アメリカにも問題はあるようだ:
去る8月25日に採り上げた紙業タイムス社Future誌の「誤解を解く6つの真実」を簡単に英語にして、L氏等の元の上司や同僚に送って(カタカナ語は使いたくないが)コメントを求めてみた。それに対してL氏からアメリカの紙パルプ林産物関連リサイクルの現状を知らせてくれたので、参考までにお知らせする次第。因みに、L氏はテクニカル・サービス・マネージャーとして恐らく在任中の25年ほどの間には150回以上は我が国を訪れていたと思う。
>引用開始
私は未だにそのような木材から製紙にを経てリサイクルに至る工程について誤解があるという話を聞くのは、余り愉快なことではない。製材の工程で発生する残渣である木材チップは、パルプとなり製紙の原料となっていくのだ。その過程で製材品とするのに不適格な樹木が製紙に回されるのだ。と言うことは、林産物産業界が立木を伐採しなければ、建材等に使われる製材品が市場に出回らなくなってしまうのだ。これは望ましくないことではないか。
アメリカの南部に行けば伐採された樹木が全てチップとなっているというのも、また事実である。しかしながら、そういう南部の樹種はトウモロコシや麦等の穀物と同様に扱われている。そして伐採された跡地の森林地帯には、あらためて植林されていくのだ。アメリカ西北部との違いは、植林から伐採までの周期が長いという事。消費者というか、一般大衆がトウモロコシや麦や米の収穫が止まって欲しいとは言っていないだろう。
この他に重要な事実がある。それは、樹木が生長するに伴ってより多くの二酸化炭素を吸収してくれるという事で、環境保護にとって望ましいのだ。しかしながら、立木の成長が止まると二酸化炭素の吸収量は減少し、最終的には枯れてしまうのだ。それでは貴重な資源の浪費となってしまう。念の為に触れておくと、場所によっては穀物畑にする為や動物が生息しやすくする為に樹木を伐採してしまうことがあり、特に南アメリカにはその傾向がある。しかも伐採した木を燃やしてしまうので、二酸化炭素を発生させてしまうし、経済的に何の価値も生じない結果になってしまう。
私は紙パルプ・林産物業界は立派にその使用済み製品を回収して再生していると考えている。しかしながら、遺憾に思うことがある。それは一般の消費者が使用済みの紙も段ボール箱も他の廃棄物と一緒に捨てているので、リサイクルされていないことが多々あることだ。アメリかでは確かにこのような事態が生じているが、それは消費者の意識が未だに低く怠慢で、ゴミを分別して捨ててないことに現れている。この実態はガラスや金属のゴミの廃棄にも言えることだ。
言うまでもない事で、廃棄物を回収して再生するのは有益なのは明らかだ。何故ならば、リサイクルすることで天然資源や未使用(バージン)の原料の消費を削減できるからだ。アメリかでは製材品の残渣を先住民の小屋の中で燃してしまっている例もある。その為に大気汚染も発生するし、二酸化炭素も放出されるのだ。嘗ては、払った枝やその他の残渣は森林の中で燃やされていたが、最早こういう例は極めて希である。現在ではかかる残渣は集積されて自然分解させるようになっていて、その跡地に再植林するのだ。
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去る8月25日に採り上げた紙業タイムス社Future誌の「誤解を解く6つの真実」を簡単に英語にして、L氏等の元の上司や同僚に送って(カタカナ語は使いたくないが)コメントを求めてみた。それに対してL氏からアメリカの紙パルプ林産物関連リサイクルの現状を知らせてくれたので、参考までにお知らせする次第。因みに、L氏はテクニカル・サービス・マネージャーとして恐らく在任中の25年ほどの間には150回以上は我が国を訪れていたと思う。
>引用開始
私は未だにそのような木材から製紙にを経てリサイクルに至る工程について誤解があるという話を聞くのは、余り愉快なことではない。製材の工程で発生する残渣である木材チップは、パルプとなり製紙の原料となっていくのだ。その過程で製材品とするのに不適格な樹木が製紙に回されるのだ。と言うことは、林産物産業界が立木を伐採しなければ、建材等に使われる製材品が市場に出回らなくなってしまうのだ。これは望ましくないことではないか。
アメリカの南部に行けば伐採された樹木が全てチップとなっているというのも、また事実である。しかしながら、そういう南部の樹種はトウモロコシや麦等の穀物と同様に扱われている。そして伐採された跡地の森林地帯には、あらためて植林されていくのだ。アメリカ西北部との違いは、植林から伐採までの周期が長いという事。消費者というか、一般大衆がトウモロコシや麦や米の収穫が止まって欲しいとは言っていないだろう。
この他に重要な事実がある。それは、樹木が生長するに伴ってより多くの二酸化炭素を吸収してくれるという事で、環境保護にとって望ましいのだ。しかしながら、立木の成長が止まると二酸化炭素の吸収量は減少し、最終的には枯れてしまうのだ。それでは貴重な資源の浪費となってしまう。念の為に触れておくと、場所によっては穀物畑にする為や動物が生息しやすくする為に樹木を伐採してしまうことがあり、特に南アメリカにはその傾向がある。しかも伐採した木を燃やしてしまうので、二酸化炭素を発生させてしまうし、経済的に何の価値も生じない結果になってしまう。
私は紙パルプ・林産物業界は立派にその使用済み製品を回収して再生していると考えている。しかしながら、遺憾に思うことがある。それは一般の消費者が使用済みの紙も段ボール箱も他の廃棄物と一緒に捨てているので、リサイクルされていないことが多々あることだ。アメリかでは確かにこのような事態が生じているが、それは消費者の意識が未だに低く怠慢で、ゴミを分別して捨ててないことに現れている。この実態はガラスや金属のゴミの廃棄にも言えることだ。
言うまでもない事で、廃棄物を回収して再生するのは有益なのは明らかだ。何故ならば、リサイクルすることで天然資源や未使用(バージン)の原料の消費を削減できるからだ。アメリかでは製材品の残渣を先住民の小屋の中で燃してしまっている例もある。その為に大気汚染も発生するし、二酸化炭素も放出されるのだ。嘗ては、払った枝やその他の残渣は森林の中で燃やされていたが、最早こういう例は極めて希である。現在ではかかる残渣は集積されて自然分解させるようになっていて、その跡地に再植林するのだ。
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