新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月17日 その2 立ち消えた世帯主への30万円給付

2020-04-17 09:14:28 | コラム
私の「閃き」は一律制約無し10万円だった:

今になって言うのも恥ずかしいが、私が東国原英夫の「天下の愚策」と扱き下ろした言まで借りて貶した、岸田文雄政調会長の提案を総理が受けたときに「何時か10万円案が浮上する」と閃いていたのだった。だが、特に何らの理由も考えもなく採り上げずに、岸田文雄政調会長の愚かさ貶す方に精力を注いでいた。どう言うべきか解らないが「不明」を恥じている次第だ。所謂「専門家」ではない真の専門家たちは「財政再建に執着する財務官僚に操られているだけ」とハッキリ言うが、あの申請の手続きの複雑さは「給付したくない」と言っているとしか思えなかった。

ここで話を大きく変えるが、昨16日のPrime Newsで私は初めてと言って良いほどのことで、石破茂がジックリと語るのを聞く機会を得た。マスメディアが何かと言えば安倍総理に楯突く言辞を弄するから嫌われていると批判するが、昨夜はかなり慎重に言葉を選んで発言していたようなので、そういう印象はなく寧ろ「何だ。これならば岸田文雄政調会長とは比較にならないほどまともではないか」と思わせられていた。だから次期総理にと言うのではなく、上司に対して正論的なきついことを真っ向から具申すると「可愛くない奴」として嫌われる典型的な人物のように思えた。

話を10万円に戻そう。このニュースを確認したときに偶々居合わせた次男が言うには「何処のどの役所が担当するか知らないが、国民の全員がどうやって一人づつその銀行口座を申告するするのだろうか。ネットカフェから追い出された4,000人は何処かに住民登録でもあれば給付の対象になるのだろうか。この近辺に未だにいる数多くのアルミ缶回収業者?はどうなるのかなどを考えると、これから補正予算の組み替えなどと言っていれば、5月中にでも銀行振り込みが始まれば拍手喝采だ」と厳しいことを言っていた。同感だった。

私はこれまでに再三再四YM氏の意見を引用して「事に当たっては最初に構想を大きく採って成り行き次第で内容を変えていくことだ」と主張してきた。この度の敢えて10万円への回帰と言うが、これもこれまでに安倍政権が繰り返してきた「後手・後手の継ぎ足し方式」の一例だと思って聞いていた。私には総理が晋三破りの丘?を登り切れずに疲労されたのか、補佐官と閣僚にまともな知恵者がいないのか、総理が名案を出されてもそれを忠実に事項出来る組織がないのかの何れか、あるいは全部か知らないが、難局に突き当たって余りにも右往左往しすぎたと思う。

この期に及んで憲法の条項がどうしたのと騒いで私権の制限がどうのと言っている場合かと笑いたいほど、緊急事態を発出しても要請しか出来ないと言い訳ばかりして彷徨いているのだろうか。憲法第九条をあれほど色々に解釈したのだから、現在の国家的危機に際してもっとより柔軟に物事を解釈できないのかと、私は訝っている。何かと言えばテレビ出してきて安倍政権を批判する安積などの言うことを採り上げている場合でもないし、小池総理などとマスコミに揶揄されている都知事も、少しは選挙運動を控えるべきだ。

現在はあちこちでバラバラになって勝手なことを言っていても良い時期ではない。それくらいは小池都知事だって枝野や安積や玉木だった分かっていなければならないのだ。こういう時こそ、諸外国にはない考え方である「皆で一丸となって」事に当たるべきだ。私は絶対に信用していない白人クラブの巨頭であるバッハ会長などと追加分の費用の負担を論じている場合かとも言いたい。私は今ではオリンピック関連の優先順位は低くすべきだと思っている。

森喜朗組織委員会長にも、もうそろそろ彼らの傲慢さをあらためて認識されて、真っ向から議論して叩き潰すくらいの覚悟と意気込みで当たらないと、彼等を揺るがすことが出来ないと申し上げておきたい。そんな費用の話はウイルスを無事制圧できてからで十分だろう。



病院の厳戒態勢

2020-04-17 09:08:11 | コラム
さもありなんと思った:

昨16日に国立国際医療研究センター(NCGM)の泌尿器科から、直接掛かりつけ薬局に送られた処方箋の薬を引き取りに行った。そこで薬剤師でもある店長と語り合った。彼は「今や大病院は厳戒態勢で電話で予約がある患者さんを診察し異常がないと判断出来れば予約を延期して、処方箋を薬局に送る方式を採り始めているようだ」と指摘した。それは俗に言う「『院内感染』(この表現を不適切と嫌う教授もおられたが)を防止せねば、マスコミに騒がれるし、外来停止がそれ以上の状況に追い込まれる危険性を排除されたいからだ」と解説してくれた。

私はNCGMには3月下旬に循環器内科に定期検査と診断で訪れただけなので、その際に「発熱外来」の受付のような設備が玄関口に設けられていたくらいは見ていた。そこには患者と思しき者はおらずに、係の方が何名か座っていただけだった。ところが、昨日の夕方のニュースが映し出した光景では、その受付に開館前から長蛇の列が出来ている状態だった。なるほど、こういう状況かと思い知らされたが、驚きでもあったし「さもありなん」と感じた。

私はそこには診察券を持つ患者か、提携先の医院等の紹介状がなければ受け付けないと承知していたが、そこでPCR検査までする仕組みになっているかなどは知らない。だが、彼等はここに来ればPCR検査を速やかにやって貰えるとでも考えているのだろうか。彼等が一般の外来等には入れないようになっていても、一般の外来においてでも万が一の感染の場合を病院側は想定されて、電話診断を開始されたのかと考えた。と言うよりも、事態はそこまで深刻化していると思うべきだろうか。

私の循環器内科の次回の予約は5月下旬になるが、店長さんとほぼ意見が一致したのは「私が電話診断になるかならないかは、微妙な慢性心不全のBNPの数値である。その頃の新型コロナウイルスの感染状態というか、何処まで制圧できているかによって変わってくるだろう」という点だった。だが、制圧できている可能性は低いように思えてならないし、5月中に一律制約無しの10万円の給付が始まっているかも怪しいものだと疑っている。