新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月30日 その2 笑うに笑えない話

2019-01-30 14:43:12 | コラム
明石市泉市長の職員への暴言は

本30日に久しぶりに大阪出身で、大阪在住の嘗ては同じ紙流通業界で活躍していた永年の仲間と電話で語り合う機会があった。因みに、彼は大学は京都にある大学の出身であり、その為に彼との会話は全て関西弁となるのだ。かく申す私も日本の会社時代には大阪支店に4年弱在籍したし「社内の公用語は関西弁」と社員たちが冗談めかして言う某総合商社とはリタイア後もずっと関係してきたので、もしかしないでも、関西の言葉の方が英語よりは達者だと自負している。

その知人との主たる用件の話が終わった後で、目下のところ各テレビ局が取り上げて大騒ぎをして兵庫県明石市泉市長の暴言について語り合った。実は、私はあの職員が録音したのだろうと思われるあの音声が繰り返して流されたのを聞いて「これが果たして記者会見で、何処が市長に辞職の意思を尋ねた記者がいたほどの大暴言なのか」と疑問に感じていた。事実、あれを言われた職員はインタビューでは「特に何とも思わなかった」と小さな声で言ったのが聞こえた。

私はあの市長の発言を如何にも質の悪い上司の暴言であるが如くに流して字幕まで出せば、関西の言葉遣いというか独特の感情表現に慣れていない関東以北と言うか本州北部の人たちが聞けば、「とんでもない悪口雑言」というか、近頃普及した極言の「パワハラ出現」と受け止めても不思議ではあるまいなとも思っていた。そういう東西間の表現の所謂「ニュアンス」の違いは恐ろしいものがある。例えば関西人は「馬鹿」と言われれば最悪の侮辱と取り、関東では「アホ」と言われれば大屈辱となってしまうのだ。

東京勤務の経験もあった知人は共通語とのニュアンスの違いを心得ているので「その通りである。あれは関西では普通の言い方で、あれが辞職に値するのだったら我々の共通の知り合いでもある某大会社の社長さんなどは何十回も何百回も辞職していなかったらおかしいと言えると思う」と大笑いだった。要するに、関西というか大阪では緊張した会話の中でも、関東人にはユーモアかギャグと俄に理解できないような表現を平気で使っているので、それこそ馴れないと「失礼な奴」となるか「暴言だ」となってしまうのだ。

彼とも話し合ったのだが、「テレビ局には関西の出身者がいるはずで、あのような言葉遣いになる場合があると知らないはずがない。恐らく承知の上で受けを狙って採り上げたのではないか」というように推理した。勿論、「あのような言葉遣いを、東大出身者で弁護士でもある市長さんが感情が激するままに使うのが良いとは言えない。だが、それを鬼の首でも取ったように扱うのもなー」ともなった。私が奇異に感じたのは市長に辞意の有無を尋ねた記者の言葉遣いは関東のアクセントだった。もしかして、何処かのテレビ局は東西の言葉遣いの違いを知らない記者を派遣したのかとすら感じた。

我々は「そういう地域による言葉遣いの相違点を知らん顔で採り上げたメディアは怪しからんとは思うし、笑ってやりたい思いがあ。だが、現在の何かと言えばパワハラだと騒ぎ立てて組織の上に立つ者たちを萎縮させる傾向は笑っている訳にも行くまい」を以て結論として話題を変えた。最後にお断りしておくと、この会話は全て関西弁だったものを、私が共通語に訳して表現してある。思うに、彼がの関西弁のままで書けば、今度は我々が何処かの誰かに槍玉に挙げられそうな事態になるだろうと怖れている次第だ。


日本代表のサッカーに期待する

2019-01-30 08:58:43 | コラム
アジア杯サッカーの決勝戦進出は誠に結構だと思う:

などとは言ったが、この信頼すべきではないFIFAのランキングで29位のイランを3:0で撃退した50位の我が代表の試合は、顎関節症他による体調の不安から深夜まで起きていることを回避して見ないで寝てしまった。昨29日は掛かりつけのクリニックでブロック注射を受けて体調の回復を図ってから、午前10時前にジムに入った。そこで、約3名の顔馴染みの会員に尋ねてみると、1名は前半で「これでは負ける」と判断して終了まで観戦しなかったそうだが、他の方々は最後まで見て下さったそうで「よくぞあの状況で勝ってくれた」と、ご満足だった。

私は翌朝になって勝利を知り、テレビのニュースで得点の場面を見ることしか出来なかったが、あの試合での最高殊勲選手は南野だと思う。彼は倒された後で勝手に自分で反則だったのだろうとの判断をせずにボールを追いかけてゴールラインの寸前で追い付き、慌てて追いかけてきたイランのデイフェンスを振り切って正確なセンターリング(私たちの時代ではクロスなどと言う洒落た言葉はなかった)で、私見では未だ半端な大迫に先取点の機会を作ったのは大手柄だと思っている。

あの勝手に自己判断せず、諦めずにボールを追っていった精神力は見事だという以外ないだろう。あれで試合の流れが変わったと報じられていたが将にその通りで、一斉にレフェリーに抗議に回った第29位のイランのデイフェンダーどもは大いなる過ちを犯したと言って良いだろう。

細かいことを言えば、テレビで流されたヴィデオ再生の画面ではあの南野が倒された時は全て彼がイランのデイフェンダーの向こう側を走っていたので、あれが果たしてイランが主張したかったように「脚をかけていなかった」か「シミュレーション」だったか否かは解らなかった。だが、南野が子供の頃から教え込まれていただろう「笛が鳴るまでプレーを止めるな」と「勝手に反則で倒されたと自己判断するな」を、キチンと守った点は非常に良かったと思う。

私はレフェリーが何処の国の人か知り得ようがなかったが、ここで思い切って危険かも知れないようなことを言えば「イラン人たちは『中東の笛』に依存しようとしていたのでは」ということもあったのかなとまで考えてしまった瞬間だった。だが、落ち着いて考えて見ると、南野を倒したと見えるイラン人はその瞬間にレフェリーの方角を向いて両手を挙げていたことは、自覚症状があったので笛が吹かれると意識していたのではないだろうか。

私はこれまでに繰り返して「中近東勢のサッカーは悪質なと言うか、大小取り混ぜた汚い行為をして反則をと言うか、反則に取られることを厭わないので、非常に嫌らしくて敵わない」と指摘してきた。現にあの試合では遠藤航が壊され、酒井宏樹も危ない目に遭っていた。しかも、試合終了寸前には柴崎岳が顔を平手打ちされたそうだ。後で謝罪してきたそうだが、私は一発レッドカーでもおかしくない行為で、フットボールの反則にある“unsportsmanlike conduct”と“unnecessary roughness”が重複した行為である。ACL乃至はFIFAは処分を検討すべきだ。

ところで、2月1日の決勝戦も誠に困ったことに日本時間の11時試合開始だそうだ。明後日の体調次第だが、この時刻から観戦を開始すれば最悪は翌日の午前1時半頃まで起きていなければならなくなる。それほど長時間を緊張と興奮を強いられて起きていれば、終了後には容易に就寝できなくなる。ということは「また体調の維持が難しくなりはしないか」と今から思い悩まされている。

相手はカタールだそうだが、彼らがかの韓国を一蹴した試合は見て承知したことは、アリというかなり危険な得点能力が高い者がいる点だ。我が方は十二分にスカウティングをしてあるだろうが、彼を以下に抑えるかが重要な要素になるかと思う。それに、彼らは何分にも中近東勢である。ある意味では韓国との乱暴合戦をも勝ち抜いてきている。当たり方は感情が過剰に激した韓国ほど酷くはなかったが、相当なものだった。我が代表テイームがフェアープレーで勝ち抜いてくれることを期待している。