新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月16日 その2 YM氏とW社ジャパンの長老と懇談した

2021-01-16 14:14:01 | コラム
結局はアメリカの変わり様を嘆くことになった新春の会談:

時節柄、両者とは相互に無事か否かを確認する為の新春の電話会談だったのだが、現在のようにウイルスが感染が拡大の一途を辿っていれば、残念ながら到底何処かで出会って語り合っていられる時ではあるまいとなったのだった。その内容はと言えば、矢張りアメリカの変貌を語り合い嘆き合うことになってしまった。

YM氏との懇談:
時間的には彼との懇談が先になった。彼は独り暮らしの気楽さから危険なウイルスから離れていようとばかりに、昨年中は川奈だの何だのと屡々東京から脱出していたのだが、最早何処にいても危ないことは変わらないと読んで、昨年末からは都内と言うよりも代官山から出ていないのだそうだ。出歩かなければ高齢者として脚力が弱ることも承知しているが、止むを得ないかと割り切っているとかだ。

暫く昨今の我が国の情勢を嘆き合っている間に、矢張り話題は自然に現在のアメリカの何と言って良いか解らなくなってしまった状況に及んでいった。流石の彼も現地に赴いて状況を具に調査する訳にも行かないのだと、残念がっていた。彼にとっては最も印象的だったことは「アメリカにも我が国にもあれほど多くのトランプ支持者というか礼賛者がいた点」だったそうだ。

即ち、彼とそのスタンフォード大学の教授等の知人たちに私をも含めれば、彼の周囲、就中アメリカの知識階級にはトランプ支持者は一人もいないのだ。彼が強調していた点は「トランプ大統領の鉄板の支持者の層以外に、あれほど多くの白人までが彼を支持していた事が明らかになった」という辺りだった。それが、あの国会議事堂乱入となって具体的に現れたのだが、YM氏が見るところでは、そのトランプ氏の影響力がそのまま残った場合に、バイデン新大統領が如何にその勢力を相手に裁いていくかが、民主党政権の課題となるだろうとのことだった。

W社ジャパンの長老と:
恐れ入ったのは、昭和3年生まれで今年で93歳になられるはずの彼の衰えを知らない明晰な頭脳である。彼は奥方に先立たれて独り暮らしなのだが、介護保険を利用しての家政婦さん(と言うのが適切かどうか知らないが)に週に何度か来て貰って炊事・洗濯をして貰っているのだそうだが、「こんな生活では生きている価値があるのかと疑問に感ずる時がある」と慨嘆しておられた。ここでも、矢張り永年親しんできたアメリカの何とも形容し難い変貌振りが話題となった。

彼の見るところでは、W社があった(経営形態も変わってしまったし、かの本社ビルも人手に渡ったので、「あった」とする方が実感があるのだ、念の為)アメリカの西海岸は今回の国会議事堂乱入に見られたような過激な人たちの地域ではなく、温和な人が多いと認識していたので、ワシントンDCであのような事件が起きたとは驚きだったのだそうだ。私には東海岸とでは人々の性質がそれほど違うかの認識はなかった。要するに「アメリカでも階層次第では、あのような事件を起こすものだと知った」事が驚きだったのだそうだ。

だが、そう言われて見れば、CEOのジョージにせよ、#2だったハーバードの法科大学院出身の天才・チャーリーにせよ、我が元上司のクラーク、バブ(Bob)、技術サービス部長だったグレッグも皆温和だし、知的な人たちである。ジョージやチャーリーに確認する機会などないが、彼らは皆共和党の支持者であっても、トランプ大統領の支持者ではないのだ。長老は、ここまでアメリカが分断されたと言うよりも、我々が永年親しんできたアメリカが変貌してしまったのが嘆かわしいというのだ。民主党のバイデン政権が如何にして統治していくかが読めなくなったというのだった。

このお二方のようにアメリカの事情と実態に精通していても、1月20日からのアメリカが民主党政権の下に、何処に向かって行くかが俄に読みきれないと言われるのでは、私如きには尚更解らないのも仕方がないかと思わせられた、年の初めの電話会談だった。


2020年12月の新宿区の人口

2021-01-16 08:55:45 | コラム
20年12月には意外にも外国人が911人も増えていた:

1月には区の広報に人口統計が掲載されるのは15日号なので、人口の増減を採り上げて論じるのが遅くなった次第。意外だったことは、半年以上も続けて減少し続けていた外国人が一気に911人も増えて36,959人となり、区全体の人口344,816人に占める比率も10.7%と11月の10,5%から伸びていたことだった。11月には309人、10月には627人、9月には740人と減少傾向が続いていたものが、突然の大幅増加である。イスラム横町を経て大久保通りの出てみても「異邦人は減っていないな」と感じていた程度だったので、900人を超える増加には驚かされた。

自慢にも何にもならないが、我が新宿区では東京都内の新型コロナウイルス感染者数の首位の座を譲らず、1月15日の時点では通算して5,366人に達していた。その好ましからぬ環境下でも彼ら外国人は新宿に戻ってきたのか(新規の入国者がいるはずはないと思うが)、あるいは無防備に見える彼らがウイルスを背負ってきたのか不明だし、日本語学校の全部が講座を再開している訳でもない模様なので、何故外国人が増えたのかと奇異な感に囚われている。

新宿区全体の人口だが、9月から減少が続いていたものが、12月には外国人の増加に助けられてか613人の増加で、344,816人となっていた。これ即ち日本人が298人も減少して307,859人となっていたことを意味する。確かに、日本人を相手にしているとしか思えない店が相変わらずそこかしこで閉店しているが、彼らが店舗に住んでいたのか、あるいは区外から通っていたかなどは知る由もないが、私には不思議な現象に思えるのだ。

私にとって不思議でならない現象が他にもある。それはテレビ局等のここ百人町から大久保界隈の韓国系の食堂の乱立と化粧品店等の繁盛振りを採り上げる際に「新大久保」と呼ぶことである。これまでに何度も指摘してきたことで、新大久保という地名はないのだ。確かにJR山手線の駅名は「新大久保」だが、「大久保駅」はそれよりも山手線の外側になる総武線の駅名であって、彼らが「新大久保」と称する地帯とは遙かに離れている。重ねて言えば、彼らが言う「新大久保」とは山手線の内側のことで、俗称“Koreatown”である。。

我が国に対する韓国の姿勢が先頃のソウル中央地裁の所謂慰安婦たちの我が国に賠償を求める違法な訴訟を「日本が有罪」との判決を下して、その悪化に彼らが臨んで拍車をかけている時期にあっても、我が国の老若の婦女子が挙ってKoreatownを訪れているのは、余りに脳天気だと苦々しい思いで眺めている。K-Pop等が持て囃され、テレビ局は今でも韓国のドラマを放映している状態を見ると、私は我が国には未だに「国際親善」をはき違えている連中がいるようだと、何とも言えない思いである。

尤も、このことに異を唱えているよりも、私は菅内閣には「新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐ対策をより強力且つ強硬策を辞せず」というような方針で臨んで頂きたいのだ。新宿区が都内23区で感染者数の第1位の座を明け渡すときが来るようにして頂きたいのだ。

参考資料:新宿区広報 令和3年1月15日号