次ぎの対戦相手スコットランド以下は日本代表のスカウティングに懸命だろう:
私は我が国ラグビー代表の対南アメリカ戦の勝利は、非の打ち所がない立派なものだと評価している。これは、どちらかと言えば我が国の代表の在り方を支持していない私としては最大限の褒め言葉である。私はこれまでの過小評価を詫びねばなるまい。即ち、勝つとは期待していなかったのだ。
そこで、残るグループリーグの試合だが、それは南アに勝った以上にスカウティング等の準備を万端に整えてかかる必要があると同時に、対戦相手の諸国があの試合のビデオを全員で擦り切れるまで見て(一寸古い表現だが)、懸命に我がティームの総合的弱点と31人いるとか聞いた選手たち全員の長所と欠点を見極めようとしているはずだと承知しておくべきだ。
報道によれば、我が代表はあの南ア戦に備えて猛練習をしてきた由だ。それはICTが進んだ現在では幾らでも南ア代表の試合のビデオを入手可能で、最大限に南アの実力、長所と欠点の見極めが可能だったということである。私は20日に「南アには何処か心に隙があったのではないかな」と指摘していた。それは彼らはそれほど完全に日本のスカウティングをしてこなかったのではという疑いを表していたのである。
世界のランクで二桁の違いがある下位のティームが勝ったことは確かに重大で、W杯に出場している各国は当然のように我が国の代表に注目し、仮令グループが違っても16強で会うことも想定してスカウティングに取りかかるのが普通である。即ち、私はもしも対南ア戦の準備に多大な精力を費やしてきたのならば、我が国の代表はそれ以上の勢力をこれから先の対戦相手のスカウティングに注がねばならなくなるということだと考えている。
また、私には何故か良く理解出来ないあの独特なお呪いをする早稲田の頃から見ていた優れたキッカーの五郎丸君は、これから先の試合では5本もペナルティー・キックのチャンスを与えて貰える場面が減少する危険性が高くなるとしか思えないのだ。それは、相手国は彼にゴールキックを決められそうな位置で反則を犯さないよう気を付けるだろうという当然であり簡単なことだが。
例によって例の如くにマスコミ批判に向かわねばならないが、五郎丸君が一人で24点も取ったなどと騒げば騒ぐほど、対戦相手は反則をしないだけではなくFBとしての彼を厳しくマークしてくるのも明らかだ。また珍しい慶応出身の快足ウイング・山田なども彼自身に対してだけではなく、彼に対するパスの出所にもマークが行くだろうと考えられる。しかも同じグループにはランクが下位であるが、スカウティングの本家のアメリカがいるではないか。要注意だ。
ここまででは例によって冷静な悲観論者が悲観的な予想を述べていると思われる向きもあるかも知れない。だが、あの弱小代表ティームを4年間で南アに勝てるまでの鍛え上げたオーストラリア出身の知将(なのだろう)エディ-・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチがおられる。たとえ短時間にでも、スコットランド他の相手国用の対策を立てておられるだろうと期待している。だが、これから先の道は険しくなる一方だとも思っている。
最後に矢張りマスコミというかテレビと新聞の批判を。彼らは「勝った、勝った」と褒め立てて、ここまでに何をやってきたかであるとか、過去の悲惨な負け方の歴史を報じたがる。それはそれで良いのかも知れないが、何故我が国がこれから先は他の強豪国のスカウティングの対象となって極端にいえば丸裸にされる危険性がある事くらいに触れないのかと言いたい。同じ球技であるフットボールなどではスカウティング無しで試合に臨むことなどあり得ないのだ。
私は南アに勝った歴史的な偉業を褒め称えるのも結構だが、読者や視聴者がこれから先の試合を少しでも冷静に見ることが出来るような報道姿勢が欲しかったと思っている。未だ一度勝っただけではないか。未だ本当の意味で世界の世界の列強の一角に食い込んだ訳ではないのだ。勝負は当にこれからなのだと純粋なファンや視聴者や読者に知らせて置いても良いのではないかな。兎に角、未だ「ラグビーはルールが解らなくて」と言う人がいるのだから。
なお、今日書いておかないとスコットランドの試合に間に合わないと思って慌てて纏めた次第だ。
私は我が国ラグビー代表の対南アメリカ戦の勝利は、非の打ち所がない立派なものだと評価している。これは、どちらかと言えば我が国の代表の在り方を支持していない私としては最大限の褒め言葉である。私はこれまでの過小評価を詫びねばなるまい。即ち、勝つとは期待していなかったのだ。
そこで、残るグループリーグの試合だが、それは南アに勝った以上にスカウティング等の準備を万端に整えてかかる必要があると同時に、対戦相手の諸国があの試合のビデオを全員で擦り切れるまで見て(一寸古い表現だが)、懸命に我がティームの総合的弱点と31人いるとか聞いた選手たち全員の長所と欠点を見極めようとしているはずだと承知しておくべきだ。
報道によれば、我が代表はあの南ア戦に備えて猛練習をしてきた由だ。それはICTが進んだ現在では幾らでも南ア代表の試合のビデオを入手可能で、最大限に南アの実力、長所と欠点の見極めが可能だったということである。私は20日に「南アには何処か心に隙があったのではないかな」と指摘していた。それは彼らはそれほど完全に日本のスカウティングをしてこなかったのではという疑いを表していたのである。
世界のランクで二桁の違いがある下位のティームが勝ったことは確かに重大で、W杯に出場している各国は当然のように我が国の代表に注目し、仮令グループが違っても16強で会うことも想定してスカウティングに取りかかるのが普通である。即ち、私はもしも対南ア戦の準備に多大な精力を費やしてきたのならば、我が国の代表はそれ以上の勢力をこれから先の対戦相手のスカウティングに注がねばならなくなるということだと考えている。
また、私には何故か良く理解出来ないあの独特なお呪いをする早稲田の頃から見ていた優れたキッカーの五郎丸君は、これから先の試合では5本もペナルティー・キックのチャンスを与えて貰える場面が減少する危険性が高くなるとしか思えないのだ。それは、相手国は彼にゴールキックを決められそうな位置で反則を犯さないよう気を付けるだろうという当然であり簡単なことだが。
例によって例の如くにマスコミ批判に向かわねばならないが、五郎丸君が一人で24点も取ったなどと騒げば騒ぐほど、対戦相手は反則をしないだけではなくFBとしての彼を厳しくマークしてくるのも明らかだ。また珍しい慶応出身の快足ウイング・山田なども彼自身に対してだけではなく、彼に対するパスの出所にもマークが行くだろうと考えられる。しかも同じグループにはランクが下位であるが、スカウティングの本家のアメリカがいるではないか。要注意だ。
ここまででは例によって冷静な悲観論者が悲観的な予想を述べていると思われる向きもあるかも知れない。だが、あの弱小代表ティームを4年間で南アに勝てるまでの鍛え上げたオーストラリア出身の知将(なのだろう)エディ-・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチがおられる。たとえ短時間にでも、スコットランド他の相手国用の対策を立てておられるだろうと期待している。だが、これから先の道は険しくなる一方だとも思っている。
最後に矢張りマスコミというかテレビと新聞の批判を。彼らは「勝った、勝った」と褒め立てて、ここまでに何をやってきたかであるとか、過去の悲惨な負け方の歴史を報じたがる。それはそれで良いのかも知れないが、何故我が国がこれから先は他の強豪国のスカウティングの対象となって極端にいえば丸裸にされる危険性がある事くらいに触れないのかと言いたい。同じ球技であるフットボールなどではスカウティング無しで試合に臨むことなどあり得ないのだ。
私は南アに勝った歴史的な偉業を褒め称えるのも結構だが、読者や視聴者がこれから先の試合を少しでも冷静に見ることが出来るような報道姿勢が欲しかったと思っている。未だ一度勝っただけではないか。未だ本当の意味で世界の世界の列強の一角に食い込んだ訳ではないのだ。勝負は当にこれからなのだと純粋なファンや視聴者や読者に知らせて置いても良いのではないかな。兎に角、未だ「ラグビーはルールが解らなくて」と言う人がいるのだから。
なお、今日書いておかないとスコットランドの試合に間に合わないと思って慌てて纏めた次第だ。