新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月3日 その2 今年の夏を振り返れば

2020-09-03 14:30:06 | コラム
身の危険を感じた暑さは2日だけだった:

本9月3日も午前中に2回も降った豪雨の後で、500 mほど歩くコンビニまでシルバーパスの支払いに出掛けた。今年は新規のシルバーパス発行の会場を設けては「密」になることを回避したようで、コンビニでの支払いに変わったのだった。その僅かな距離を歩いても雨降り後の猛烈な湿気には悩まされたが、33度という暑さはさほど苦にならなかった。

実は、10月から更新されるシルバーパスを購入するか否かでは散々迷っていた。と言うのも、折角再購入してもコロナウイルスに邪魔されて外出する機会は増えないのではないかと危惧したからだ。それは¥20,510を投じれば最低でも月に8回は都営地下鉄と私営も含めたバスを利用しないと採算が取れないからだ。兎に角、何とかなるだろうという希望的観測で「エイヤッ」と、なけなしの手持ち資金を投入した次第だ。

思い起こせば、今年の夏は色々な悪条件に苦しめられたとも言えるが、「欲求不満」(=frustrationであってstressではない)にも少しは苦しめられた。即ち、87歳という超後期高齢者となって危険だと痛感していることは「暑さと寒さに極めて鈍感になったこと」だった。冬の寒さに対しては鈍感でも身の危険は余りないと思うが、今年のような猛烈な酷暑では出歩くのは危険極まりないと感じていた。所謂「専門家」やお医者様たちは繰り返して警告されていた。ジムもずっと休会扱いにして貰っているままである。

ところが、個体差はあるだろうが、高齢者の私は今年のような炎天下に外出しても、多少は歩き回っても先ず汗を書くことがなかった。正直なところ「これが天気予報がくどいほどに警告する猛暑なのか」と疑っていたくらいだった。思うに、この現象は明らかに高齢化による新陳代謝等の機能が低下したのか、あるいは感覚が鈍ったのだと痛感していた。既に述べたことだが、8月17日の37度だったときでも、目が眩むような眩しさは感じたが「何だ、この程度の暑さか」くらいにしか受けとめていなかった。

8月中に外出して「これは危ない。早く部屋に戻らないと危ない」と身の危険を感じたのは、2回だけだった。それだけではなく、2度の白内障の手術の成果(結果?)かどうか知らないが、あの目が眩むような真夏の日差しの下でも、以前とは異なって全く眩しいと感じなかったのだ。従って、サングラスを着用したのは1日だけで、ほとんど着色していないレンズの眼鏡で十分に事足りていたのも不思議な感があった。こういう現象の為に老人が今年の夏の異常気象を甘く見て、空調を使わなかったりして熱中症などで室内で倒れていたというのも、何となく解る気がするのだ。

私の切なる希望は「今月半ばから発足される新内閣が、何とかして新型コロナウイルスを制圧され、異常としか思えない酷暑が去って、安心してシルバーパスを使ってジム通いを復活できて、せめて新宿駅西口辺りまで外出できる日が来ること」である。


菅義偉新総理総裁候補に思うこと

2020-09-03 08:43:18 | コラム
「実に手堅いな」と感じた:

昨2日は菅義偉官房長官の総裁選立候補の弁と、記者たちとの質疑応答を十分な関心を持って聞いていた。菅氏の淡々とした語り口は毎日のように流される記者会見の模様から十分に承知していたし、決して乱暴な表現を使うことなく静かな話し方で、感情を表に出さない方だと承知していた。特に中国や韓国の何事に付けても無礼な言葉を使って我が国を悪し様に言う言いかがりなどに対しても、穏やかに応じておられたのは物足りないと思わせられたほど、物静かな対応をされていたのが印象的だった。もっと激しく言い返しても良いのではとも思っていた。

昨日の所信表明にしても、全く手堅いという以外の表現のしようがなかったほど手堅かった。何を言われるのでも、声を張るとか表情を変えるとか手を動かして強調するような手法で語られることがなく、演説と言うよりも官房長官として記者会見と全く同じであり、全く気負ったところがなかった。あの手堅さは失言をすまいとして手堅く語っておられたのではなく、あの語り口が「菅義偉」という人物の個性かと思って聞いていた。別な表現では「ソツがない」辺りなるかと思った。

記者たちからの時には無意味な質問に対しても、感情と表情に何らの変化も感じさせないほど淡々と穏やかに、ケチを付ける隙がないような堅実な答え方をしておられた。あの何処の(アホな)記者か失念したが、モリカケだの桜だのを持ち出した愚問(だと、私は思うが)に対しても、実に物静かに「ピシャッ」と寄せ付けない答え方をされた辺りは「流石、官房長官」と思ったが、そうではなくて近い将来に総理大臣になる政治家の答え方だった。

菅義偉氏が昨日示された堅実さと手堅さが総理大臣となってどのように活かされて、誰か所謂専門家が言った「内外に難問が山積していて、誰がやっても非常に難しい時期」にどのように我が国を引っ張って行かれるかは、私には感じ取れなかった。と言うよりも、現実に総理に就任された後に、あの手堅さ以外の何かを見せてくれるのだろうと期待しておくべきかとすら感じた。直ぐに閃いたことは「あの堅実さと寧ろ地味かと感じさせる個性で、恐らく再選されるだろうトランプ大統領とどのように安倍総理と同じような親密な関係を構築されるのかな」だった。

私は菅義偉氏があの個性を十二分に活かして、安倍政治を継承する立派な総理大臣になって頂くように心から願っている。