新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月16日 その2 菅新内閣に思うこと

2020-09-16 15:21:12 | コラム
現時点での批判や論評は控えるべきだと考えている:

菅新内閣については飽くまでも本日報道されてい新閣僚の顔ぶれからのみしか何か言えないし、言うべきではないと思うが、私の見方を述べてみようと思う。

平均年齢が高いという意味で、ある噺家が皮肉った30~40歳台はいないのかと言ったのも、私に言わせて貰えば「394名だったかもいる国会議員の中で、その年齢層が畏れ多くも官房長官と1対1で語り合うとか、少人数でも寄り合って会食でもする機会が頻繁にあったとは考えにくいのだ。即ち、官房長官にそこまでの時間の余裕があったかと言うこと。従って菅氏の目の届く範囲は、年齢か当選回数の高い者か、あるいは副大臣乃至は政務官まで来た者くらいまでではなかったのだろうかと考えている。

また、平均年齢が高いことは必ずしも懸念すべき材料ではないのかも知れないのだ。それは人それぞれで、全てはその人となり、能力、知識と経験、意欲次第であるし、年齢的限界はその人によって異なるのだと思っている。我が国における平均寿命が伸びた以上、能力の成長の年齢も上がってきたと言えるのではないだろうか。換言すれば「個体差」があると思う。自分の例を挙げるのは恐縮だが、私が最後になった仕事をお引き受けしたのは70歳の時で、同時ににそれまで散々回避してきた使えるとも思っていなかったPCをも導入したのだった。

また、菅氏は7年8ヶ月も官邸におられて総理を補助し、国の内外の諸々の情勢に目を配って対応され、毎日2度の記者会見に臨まれていたのであれば、自民党の国会議員全員の人物・力量・専門分野までを詳細に把握されていただろうかと考え込んでしまう。ましてや、官僚の幹部を掌握しその人事も管轄しておられたのであれば、今回の閣僚の選択になったのも自然の流れかと思わせられたのだった。その選択が良かったのかどうかは、これから先に総理自身が全力を挙げて示されることだろう。

私は人事には公平、公正、平等であるべきだとは思うが、そこはそれ人がすることだから、好き嫌いが出てくるのは仕方がないことだと思っている。そういう例を自分でも経験させられたし、何も会社の中だけでもなく、運動部の中でも監督の好き嫌いで起用された選手もいれば、排除された者がいたというのも再三見聞してきた。外部からかまたは観客席から見て優れた人財だと評価した者が案外に内部では評価が低いという例も見てきた。例えば、私には西村康稔氏や加藤勝信氏は官僚独得の賢さがあって巧みに責任逃れをするのが好ましくないが、官邸からの評価は高いということもある。

また、田村憲久氏は厚生労働の分野には精通しているという評価があるようだが、テレビに出た場合には妙に多弁なのだが、何を言いたいのか理解に悩む語り口で困った。私は本当に理解していれば、説明に多くの言葉は必要としないものと考えている。その意味では評価し難い人物だった。仮令その道に詳しくとも、指導力や組織(官僚)を動かす力が不十分であれば、嘗ての民主党政権の長妻昭厚労大臣の二の舞となるかと危惧する。


続・菅義偉新自由民主党総裁に期待すること

2020-09-16 09:16:06 | コラム
矢張りこうなったかと思った:

私が昨15日に期待を込めて述べたとは「恐らくこのようにはならないだろう」と思って、その裏を表してみたのが正直なところだった。今朝までに現れた新内閣の顔ぶれが菅氏の物の考え方と人となりを表現したのだろうかと思って眺めていた。「手堅い」と言われていた裏返しが「新鮮味がない」、「改革派もいる」、「滞貨一掃も数名いた」、「7年8ヶ月の安倍内閣の中から復帰した者がいる」、「この世では、外から見て嫌だなと思う者が選ばれる(例えば加藤勝信)」、「相談役がいるが、腹心のブレーンがいるのかな」等々盛り沢山かと思って見ていた。

同時に、「石破茂氏と岸田文雄氏の名前は何処にもなかった」も付け加えねばなるまい。面白くなかったのは、何名かの政治ジャーナリストの予測がこれでもかと言うほど当たっていたこと。彼等の取材能力が凄いのか、それほど漏れやすい体勢なのかと、一寸不安になった。春風亭一之輔だったかの噺家が「政治家には30~40歳台はいないんでしょうか」と言ったのが、別に皮肉でも何でもなかった気がしたが。

色々と言っては見たが、何時解散されるか知らないがこの新内閣で、何時までに何処まで素早く実績を残されて「菅義偉ここにあり」と世間どころか世界に認めさせてくれることを願うだけだ。同時に、勿論全力を挙げて先ず新型コロナウィルスを制圧され、マスクで息苦しい思いをせずに他人との間隔を気遣わずに、何処でも歩き回れる世の中に戻して頂ければ十分だし、そこに期待したい。でも、その前にアメリカに赴かなければなるまいが。