新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

安倍総理に望みたいこと

2020-01-22 16:50:37 | コラム
安倍総理に期待しているのだが:

私はこれまでに何度か「安倍晋三総理大臣が史上最高の総理大臣であるか否かは知らないが、少なくとも現状望みうる最高の総理大臣であると思っている」と述べてきた。勿論、今日でもそう確信している。だが、遠慮なく言えば「遺憾ながら、昨年辺りの出来具合には疑問の余地が残る」と見ている。それは野党とその連合軍であるマスコミが揚げ足を取り続けている「桜を見る会」関連の事案や、逮捕されてしまった秋元司のような者を起用された人事と、一向に好転した実感が湧かない景気を考える時に、初心に返って頂きたいと言うか、気を引き締めて欲しいと痛感しているのだ。


私は当然のことながら枝野、福山、安積、辻元、蓮舫、逢坂、今井、玉木、志位、福島等々の連中に(再度)政権を与える必要など絶対にないと固く信じている。ところが、野党マスコミ連合軍に再三攻め込まれているように、安倍総理は内閣改造をされる度に「何故このような至らざる者を起用されたのか」と、少なくとも私を嘆かせてしまうような人材を登用されてきたのだ。今国会の冒頭に雲隠れから出てきた菅原一秀、河井夫妻等はマスコミの批判が当たっていると思わせる不手際だ。特に秋元司は市中の噂通りの酷さというか倫理観が欠如しているやに見える。

また、経済の面でと言うか景気回復云々という面では、私には決してアベノミクスは大成功であったとは言いきれず、精々贔屓目に見て「民主党政権当時とは比較にならないほど好転させて下さったり、トランプ大統領ではないが株価も上昇させられたし、為替も良い具合の相場に持っても来られた」と私なりに評価している。だが、ある専門家は金融緩和を長期間続けても良い結果が出るとは限らないのだと論評していたが、黒田日銀総裁の金融緩和の手法にも限界が見えたような気がしてならない。

そういう政治的な環境の下で屡々マスコミ野党連合軍とテレビ局御用達の専門家が批判することに「実質賃金の低下」や「大手企業の過剰な内部留保の増加傾向」がある。私はこれらがが全て安倍政権の問題ではないと見ている。だが、私でさえも明らかではないのかと思って観察している現象に「経営者の劣化」もあると思う。「彼等は何らの思い切った手が打てずに、自身の在任中には兎に角危険は犯すまい、冒険はすまい」という姿勢に徹しているとしか思えない。その姿勢は私が常に批判するサッカーの代表選手たちの「責任逃れのパスの為のパス」にも似ているかと思う。

ある財界人OBは個人的に、ここ数代の経団連の会長の人選にも如何なものかと思わせられた例がありはしないかと、ヤンワリと述べておられた。私は往年の名会長さんたちとの比較では小粒になったのではないかという意味だと思って聞いた。私にはここまでも安倍内閣の問題であると言う気はないが、そう聞かされてみれば何となく「そう言えばそうかな」と思って聞いた。現に、近年の会長さんたちは安倍総理に再三再四「賃金の引き上げ」を要望されたが、一向に実行する気配がないようだ。何を恐れているのかともどかしい思いをさせられる。

21日の「報道1930」に登場された橋下徹氏は以前からの持論通りに自民党の問題を起こした議員(辞任した大臣)たちは「捜査の妨げになるかコメントしない」などと言わずに素直に「私が悪う御座いました」と言えば、内閣があれほど苦労せずとも済んだことだ。桜を見る会の件にしても『我々が名簿を処分してしまったのが誤りでした済みませんでした』とのっけから認めておけば野党にあれほど騒がれることはなかった」と強調していた。私の同感であり、対応が不味かったのだと思っている。

これが結論ではないが、私は安倍内閣は野党とマスコミ連合軍の揚げ足取り質問を「今はそんなことで国会を空転させる時期か」と撃退して頂きたいのだ。私は安倍晋三総理大臣には、小泉内閣時代の官房副長官だった頃の清新の気に満ち溢れた「次は安倍晋三総理大臣の番だ」と期待させられた頃の素晴らしさと若さを復活させて頂ければ素晴らしいなと願っている。あの平壌訪問では食事を持参されて専用機に戻って食事を取られた配慮は「流石に岸信介の血筋だ」と感動したのだった。