新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月14日 その3 その2の補足説明

2020-09-14 16:24:48 | コラム
アメリカにおける支配階層(知識階級/富有層)とは:

1970年代後半にW社の上司乃至は幹部に教えられたことは「アメリカで年俸が5万ドルを超えている者は、全体の3~5%程度である」という、やや意外な点と「真の富有層とはアッパーミドルと称されている者たちが含まれる。その中では当部の部長の1人が典型的だ。彼は長男と長女をIvy Leagueの一校を含めた有名私立大学に入れた。その2人にかかる年間の教育費は3万ドルを超える授業料を含めて、軽く10万ドル以上に達する。だが、その額は彼にとっては小遣いのほんの一部を割愛する程度だ」だった。当時の為替レートから考えれば途方もない金額だった。

このような富裕な階層に属していない者たちが州立大学を目指すのだそうだ。そこでも、当時の授業料は1万5千ドル程度と聞かされていたので、寮費や教科書等の教材の費用を考えれば、ここでは年間に2万ドルを超えるのだ。故に、上記の例のように2人を就学させれば、仮令年俸が5万ドルと最高限度にあったとしても、生活は成り立たなくなる。その点は州立大学でも奨学金や学生ローンに依存していたようだった。私はこの辺りがミドルクラスの範疇に入るのだろうと解釈していた。

なお、21世紀の今日では東海岸のIvy Leagueの8大学や、西海岸の名門私立のスタンフォード大学や南カリフォルニア大学等になると、年間の学費は優に10万ドルを超える時代になっていると聞かされている。それでは1人でも子弟をこのような私立大学に送り込んでいる人たちの年収はどれくらいに達しているだろうかと、考え込まされてしまう。そして、その精々5%と看做されている人たちがアメリカの政治・経済を支配していると見て良いと思う。勿論と言うべきか、トランプ大統領の年収などは天文学的に近い額かなと思わせられるのだ。

9月14日 その2 アメリカの格差と人種差別問題の考察

2020-09-14 14:15:28 | コラム
アメリカには相互に交流がない独自の階層があるだけかも:

この度、US OPENのテニス大会を大坂なおみさんが制して、7枚あったと報じられていた警官に殺されたというアフリカ系の人たちの氏名を記した黒いマスクが話題になっていた。更に大坂さん自身が「私は黒人」と名乗ったことに少なからず刺激を受けたので、ここにあらためて私が見聞したというか経験した範囲内の、アメリカにおける格差と人種差別を私なりに振り返ってみようかと思うに至った。

私は22年はもの間、言わばアメリカの支配階層と言うべきか、あるいはずば抜けて裕福な人たちが運営する会社に勤務していた。しかし、そういう大手の企業では事務等の実務を担当する中間層の白人たちも当然のようにいるし、会社側とは全く別個の存在である職能別労働組合に所属する現場の人たちが構成する、トランプ大統領の表現を借りれば、“working class”という彼の支持層である労働組合に所属する労働者階級もいるのだ。私は会社側としては珍しいことで、組合の人たちと何度も話し合ったことがあった。だが、ここにはアフリカ系の人に出会ったことがなかった。

これまでに何度も繰り返し述べてきたことだが、私は在籍した2社で一度もアフリカ系アメリカ人の社員に出会ったことがなかった。例外としては、W社でたった一度人事部に在籍していたマネージャーの肩書き(確認して置くが、通常これは地位のことではないし、手当ても支給されない)を持つ者が東京事務所の調査に来た時に、短時間インタビューされたことがあった。だが、彼はその後間もなく本社に出張したときにはもう辞めていた。

会社を離れれば、街中で買い物をするとかホテルに滞在することがある。そこでもアフリカ系と語り合うとか、直接に接することはほとんどなかった。確かに、ホテルのダイニングルームやコーヒーショップに行けば、アフリカ系のウエイターはごく普通にいる。だが、彼等と語り合うことはない。精々“More coffer?”とお代わりが要るかと尋ねられて、“No thank you. I’ll stay with this.”などと答える程度の遣り取りだ。

ウエイターたちにアフリカ系が多いというように、私が見るところでは彼等の為の職種があるのだ。ウエイターたちの他に考えられるのが、ホテルにおける掃除夫であるとかベッドメイキングの係等である。W社ではパートタイムかどうかは不詳だが、mail boyといって各事業部に郵便や書類を配達している若者がアフリカ系だった時期があった。要するに、彼らの多くははこういう職種に固まっているのだ。勿論、裕福な家庭に育ち、頭脳明晰で一流大学を出て弁護士になるとか、地方や国会議員になっている者もいる。

また、アフリカ系が数多く進出している分野には、アメリカの三大スポーツである野球、フットボール、バスケットボールの有力選手、いや過半数はMLBの野球が南アメリカからやって来た者と同様に圧倒的に多いように、彼らの主たる活躍の場となっているし、その収入が年間何十億円にもなる言わば“Land of dream”の如きである。彼等は映画、演劇、音楽の世界にも数多く進出しているのはご高承の通りだ。

その他の塊というか階層には中国や韓国人等のアジア系の集団がある。彼らの二世や三世ともなれば学業成績優秀で一流企業に職を得ている者もいれば、地方なり国会に議席を持つにいたる者もいるようだ。だが、私の見聞した範囲では韓国系の者たちはその数が増加するにつれて、従来はアフリカ系やヒスパニック系の職域だった分野に進出していったように見える。俗に言われていたことは、何年前だったかのロスアンジェルスの暴動は、韓国系の流入人口に職を奪われたアフリカ系の反撃が高じて、銃撃戦にまでなってしまったのだ。

もう一つの大きな塊がヒスパニックであろう。これは南アメリカが陸続きであるので不法入国が多く、色々な点でというか分野で、白人乃至プーアホワイトと言われるアメリカ人の職場を奪っていたことがあったようだ。私には彼等ヒスパニックが合法で入国したかどうか知る由もないが、カリフォルニア州等では本当に至る所に彼等がいた。我が事業部が嘗てカリフォルニア州の南部というか東部に工場を持っていたときには、メキシコ人が数多くいたものだった。90年にNYのホテルに泊まったときには、ダイニングルームのウエイターたちは皆スペイン語で話し合っていた。

上述のようにキューバから来ているMLBの野球選手も含めて、南アメリカから来てスポーツの分野で大富豪になっている者たちもいる。だが、私が見る限りでは彼等はハリウッドやカリフォルニア州の方々の豪邸に住んではいるが、彼等が白人の支配階級の仲間入りしているとは思えないのだ。矢張り彼等は彼らの塊を作っているだけではないのだろうか。即ち、私は白人の支配階層、白人の中間階層、プーアホワイト、労働者階層、アジア系、アフリカ系、ヒスパニック系という具合に、それぞれの塊(というか階層)を形成しているだけだと見ている。

これは以前にも指摘したことで、それぞれの塊は別個の集団であり、一つの集団から他の集団への移動というか転出はないようのだ。また、それぞれの塊を繋ぐパイプ乃至は横串のような機関(器官?)もなければ、人的な交流があるのだろうかと思わせてくれる。そのような乖離の状況を外からあるいは内側で見て「差別」だの「格差」だのと言っているような気がしてならない。私にはその塊を破壊乃至は溶かして、相互に交流させて融合させることが出来るのかなと感じて眺めていた。

私はカリフォルニア州の工場では事務職や現場にいたヒスパニックと話をする機会があった、彼等は極めて控え目で本部から来た私に対しても遠慮がちだった。彼等が移民なのか二世か知らなかったが、彼等は皆普通に英語を話していたが、当然のように彼らの間ではスペイン語だった。98年だったかにLAXの空港の食堂でウエイターに僅かに知っているスペイン語で「水を下さい」と注文した時の喜びようと言ったらなかった。「アメリカ人たちは一向にスペイン語を覚えないが、日本人が話してくれたとは嬉しい」と感謝されたのだった。これが差別の表れかと思った。

念の為に確認しておくと、私は本部から日本駐在のマネージャーとして派遣された形になっていて、東京事務所を主たる仕事場としていた。アメリカには頻繁に出張して年間で合計すれば3~4ヶ月は滞在していたが、住んでいた訳ではない。


新宿区百人町界隈が示す移民難民受け入れた際の問題の一端

2020-09-14 09:36:33 | コラム
我が国は難民受け入れが極めて少ない国だが:

我が国と雖も、何れは難民を受け入れざるをえないときが来るだろうとの観測もある一方で、「インバウンド」の受け入れで観光立国を目指そうという政策もあった。これは新型コロナウイするの襲来で一時頓挫した格好だが、菅義偉官房長官が強力に推しておられた案件なので、ウイルスの制圧如何では再び脚光を浴びるときも来るだろう。この他にも技能実習生という働き手不足を補うべく41万人も受け入れている施策もある

このような合法であって言わば正当な外国人受け入れの方法もある一方で、私が何年も繰り返して採り上げてきているここ東京都新宿区百人町から大久保界隈の退廃というか劣化現象がある。その実態は端的に言えば、とても合法とは思えないアジアや中近東の諸国から流入してきた者どもが、何食わぬ顔で巣食っている現象である。私はこの現象が確たる予防策を講ぜずに外国人を受け入れてしまった場合に、如何なる状態に至るかを分かりやすく暗示していると思っている。より解りやすく言えば「惨憺たる状況になるよ」なのだ。

私が考えていることは「政治家にも官僚にも評論家にも、一度とくと大久保通りとイスラム横町の実情(とてもここが我が国とは思えない異様な状況)を視察して欲しい」というはかない願望です。親交がある某有名私立大学法学部のXX教授は私との懇談会の為に私の健康状態を考慮されて、この街まで何度も来て下さっている。その教授は何度目だったかに「もうこの街の異常さには馴れました。だが、その異常さに馴れた自分が怖いです」と振り返られた。国際法の○○先生も「悲惨な状態」と嘆息された。

群馬県の大泉町が日系ブラジル人に占拠されたとか、北池袋が最早中華街と化したという話がある。だが、ここ百人町/大久保界隈は中国、韓国、ベトナム、ネパール、イスラム教諸国という具合に、方々の国の者たちが入り乱れて暮らしている。そういう状況が20年近くも続けば、日本人相手の店は続々と廃業するか潰れていってしまった。それ以前から都市銀行の支店は全部撤退してATMのみとなった。今年になって40年続いたと認識していた靴屋が廃業。居酒屋も全滅。本を買いたくても、まともな書店は高田馬場まで行かねばない。(「何、アマゾンで買え」ってか)

消えてしまう店舗が増える反面で、雨後の竹の子の如くに増えたのが海外に送金する店舗乃至は事務所。この事実は彼等流入してきた異邦人どもにこの街が食い物にされ、好き勝手に稼いだ金を故国に送る輩が急増した事実を示していると思う。しかし、送金先のリストに中国と韓国がないのは何故だろう。英語を操るバグラデシュ人は「日本の方が物価が高いが治安が良く安全で、暮らしやすいので」とほざいた。ネパール人によれば「経済的に困窮したバングラデシュ政府は養いきれない国民を積極的に海外に送り出している」のだそうだ。その標的が我が国らしい。

彼等、特にイスラム教徒のほとんどが日本人に雇われるのではなく、彼等だけで彼らの為の店(例えばハラフフード等を商う)を設けて、彼等だけを雇用するのだから、我が街の雇用には何の役にも立っていない。イスラム横町の脇の小さなビルには、彼らの店舗の為の共同倉庫まで設けてしまった。それほど、完全に甘く見られているのだ。そのビルには仮設のイスラム教徒の礼拝所まであるとか。イスラム横町には毎日外交官ナンバーの車が買い物に来て路上駐車。彼等イスラム教徒が如何なるヴィザで入国し、長期滞在しているのか知らぬが、私は不法滞在ではと看做している。

重ねて言うが、私は政府か東京都庁か新宿区は違法流入に対する予防乃至は対抗手段を講じて欲しいと切に願っているのだ。何方か一度、話の種にこの百人町/大久保界隈の賑わい(?)を視察にお見えになることを示唆したい。外国人がどれほど有益?かが良く解ると思う。