新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

お医者様の領域

2014-12-13 13:18:14 | コラム
大病院と開業医の領域:
今回の12月5日~10日までの入院中に7日の昼前頃だったか激しい腰痛に見舞われた。当方は長年スポーツに親しんでいた者としては珍しいと言われる部類で、これまでに「腰痛」らしきものを経験してこなかった。尤も、カイロプラクティックの野路秀樹先生は「本当の椎間板ヘルニアの患者などほとんどいない。先ずは筋肉痛だと思って良い」と言われた。同じ「腰が痛い」と言っても色々とあるようだが。

今回はウッスラと痛むことから始まって遂にはベッドの上がり降りも不自由になるほど厳しくなってしまった。午後に入ると熱は37.3度から遂には38.3度まで上がって、耐えがたいほど深刻になって来た。何度も看護師さんに「何とか緊急に主治医に伝えて処置願いたい」と訴えた。主治医の答えは繰り返して「様子を見る」だった。「冷たい先生だ」と恨んでいた。当方元々発熱に弱いので、グッタリと寝ているだけで我慢していた。

そして、日が暮れてから看護師さんがある程度鎮静剤の効果もある解熱剤が出ましたと言って、2錠飲ませてくれた。20時頃だったか、熱も37.1度に下がって痛みも多少軽減され、早々に眠剤を飲んで寝てしまった、翌朝は楽になっていてくれと希望して。しかし、主治医には既に「外科に回して診察して貰うことはしないので、開業の整形外科にでも診て頂きたい」と穏やかに宣告されていた。

翌朝廻ってこられた主治医に放置していた理由を解説して貰った結果「なるほど」と納得した。それは「鎮痛剤(痛み止めと思って良いだろう)は便を硬化させるとともに便秘をもたらす危険性があるし、解熱剤を症状を見極める前に出したくなかった」と言うことだった。即ち、(その時点では)痔による出血とは確定出来ていなかったが、折角3日間も絶食して小康状態にある出血を再発させるかも知れない薬を出さないことの判断だったということ。

10日の午前中に腰痛が残ったまま退院して、午後一番に掛かりつけの先生の医院に向かった。先生に主治医の話をすると「冷たいようだが、それは正解だろう」と言われた。即ち、「大病院(国立国際医療研究センター)がそこまでの病気を手がけられては、我々開業医の領域を侵すことになるから」という意味だった。そこでX線写真を撮って原因が判明し、適当な処置をして貰って帰ってきた。痛みは今日未だ少し残っていても日常生活に影響するものではない。

私には開業医の先生の解釈が正しいのかそういう仕来りがあるのか否かなどは解らない。だが、考えさせられ、学習するとことが多々あった今回の腰痛だった。