新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月28日 その2 膝に水が溜まって

2020-04-28 16:53:48 | コラム
余りの痛さに不安な朝だった:

一昨日から右足の膝が激しく痛み、サポーターをしていようと、頼りにしていた電磁波が出るので効果があるという「ブラックライト」を幾つ貼っても一向に効果が現れなかった。昨日などは立ち居振る舞いにも不自由して杖でも買いに行こうかなどと脳裏に浮かんだりもした。更に「もしかして何とかウイルスが膝の関節にでも侵入したか」と不安におののいていた。怖くもあった。

そこで、今月初旬から先生が一人で診療を続けておられる32年もお世話になっているSクリニックに電話をすると「10時過ぎになら来てご覧」と言って下さったので、痛みに何とか耐えて歩いて到着した。1時間も歩いたかのような辛さだったか、20分はかかっていなかった。

診断は早く「水が溜まっているから早速抜こう」となって、太い注射器の半分ほどのリンパ液なのだろうか黄色の液体を抜いて頂けた。同時に注射もして頂けたとのことだった。処置が終わってみればあの2日間も苦しんだ痛さは消えてきた。そこまでの刺激がある膝の使い方に思い当たりがなかったが、兎に角相当な負担がかかっていたようだと告知された。皮肉なもので、帰路は丁度1時間に1便しかないバスが来る時刻で、楽々と帰宅できた。先ほどは15時30分の予約の歯科医にも、迂闊にもアパートの出口から階段を降りて行ってしまったが、最早何の痛みもなかった。

という次第で、午前中は膝の痛さという不安材料に苛まれて、検温したり血圧を測ったりして多忙だったので、ブログの更新などは思いもよらなかったのだった。今でも、つい習慣になっていて、椅子から立ち上がる際にも、慎重に踏み出す足を選んでいたりしている。何となく一日中右往左往して終わりそうだ。


安倍内閣の新型コロナウイルス対策への疑問

2020-04-28 13:49:00 | コラム
「後手・後手の継ぎ足し方式」と批判はしたが:

私は安倍内閣は新型コロナウイルス制圧対策に出来得る限りの手は打っておられると、心から思って敬意を表しているし、その後苦労には頭が下がる。だが、正直に言えば「これらの点をもう少しお考えになって、こうして頂ければもっと良くなるのだかな」と思っている。何処をどのようにして頂ければ良いのだがと願う事柄を順序不同で並べてみよう。

専門家会議への依存
先ずは、私には過度であるとしか思えない「専門家会議への依存」である。あの会議は諮問機関であるのならば、これまでやって来られたように尾身茂副座長を表に出して「オーバーシュート」のような間違った英語を使った声明を出させるとか、「10の何とか」という指示を会議の代表に言わせるのは、私から見れば政府の責任放棄のように見えて仕方がない。新たな対策の公式発表は、もし総理でなければ、最悪でも西村康稔大臣に責任を持ってやらせるべきだとお思う。専門家会議の代表に言わせるべきだとは思えない。諮問機関は陰の存在ではないのかな。

その点では昨27日のPrime Newsで日本大学・危機管理学部の福田充共助の指摘が極めて尤もだと思って聞いた。福田教授は「専門家会議には感染症や疫学のお医者様以外に公衆衛生学の先生も入っておられるが、危機管理の専門家が入ってないのは・・・」と指摘された。私は既に「この会議の構成員が発表になったとは知らない」と言っていたので、昨夜初めて聞いた次第だ。私は既に「お医者様は患者を診察し診断し、治療法をお考えになって処方箋を書かれるのが仕事である。そういう職業が専門の方に、政治的な判断業務までさせるのは酷ではないか」と指摘してあった。

厚生労働省の責任:
次はPCR検査までに4日間連続で37.5度の発熱を条件とするという類いの厚労省か専門家会議の指令である。某局では「この指示は専門家会議の尾身茂副座長が発表されたのであり、その理由は感染症(だったか?)に指定してしまった以上、陽性となれば全員入院させねばならず、検査能力も不足しているし、病床数も不足しているから、そういう仕組みにする」とされた。だが、ある医師は「その1月だったか2月の頃は、現在のよう感染者の数が増えるとは予期できていなかったから出来た仕組み。現状に合わせて可及的速やかに調整すべきではないか」と厳しく批判された。

私はこの「手遅れ振り」は専門家会議でも勿論尾身茂副座長の責任でもないと思っている。状況の急速な変化と事態の悪化を厚生労働省を統括し統率すべき地位にいる加藤勝信厚生労働相の仕事だと思っている。マスコミは事情を知ってか知らずにかは知らないが、現場で最も労働過剰になっている保健所の勤務する人たちが気の毒だというような報道をするが、あの態度は到底加藤厚労相の無為・無策を批判しているとは思えない。加藤厚労相は「4日がおかしければ即刻短縮するか、37.5度の正当性を再考せよ」と現場に指示するのが責務ではないか。その職務怠慢は歳費を2割り削減で済むような程度ではない。

消極的な責任回避の姿勢:
私はどうしてもその職務怠慢というか、責任逃れの度が過ぎるというか、この国難とでも言いたい危機に直面して、大臣に任じられた元官僚のお二方、即ち、西村康稔大臣と加藤勝信厚労相の「自分が責任者なのだから何かなんでもやってやろう」とでも言いたいような積極的な姿勢が全く見えず、何かと言えば「専門家のご意見を聞いて」とぼかしてしまう責任逃れが非常に不満なのだ。特に西村氏にはその点が目立ちすぎる。「営業を続けるパチンコ屋に対して罰則かを科せば」と訊かれたら「専門家に伺って」と答える始末。「決めるのは大臣である君だ」と言ってやりたい。

私は偶々この元大蔵省と通産省のお二方の巧みな責任回避術が目立ったので非難するが、アベノマスクの不良品問題についての菅官房長官の煮え切らない姿勢も決して褒めたものではないと思う。閣僚でも誰も彼もが未だ嘗て経験したことないような難しい事態に直面して「さー、速やかに巧みにこの難問を解決して見せろ」と求められて、即座に「素晴らしい」とか「妙案だ」と賞賛されるような手が打てないのは当然であるから、後手・後手の継ぎ足し方式に回ってしまうのは仕方がない。それは責めないが、私は責任逃れは許さないのだ。

危機管理:
私は我が友YM氏の「先ずは範囲を極力広く採った作戦を立てることから入って、事の成り行きで縮小するか部分的に手直しをして行くのがマーケティング戦略である」というのに基づいて、「対抗策を小出しにして、これが駄目だったらあれで行ってみようかというような継ぎ足し方式では宜しくない」と主張し続けてきた。日本大学の福田教授も「最初には厳しい規制を課して、状況に応じて緩めて良いところは緩和していくのか危機管理である」と指摘しておられた。

私は尾身茂副座長を始めとする専門家会の医師の方々は、偉いお医者様であられても危機管理の専門家ではないと思っている。そう看做しているから、専門家会議への依存はほどほどにして、国家の重大事を決めて貰う為に、我々国民が選んで国会議員に送り込んだ閣僚や議員さん方が先頭に立って、対策を立案して実行して行ってくれると密かに期待している。小池百合子東京都知事論にしたり顔で「ステイホーム」などと万人が理解するかどうかも不明な英語擬きを言うのを、大臣や議員さんたちに拱手傍観していられては堪らないと思っている。