新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月19日 その2 日本・アメリカ・韓国の関係を考える

2019-01-20 11:29:36 | コラム
韓国の北(左)傾で益々微妙になってきたのでは:

私には未だに文在寅大統領が確信犯的に確固たる理論的裏付けがあり、側面から支援する学者なり何なりの所謂ブレーンの組織が整った大統領なのか、あるいは単なる金正恩委員長以下のDPRKに操られた傀儡なのかの見極めがつかないのである。確かに同一民族で構成された国であるDPRKとの統一国家が出来れば歴史的な偉業だろうし、朝鮮半島に核を持つ世界有数の経済力を備えた国家が成立のだから、立派な業績となるだろう。

だが、現在の世界情勢はかかる単細胞的な大統領の野望(ambitionで良いだろうが)だけで事が進む状況下にはないと思う。私はアメリカにトランプ大統領が出現し「アメリか第一主義」を自らが思うがままに推し進めようと立ち上がった辺りから、世界情勢は簡単なようで複雑な事態に巻き込まれてきたと考えている。そこで思い出したことが、何十年前だったか時の大統領を風刺した漫画に“Where are the allies?”という吹き出したつけられていた点だった。気が付けばそこにもアメリカを支援する国がいなかったという意味。

現時点でも、トランプ大統領の自らが思われたこと(「のみ」と言える気もするが)を強引に推進させる手法では、何時かは同様な風刺漫画が出てきはしないかとすら危惧させてくれるところがあるように思えるのだ。しかも側近や反対する閣僚が多数入れ替わってもトランプ大統領は飽くまでも忠実に選挙公約を守って行かれようとする方針に変わりはない。この度の国境の壁関連の予算問題などは典型的な例であろうか。

実はこんな大統領批判のようなことを論じたかったのではない。トランプ大統領はミサイルを次から次へと開発し発射実験を繰り返してアメリカに迫ったDPRKと金正恩委員長と退治すべく立ち上がられて、自国とDPRKに国境を接する韓国と安保条約を結んだ同盟国である我が国の為に眦を決して崇高なる目的の為に世紀の大事業である金正恩委員長との会談に臨まれ、非核化を追及されたのだった。DVICだったかが前提のはずだった。

ところが、肝腎の日本・アメリカ・韓国という緊密な間柄であったはずの一角である韓国に、一音階調子が狂った大統領が現れて、ここでも崇高なる南北統一の実現に向かってひた走りだしたのだった。文在寅大統領が掲げる旗印は「アメリか第一主義」にも似たところもあるかの如き「南北統一第一」で、その目的の前には何事もないとでも形容できるのだが、彼に何処までも確たる信念があるのかとか、彼以前には表向きだけでも友好国だった日本とアメリカとの関係を維持する気があるのかすら不明なのだ。

トランプ大統領は2月末には金正恩委員長との2度目の会談を実行と発表された。私はDPRKが完全な非核化に突き進むとは思えないが、トランプ大統領対金正恩委員長の会談の結果如何では「韓国に対するDPRKの南進や核兵器による攻撃の危機の危険性が激減するだろうから、アメリカ軍を韓国に駐留させておく意味がなくなるか薄れていく」のは確かだ。即ち、南北統一が限りなく近い状態に入っていくとすれば、核兵器による攻撃の標的は我が国になってしまう危険性も生じるのだ。疑問は「果たしてトランプ大統領はそこまでお考えのことなのか」なのだ。

韓国は既にアメリカのとFTAにも合意しているが、我が国はTPPも発効したことだし、トランプ大統領が積み残された19の公約中の3項目の一つである「対日貿易赤字削減」という大課題の実現には障壁の如くに立ち塞がる我が国に対しては不満をお持ちだろうとは思う。即ち、DPRKとの交渉が進めば進むほど、韓国は北に近くなっていき、もしかすると高麗連邦国のような国が出来てしまうかも知れず、我が国は現在よりも不安で不安定な対北アジア情勢に曝されることになりかねないのではないか。

「対北アジア」と言ったが、そこには勿論中国がある訳で、先頃の金正恩委員長の北京訪問での習近平主席との会談を見る時に、我が国のアジアにおける位置と安全は従来とは別な形で難しくなってくることが想定できると思う。その時に当たってトランプ大領は何処かに「新冷戦時代」と呼んだ学者がいたように、中国との関係を何処までこじらせる意図があるのかまたは、または完全屈服させるのか、何処かで一線を引かれる気なのかなどは将に“unpredictable”の極みにあると思う。

私は安倍総理の任期が切られているのも何となく我が国には好ましくない条件かと思っている。と言うのは、総理は恐らく現在の諸国の指導者の中で最も交際範囲も広く、外交接能力も維持しておられると見ている。だが、隣国の大統領にはそういう能力はなく、出来たとしても告げ口外交程度だろうから、これから先益々困難になっていく国際情勢の先行きをどこまで読み切れるのかという心配があるのだ。

だが、もしも遠からぬ将来に新高麗連邦国のような国と中国が組まれれば、そこには恐らくロシアも参加すると考えられるので、世界の情勢は「新冷戦時代」どころではなく「新覇権闘争時代」とでもなりかねないのではとも考えている。私程度がそんなことまで危惧している時期に、憲法改正すら阻もうとする野党とマスコミと反日日本人一派がいるのが恐ろしいと思っている今日この頃だ。


対韓国問題を考える

2019-01-20 10:13:44 | コラム
落とし所など探るべき性質ではない:

先日のPrime Newsでは司会の松山が「落とし所の有無」をゲストに尋ねていた。まさか彼が本気で落とし所があるとでも想定して尋ねているとは思わなかったが、私は絶対に落としてやるべき案件ではないと思う。報道にもある通り、韓国は最新の国防白書では如何にも我が国が(仮想であれば良いが)敵国と看做しているが如くに思わせる記述があるではないか。私は「如何なる根拠で、かかることを記載したかを問い詰めても良いのではないか」とすら考えている。

私はこれまでに何度も何度も我が国の国際交渉の拙さと言うか「論争と対立を怖れる腰の低さと弱さ」を嘆いてきた。そこには我が国独特の文化というか美風でもある相手の立場に配慮し、妥協点を探るような論旨を展開するか、交渉相手の顔を立てることを考慮するような優しさがあったと経験上も指摘して来た。ビジネスの折衝の場でもこの姿勢は相手に「与し易し」と思わせるのだから、国際交渉の場でも相手は予めそこを計算して臨んでくると十分に考えられる。

私は韓国などはその典型的な質の悪い交渉相手だと看做してきた。それはカタカナ語に言う「タフネゴシエーター」などではなく、対日無罪と反日無罪に裏付けられた単なるこじつけの議論だけなのである。言うなれば筋の通らない「屁理屈」(私がアメリカ人に教えられた言い方では“forced analogy”なので、上手いことをいうと思った。だが、和英辞典には“quibble”と出てくる)ばかりだ。私は我が方が正当な非難の理由がありながら、彼らとの折衝で何故真っ向から論破して屈服させないのか奇異に感じていた。

私が真っ向から叩けという理由は「論旨を正当に組み立てて、筋が通った根拠を示して議論すべきであり、妥協点などあり得ないことを見せつければ、結局は相手は降参する以外にないと何時かは観念するだろう」との点にある。相手が勝手に落ちるのを待つだけに持って行こうという考え方だ。それなのに、何故か韓国は執拗に反抗して粘ってくるのだ。と言うことは、そこには何かそれなりの「隠匿せざるを得ない事情でもある」のかも知れないとまでは思いが至っていた。

その点について、今朝ほどフジテレビに登場された東海大学山田吉彦教授はDPRK関連で知られてはならない事情があったのではないかと説明されたが、確かにDPRKの漁船を救助するのに、駆逐艦や海上警察の船がそれぞれ1隻も出てきたのには無理があるしいと思わせるのだ。韓国側でもこの番組を見ていただろうから、またもや抵抗してくるか「最早これまで」と諦めるかの何れかだろうが、私は前者を選択すると思って見ている。理由は簡単で「相手は仮想敵国なのだから」だ。

事ここに至れば「韓国につける薬」を開発して下さる学者か研究者が現れたら、即刻ノーベル賞者に「ノミネート」(立派なカタカナ語だ!)したいと考えている。