新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アメリカ対イランの報復合戦か?

2020-01-09 15:55:19 | コラム
対イラン問題は小康状態にあるようで結構:

私はこの問題はアメリカとイランの出方次第では、それこそ世界全体が不安定になってしまう危険性が高いと見ていた。だが、幸いにも多くの専門家の先生方が屡々指摘される「トランプ大統領が打たれる政策というか手段は衝動的である」との姿勢が今回は全くなりを潜めて、落ち着いた態度で臨まれたのは大変に良かったと思っている。また、イラン側も外相が「戦争は望まない」と表明した通りの報復の仕方で、「一先ず沈静化した」と見て良いと考えた。取り敢えず結構なことだと言えるだろうが、これで全てが終わった訳ではないだろう。

私はこの穏やかな報復の仕方で終わろうと何だろうと、トランプ大統領の再選は未だ未だ安全圏内だろうと思っている。だが、彼の岩盤の支持層である非知識階層に属する者たちが、自分たちが住む州外であるイランとイラクでの出来事と、それに対するトランプ大統領の穏やかな対応を何処まで評価できるのかなと本気で疑っている。即ち、11月に迫ってきた選挙の為には、トランプ大統領は更なる手を打ってこられるのかなとも考えている。だが、それが如何なるものかなどは“unpredictable”である。


ゴーン氏のレバノンにおける記者会見

2020-01-09 15:25:19 | コラム
我が国で法廷で言えば良かっただけの内容:

本9日は朝から気分が優れずに、ボンヤリとテレビの報道を聞いていたけでこの時刻にまで至った。彼が何を言うかは既にFOXテレビのインタビューで告知されていたのだから、特に何と言う感想もない「矢張り中近東の人らしいな」と思わせてくれただけだった。聞いていて思いだしたことは「彼が保釈の後だったか何時だったかにも鳴り物を入れた予告後の記者会見をした際の主張と同じで、自分は無実である」と言いたかっただけに聞こえた。それならば、数十億円を投じて脱走するまでもなかったのではとも言いたくなった。


私の聞き漏らしかも知れないが、この最初の会見に触れた人がいなかったように聞いていた。ましてや、彼が招待した海外のメデイアでは、もっとその点に気が付いていなかっただろうと思う。しかしながら、良く考えてみるまでもないことで、わざわざ大勢の記者等を呼んで「私が悪う御座いました。私が日本国の法律に違反する行為をしました」と語る容疑者がいる訳がないので、「何を言うか」と固唾を呑んで待っていた向きがあるとすれば、間抜けな話だ。

彼は徹頭徹尾我が国の司法制度を悪し様に言うようだが、我が国は彼が選ばれてきた任地であり、そこに居住して巨額の報酬を得ている以上、その国の法を非難するのはフランスの有名校ご出身のエリート様がすることではないのではないか。昔からの言い慣わしに「悪法でも法は法」というのがある。それを守るのが良識あるはずの大企業の経営者ではないのか。(余計なことだが、私は何かと言えば「コンプライアンス」とカタカナ語を使いたがる意味が解らないのだ。)

これまでに私は何度か「外国人不信論」を唱え、彼らの頭脳の凄さとそこに含まれる我が国では考えられないような(高山正之氏が指摘するような)悪知恵や狡猾さと冷酷さを論じてきた。今回のゴーン氏の場合には、そこに常にサッカーで採り上げてきた中近東の諸国のテイームが犯す反則の小汚さと、時折見せる「大汚い」とでも形容したい悪質な犯則を思い出した。彼等は時間を空費させようと思えば、当たっても当たられてもいないにも拘わらずピッチに倒れ込んで、悶え苦しむ演技をするのだ。またレフェリーは「中東の笛」と呼ばれる偏った判定を平気でするのだ。

私が言いたいことは「ゴーン氏がこう言う範囲に入る人だと指摘もしたくなるが、外国人を無闇に尊敬したり、如何にも先進国から来た偉い方のように敬意を表する必要があるのか」という点である。ゴーン氏が我が国の司法制度を批判したければ勝手に批判させておけば良いだけで、何か有り難いことを言っておられたかのように、一緒になって我が国の制度を云々する輩がいるのが残念至極だと言っておきたい。