新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月27日 その2 東京電力はペーパーレス化で環境負荷に貢献するという

2021-01-27 17:05:13 | コラム
電力検針票をwebに変更する:

今月は気が付けば検針票と「重要なご案内」が郵便受けに入っていた。ご案内の内容は「21年3月から検針票をPCかスマートフォンに切り替える」との、言わば抜き打ち的な通告だった。私は96年8月だったかに、東電の新宿支店で余り好感を持てない仕打ちに遭っていたので、この会社の顧客に対する姿勢というか接客の態度を信用していないのである。第一に、お知らせにwebに切り替えてペーパーレス化で環境負荷への貢献に云々というのも、あの程度の紙を節約しようというのも製紙会社の出身としては気に入らないし、どれほど環境に貢献できるのかも疑問だ。

そこで考えた。ご案内で言われたように切り替えるのは簡単だろうとは思って読んだが、我が家のように88歳と83歳の夫婦の家庭では、88歳の私が先立つ確率が高いだろうと思う。すると、残された83歳の家内はスマートフォンも持っていなければPC等は扱えない。そこで愚息にも相談して、ご案内にあったように0120に電話して「引き続き紙の検針票を貰いたい」とお願いする事にした。思うに、何れにせよ検診には係員が来るのだろうから、手間は同じではないのだろうか。用紙は感熱紙だと見たが、環境にどのような負荷をかけていると言われるのだろうか。

そこでふと考えたのだが、我が国には既に圧倒的に増えた高齢者でどれほどの方々がPCなりスマートフォンをお持ちだろうかという事。現に、コンピュータの権威者である我が友のYM氏などはPCも携帯電話すら持っていないという風変わりなのだ。東京電力はそう言う高齢者の実体を何処まで調査されたのだろうか。それにつけても思うことは「ペーパーレス化」と謳う事が電力の需要者に訴える効果があるのだろうか。元はと言えば我が国とアメリカの製紙会社勤務だった私には、不愉快な印象しかなかったが。


菅内閣の奮起を期待したい

2021-01-27 09:25:27 | コラム
菅首相には毅然たる姿勢で野党と対峙して貰いたい:

マスコミの世論調査では、産経とフジを除いては支持率の下降現象が止まらないどころか、不支持率の方が高いという好ましからぬ状態だ。私は常に朝日や共同NHKの調査では設問の仕方次第では不支持に誘導されるのではと指摘して来た。それにしても、その急落振りには些か不安にさせられた。それは言うまでもない事で、この言わば未曾有と見て良いだろう新型コロナウイルスの感染拡大という危機的状況下にあって内閣がフラついていては困るからだ。

そこで、余り好みではないのだが、国会の予算委員会の中継を少しでも見て(聞いてか)、その実態を幾らかでも認識しようと試みてみた次第だ。野党というか立憲民主党は毎度の事だが内閣追及というか揚げ足取りの名手である今井雅人を初めてとして、選り抜きの菅首相攻撃陣を編成して臨んでいた。私の関心は質疑の内容も兎も角、菅首相がどのような姿勢と語り方で質問を裁いて行かれるかにあった。報道によれば、菅首相は声がかすれた上に咳き込んでおられるとなっていた。即ち、付け込まれる隙があるのかなと受け止めていた。

菅義偉という方は官房長官の頃から喜怒哀楽を表情に出して大声で明快に語るとか、激しく質問に答えるような政治家ではないとは承知していた。だが、一国の内閣道理大臣となられた現時点では、官房長官時代のままの語り口では弱いのではないかと危惧していた。そこに、現在の制圧対策が国民の期待通りには進んでいない状況であるので、得意技だった「差し控える」は出てこない代わりに、私が聞いていても「自信に満ちていない答弁と討論」になっている答え方ではないかと感じていた。

しかも、野党特に立憲民主党の手法はと言えば、首相が担当大臣に答弁を任せようとすることを許さずに「総理に訊いている」とか、辻元清美の得意技である「総理、総理」の連呼で迫るのだった。私はこの手法には飽き飽きとしている。総理大臣は全知全能ではないのであるし、担当大臣はその分野に精通しているからこそ任命されたのであり、正当な答弁が出来て当然なのだ。その担当大臣を拒否して総理の答弁を強制するのはフェアーではないと思う。私は首相は毅然として「所管の大臣が答えた後に私が補足して何が悪いのか」くらいは言って欲しいと思っていた。

それはそれとして、あのかすれ気味の声で穏やかに答えておられれば、どうしても「弱々しく、自信なさげ」に響いてくるのだ。事前の通告があったはずの質問に対して準備された答弁をされるのである以上、原稿を下俯いて読んでいる姿勢を見せられるのが得策とは思えないのだ。答弁の内容を寸前にでも頭に入れておかれて、それと同じ趣旨の事を答えれれば良いのではないのかと思ってしまう。少なくとも、視線を下に落とさずに答えられれば、かすれ声も咳き込む現象も帳消しになってしまうのでないだろうか。

兎に角聞いていて不安になった事の最大の原因は「盤石の自信を以て答えておられないのでは」と疑わせる事だった。私以外にもあの中継を見ておられる方はおられるだろうから、「総理大臣が自信に満ち溢れておられないのは何故だろう」と疑問に思う向きが出てくるのではないかと恐れている。そこに誘導尋問にかけるような設問で世論調査をすれば、不支持率が支持率を超えてしまうような結果は出るだろうと危惧している。是非とも総理以下閣僚も自信を以てこの難局に当たって頂きたいのだ、野党とマスコミの連合軍の揚げ足取り作戦に怯む事なく。