言われているが、今年の甲子園ボウルほど明瞭にその傾向が現れた例を知らない。その他の球技である野球、サッカー、ラグビ-等では明らかに「西低東高」であるので、関学がフットボールだけでも西高東低の維持に懸命の努力をしていると勝手に考えてはいる。関東勢はこれから先には余程の努力を大学当局の後援を得てまでもしていかない限り、形勢逆転は大いなる難事業かと思わざるを得ない。
昭和30年以前までの大学サッカー界での関学や神経大学等の強さを思い出せば、今日の大学サッカー界の勢力図の変化には驚かざるを得ない。現に我が高校が昭和23年の第3回国体の決勝戦で敗れた広島師範附属高の3人の強力FWは全員関学に進み、その中の1人が元サッカー協会長だった故長沼健氏だった。
かくなる上は関学ファイターズが正月三日のライスボウルで社会人代表に勝つことを祈念して終わりたい。因みに、当方は日大の出身ではなく単なるフェニックスのファンの1人だ。余談だが、中継放送したNHKのBSで過去の日大対感学の試合の模様を振り返ってくれた際に、故篠竹監督と元日大高校監督の故清水之男氏の顔が見えたのは非常に懐かしく、昔の思い出と言うか感慨に耽っていた。
「勝負に番狂わせはない。勝った方が強いのだ」が当方の持論だ。しかし、本日の甲子園ボウルでフェニックスが55対10で負けたことに対してまで、これを当て嵌めようという気力すら失わせられた負け方だった。フェニックスが出場した甲子園ボウルは過去に5回は見に行っていたが、これほどの負け方を見たことがない、と言うよりも、当方が見た限りでは3勝2敗で、その3勝は3年連続の圧勝だった。
事前に専門家筋から「遺憾ながら今年の関西学院大学ファイターズに対しては勝ち目がない」と聞かされてはいた。だが、まさか45点もの差がつくとまでは予想していなかった。解説の元立命館大学パンサーズの監督だった古橋氏は極めて控え目に関学の強さを讃え、日大の不運を指摘していた。だがしかし、フットボール経験者ではない私が見た限りでも、日大の単なる作戦負けでは片付けられない結果だった。
今になって批判しても詮ないことだが、第1Qに2シリーズ続けて10番を付けたQBを出した作戦は私には到底納得出来ないベンチの作戦ミスだったと思わざるを得ない。古橋氏が不運と形容したこのクオーターにおける日大の2度のミスなどは、私には「弱いが故に出たミス」としか見えなかったのは非常に残念だった。弱点は試合中のここぞという時に現れるものだという悪い例だった。
大学フットボールでは常に「西高東低」と言われているが、今年の甲子園ボウルほど明瞭にその傾向が現れた例を知らない。その他の球技である野球、サッカー、ラグビ-等では明らかに「西低東高」であるので、関学がフットボールだけでも西高東低の維持に懸命の努力をしていると勝手に考えてはいる。関東勢はこれから先には余程の努力を大学当局の後援を得てまでもしていかない限り、形勢逆転は大いなる難事業かと思わざるを得ない。
昭和30年以前までの大学サッカー界での関学や神経大学等の強さを思い出せば、今日の大学サッカー界の勢力図の変化には驚かざるを得ない。現に我が高校が昭和23年の第3回国体の決勝戦で敗れた広島師範附属高の3人の強力FWは全員関学に進み、その中の1人が元サッカー協会長だった故長沼健氏だった。
かくなる上は関学ファイターズが正月三日のライスボウルで社会人代表に勝つことを祈念して終わりたい。因みに、当方は日大の出身ではなく単なるフェニックスのファンの1人だ。余談だが、中継放送したNHKのBSで過去の日大対感学の試合の模様を振り返ってくれた際に、故篠竹監督と元日大高校監督の故清水之男氏の顔が見えたのは非常に懐かしく、昔の思い出と言うか感慨に耽っていた。