新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月25日 その2 中国当局の統計を何処まで信じるか

2020-01-25 14:32:36 | コラム
コロナウィルスによる肺炎の罹病者は万単位では:

このところこの疫病の専門家として方々のテレビ局で解説される白鴎大学教授の岡田医学博士は「実際の患者の数は中国当局の発表よりも遙かに多い万単位かも知れない」と穏やかに指摘しておられた。私はこの推測は飽くまでもあの肺炎を良く知っておられる医学者としてのご意見であって、中国当局の統計を信ずべきか否かの議論ではないと解釈して承っていた。それと言うのも、30年近くも前から駐在経験者や、かの国の事情に明るい商社マンから聞いた限りでは、中国の統計には「大本営発表的」な感が濃厚であり彼等は常に割り引いて読んでいたようだったから。特に、GDPは精華大学だったかの教授が実態は6%でも高過ぎると語っていたのは印象的だった。

統計の信頼度も問題だが、この肺炎の流行が運悪く春節の休暇の時期と重なって、昨24日から中国からは40~70万人もの観光客が押し寄せてくると報じられている。一寸以上に恐ろしい感じがする。中には成田空港でインタビューされた中国人の女性は達者な日本語で「日本人には済まないが、武漢から車で杭州に出て安全な日本にやって来た」とシレッとして言っていた。何処かの局では「当局がマスクは1回使用したら裁断して捨てるように」と指示していたが、それは捨てられたマスクを拾い手直しして売っている輩がいるからだそうである。如何にも中国らしいではないか。

昨24日には所用これあり新宿駅西口から小田急デパートの1階を抜けて大ガードの方向に歩いたが、相変わらず中国人の旅行者を数多く見かけた。中には1人で3個のトローリーケースを転がして移動中の2人組の若い女性もいた。彼等が保菌者であるかどうかは知る由もないが、あれほど多くの中国人に出会うのは今となっては何となく不気味でもあり、一所懸命に早足で歩いてバスで新大久保まで帰ってきた。マスク。勿論着用していましたとも。

その間に、大袈裟に言えば無数の地方のナンバープレートを付けた観光バスを見かけたが、どうやら新宿の人気と認知度が高いようで益々恐ろしくなってきた。我が新宿の約34万人の人口の中で登録されているだけでも12%が外国人で、その中でも最も多いのが中国人である。であれば、ここ大久保通り周辺や職安通りにも観光と買い物には、これまで通りに数多くやってくるだろうと予測できる。これからは売り切れになる前にマスクの買い置きをせねばなるまいし、うがいと手洗いを忘れないようにせねばなるまい。


大坂なおみさんは未だしだ

2020-01-25 08:28:46 | コラム
大坂なおみさんがまた失速した:

つい一昨日彼女が心配だと言ったばかりだったのに、昨日のオーストラリアオープンでは負けるに事欠いて15歳にストレートで敗退してしまった。その負けっぷりはテレビ観戦していたが、勝つも何も画面から流れ出た雰囲気は「大坂なおみは負ける」だった。それに、同じコースを狙ってはネットに阻まれるという“unforced error”が多過ぎた。あの体たらくでは、昨年から私が指摘し続けてきたメージャー大会の連覇は「出会い頭だ」との説を、自分から裏書きしていたのにも等しい。残念であり遺憾であった。精神力と技術が不均衡のようだと見た。


大坂なおみさんについては持論である「マスコミの持ち上げ過ぎが仇になる危険性」を繰り返して実証してくれている。私はマスコミは少しは反省して欠点や問題点を遠慮することなく指摘する姿勢を採るべきだと思っている。その点では、甲子園の野球程度で活躍した高校生の褒めすぎも気になっている。現に、ここ数年彼等が「直ぐにでもプロで通用する」と褒め称えた連中で誰一人としてプロで通用していなかったではないか。王貞治氏は「プロのレベルが上がったので、高校生がいきなり活躍するのは難しい」と指摘していたではないか。

あのようにもろくも負けるのは大坂なおみさんにも責任無しとはしないが、マスコミは少しは事実を直視して反省すべきだ。