新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

フットボールの話し

2014-12-16 16:26:44 | コラム
ジャパンXボウルをテレビ観戦して:

これはフットボール社会人Xリーグの頂点を決める試合のこと。

昨15日は富士通対IBMの試合をテレビ観戦した。近頃はフットボールの観戦どころか何処が強いのかにも関心が薄れ、IBMが出ているのに「まさか」と驚いていたような次第だった。しかもNHKの中継が始まって両方のQBがアメリカ人と知ってもっと驚かされた。なるほど、世の中はこのように変化してアメリカから日本の社会人リーグにフットボールプレーヤーが参加するようになっていたかと、今頃になって知らされてしまった。

アメリカ人が加わっている辺りは、先頃世界から締め出されかかっている国内の二つのバスケットボールのリーグの一つ、BJリーグの選手構成に似ている。あそこには、アメリカのプロリーグであるNBAまでには行けなかったか、これからそこを狙っているようなアメリカ人が数多くいるのだ。

昨日、特に印象的だったのがIBMビッグブルーのQB・Craftが、かのNCAA(全米大学体育協会)の名門UCLAの出身だったという点だったっし、富士通のCameronがルイジアナ工科大学と同じくNCAA経験者だったこと。私の興味と関心は、この両QBがただ単にアメリカの大学での経験者に過ぎないか、あるいはその優れた能力で両ティームを決勝戦に導く原動力となっていたかのかにあった。

さて試合が始まってみればクラフト君は意外にもキメの粗いパスを投げるQBで、あっと言う間にインターセプションの憂き目に遭い富士通に先制のTDを与えてしまった。実はこれまでに見てきた限りでは学生としての実績があった連中も社会人となっては練習量が足りず、極言すれば重く且つ肥大した体格と体力で学生王者との対決である正月のライスボウルを制覇してきたかの感があった。

換言すれば、14日に日大フェニックスを大差で退けた関学ファイターズのような緻密であり精密に鍛え抜いたプレーとは一見やや異なるかのような体力勝負をしているようにも見えた。また、アメリカ人のQBにも肩の力が強いなと思わせてくれた以外には「流石、本場アメリカ」という感銘を与えてくれなかった。だが、ルイジアナテック出身のキャメロン君の方が堅実なゲーム運びで、何とハーヴァード出身という強力なRBゴードン君の突破力を十二分に活かして富士通を悲願の優勝に導いてしまった。

再度敢えて極論を言えば、社会人は大学自体に蓄積した高度な技術に体力を組み合わせていたということ。彼等のプレーが決して精密さを欠くというのではなく、果たして関学のような鍛え上げた機械のようなフットボールをどうやって退けるのかなどと考えながらテレビ観戦していた。当然、関学は全員ででも東京ドームまでスカウティングに来ているか、何台ものカメラを駆使して富士通のプレーを撮って分析にかかっているだろうから、両者の対決は見物だろうと思わせてくれた。

大学の難しさは「如何に学生たちを鍛え上げても、4年間で入れ替えになってしまう」という点にある。一方の社会人には昨日も33歳という10年以上の経験者もいたように努力と自覚次第では「何歳になっても成長し上手くなっていける」という利点があるのだ。しかも富士通の監督の藤田智は京大時代にはQBだった経験持つ有名なコーチとしての実績がある。

惜しくも敗れたIBMの監督の山田晋三も関学でも社会人でも一時代を築き上げたLBだった名手で名コーチだ。こういう連中の指導を受けていれば社会人になっても進歩するものなのである。このような長年の蓄積と、短期の4年間で仕上げた上に1年生まで入れてくる大学との対決は、ここ数年間社会人が勝ち続けてきた。

また、今回も目立ったことは「あー、良いプレーだ」と解説の関学のQBだった有馬も褒めたような場合に、その選手は先ず関西の大学、例えば立命館であり、関学であるのも、先日述べた「西高東低」を如実に表していたと痛感させられた。勿論、両ティームには日大や筑波や提供の出身者はいたが、遺憾ながら中心選手ではなかった気がするのだ。

病気を抱えてしまった私には正月三日の対決を最早東京ドームまで見に行く意欲はない。それは、あれほど空気が良くないと感じさせられる環境に数時間でも座っていて、風邪でも引いては命に関わると危惧するからだ。

アギーレ監督が告発された

2014-12-16 07:34:52 | コラム
サッカー協会の大失態になりはしないか:

今朝は各紙・各局が一斉にアギーレ監督がスペインで告発された件を採り上げている。私はサッカー協会がこの八百長問題が発生した後からアギーレ監督の招聘に動き出したと報じられているのを聞いて、所謂身体検査に不備があったのではないかと疑いだした。

私はこれまでに何度か「イチロー君がマリナーズのでの全盛期の契約には『ホームラン王を獲った場合には』との条項があった」と論じてきた。これは「アメリカ人の契約の精神には、およそあり得ないことを盛り込むものだ」との指摘だ。

そこで今後重大な問題になりかねないと危惧することがある。先ずは最悪の場合で協会がアギーレ監督の解任した場合だ。彼に不当解任だと訴訟を起こされはしないかということ。即ち、協会側が「解任の権利を留保する」との条項を契約に入れていたかである。しかも、解任に値する場合の項目が列記されているのだ。さらに、アギーレにかかる契約を了解させていたかである。

協会側には顧問弁護士がおられるようだから、そういう場合に如何に対処するかは織り込み済みであれば良いのだが、訴訟に関する考えが我が国とは非常に異なっている外国人が相手のことであり、今後は協会が事を如何に運ぶかに細心の注意が必要になるのではないか。

私は僅かな期間だったが、あの監督の手腕に感銘を受ける機会がなかったことを極めて残念に思っている。昨日発表されたアジア選手権用の23人を見ても前監督の時代の残り香ばかりで、新鮮味を感じさせるのは武藤嘉紀だけと思わせられるのも遺憾だ。テレ朝だったかは暫定の監督の候補まで論じていた。そう言えば、4日に出会った元全日本学生代表だった人は同学(同じサッカー部)出身の原専務理事の監督選びに疑問を呈していた。

総選挙

2014-12-16 07:07:41 | コラム
毎度のことだが投票率が低い:

最早一昨日のことになってしまったが、午後4時過ぎに投票所に出掛けた。実は、その時刻まで甲子園ボウルを見ていたのだった。毎回同じことで、その方向に歩いて行くのは中年以上の夫婦ばかりで、ついぞ若者を見かけたことがない。中に入っても同じことで、スポーツクラブと同様に老人クラブの趣だ。

この投票所の周辺はKoreatownとは離れた住宅地帯であり、築26年の我がアパートなどは毎年シニア-会と称する老人クラブの加入者が増えていく一方だ。どうやら年齢が高くなればなるほど投票に出掛ける人が多いようだし、若者の数も少ないのかも知れない。

若者は政治に関心がないのか、民主主義の為に投票するべきだという観念がないのか、あるいは投票せよという教育を適切に受けていないのか、あるいはこれらの全てなのか、今や彼等との日常的な接触がなくなった私には解らない。だが、褒められた現象ではないと思う。いや、芳しくない。

それでも、我が東京一区の有権者にはそういう認識があったのか、海江田万里民主党代表を落とした。それが中高年の政治意識なのか、少しでも若者の意識が3年余りの民主党政権の失政に懲りたことにあったのか、その辺りが知りたいものだと考えながら開票結果を眺めていた。