新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月12日 その2 続・BSフジのPrime Newsを見れば

2015-09-12 20:33:19 | コラム
統一日報のホン氏の発言が印象的だった:

実は、私は先程掲載したものでは、統一日報のホン氏が言った興味ある発言を漏らしていました。それは韓国内で大っぴらに「中国は韓国をフィンランド化しようとしていると言われている」という点でした。私には意外なものに聞こえました。

これに対して小森氏は「それは当たっているが、言いすぎではないか。中国はバランサーにしようとしている。即ち、フィンランドは嘗て隣国のソヴィエト連邦(現在はロシア)に種々の圧力をかけられて、何事も思うように出来なくなっていたことを表している」と解説したことでした。

私は中国が米・韓の引き剥がしを図っており、朴大統領が中国に接近を試みているくらいは承知していました。だが、韓国内では中国の動きそう見ている人たちがいて、その点を発言したり報じていると知らされて、軽い衝撃を受けました。そうであれば、朴大統領は「中国に接近することが実質的に国を売りかけていること」になるのではないかとすら考えました。尤も、中国が北との関係が必ずしも良好ではない以上、そういう手段を採ることもあるのかと思った次第でした。

BSフジのPrime Newsを見れば

2015-09-12 07:36:58 | コラム
日中韓3国の記者が語る:

一昨日と昨11日のPrime Newsは久し振りになかなかの聞き物だった。10日は石原元都知事と堺屋太一しの出演で専らオリンピックでとちっている等の我が国の現状をこのお二方が独特の主張を展開して切っていったのだった。非常に興味深い展開となって聴いていたが、楽しんだ割りには内容を記憶していない。

特に石原君は近年にない出来と言うか彼独特の持論を余すところなく述べて、石原健在かと思わせた。ここでも彼が橋下徹氏を評価していることが再認識出来たのは面白かった。

昨11日は以前にも聞き取り上げた記憶がある産経の古森義久氏、日中新聞(人民日報の日本語版)の韓暁清さん、統一日報のハン氏という顔触れ。このお三方の特徴は小森氏は言うまでもないことで豊富な海外経験を活かして遠慮会釈為しに中国を切って捨てるし、アメリカの民主党政権への批判などは胸がすく思いがあることもある。

韓暁清さんの日中新聞とは面白い社名で恐らく中日新聞とは名乗れなかったのだろう。この女性は当人は「中華思想」にこり固まっているにも拘わらず、「我が国や世界に広まっている中華思想は誤りであって、華は中国の省名から採ったものであって、全世界が中国に貢げというのではなく世界は中国が中心であるという広い心の思想だ」と言い募るので笑える。

韓国のハン氏は韓国の陸士出身だとかだが、論旨の展開は穏やかでほとんど我が国の批判をしないのが不思議だと感じさせる韓国人ジャーナリスト。彼は朴大統領の支持率が中国の式典と軍事パレードに参加した後で上昇したのは「抗米、反日、親中、親北の韓国で言う左派ガやって欲しいことをやって評価されて上がっただけのことだと分析。

更に現在韓国では中国が正面切って韓国に韓米同盟を止めてアメリカから離れろと申し込んでいるし、その動きはハッキリしていると各方面で認識されている」と静かに述べたのは印象的だった。即ち、国全体で親中に偏っている訳ではなく、一部には大統領の訪中に反対で行くべきではなかったという議論も堂々と出ているとも指摘した。しかも、韓国の対中貿易は全体の4割を占める以上無視出来ない相手であるとも述べた。

韓暁清さんは言うなれば「無学者論に負けず」的な議論を臆面無しに展開し、ハン氏の笑いまで誘ってしまった。彼女は小森氏の「日本と戦ったのは国民党または国民軍であり八路軍(後の人民解放軍)はほんの一部だけだった。歴史を曲げている」という指摘を「それは教科書には載せないことで、日本に勝ったのは国民軍であろうと八路軍であろうと全部中国人だから、全体で抗日勝利となる」などとシレットしていう辺りはお愛嬌だった。

しかし、小森氏に「中国の歴史教科書は虚偽の記述ばかりで、あれこそ歴史の歪曲だ」と言われると敢えて否定もせず、「そうすることで今の中国の13億人の意識というか志気を高めていたのだから変える訳にはいかない。中国で言う歴史認識が誤りであるとは中国政府や共産党が認める事はない」と言外に小森氏の主張を認めるようなことを言ったのも笑えた。

小森氏はアメリカがオバマ政権になってから所謂リベラルというか左派が台頭したが、今やそれも下火になってオバマ大統領も対日即ち日米同盟の重要性を認識する方向に方針変更したと述べた。更に若手学者のシュライバー論文を紹介し、アメリカでこのような政権の誤りを真っ向から批判する傾向が出たとも指摘した。

昨夜もお三方の語りを追いかけるのに精一杯で記憶から記載しているこの一文の内容が何処まで正確かどうかに自信が持てない。だが、要点は逃していないと良いなと思っている。何分にもアメリカ会社暮らし22年間に如何なる席でもほとんどメモを取らず記憶力で勝負して誤ったことがない記憶力で、82歳になっても勝負しているのだから高齢化の為に何かが脱落して誤った記述になっていればお許しを。