新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月8日 その2 何という混乱振りだろう

2021-01-08 13:33:17 | コラム
アメリカの国会議事堂にトランプ大統領の支持者が乱入:

トランプ大統領が支持者たちに「国会議事堂に向かって行進せよ」とTwitter出呼びかけていたとは聞いていた。また、知人の一人からは「彼らはトランプ大統領から何なかの指示が出ればそれに従って行動するのだが、トランプ氏自身がまさか乱入するとまでは予想できていなかったのではないか」とも聞いていた。私はテレビのニュースを見ていて「何と言うことだろう」と驚愕させられたと同時に、偽らざる感想を言えば「悲しい思いをさせられた」のだった。

この「悲しい思い」を“I felt so sorry.”として、アメリカの知人たちに意見を述べておいた。その冒頭には「日本人の私が“sorry”という言葉を使うのが適切と思うか」と問いかけておいた。私が先ほど送った文章は大要下記のようなものである。

「私はあのトランプ大統領の支持者たちの国会議事堂への乱入のニュースを見て、驚く前に非常に悲しい出来事だと感じた。まさかトランプ大統領の支持者たちがあそこまでの行動に出るとは思わなかった。私が経験上も知り得たことであり、我が国での報道から知り得た40%というトランプ大統領の支持者たちの構成は、所謂非知識階級であり、その中にはプーアホワイト、労働者階層、ラストベストの労働組合員たちがいて、白人が圧倒的に多いと言うことだった。

貴方たちの何人かは4年か5年前に「もしもドナルド・トランプ氏が大統領に当選すれば、アメリカは大混乱に陥るのではないか」と言っていたのを覚えておられるだろうか。その通りにアメリカに大混乱か生じたかどうかは措くとしても、トランプ大統領寄りと言われているニューヨークポスト紙が指摘した“insanity”(精神錯乱とでも訳すか)が、今回の国会議事堂への乱入の原因となるという形になって表れたのではないだろうか。

私はあの乱入する者たちの風体を見ていて、思い出したことがあった。それは、1994年7月頃に伝えたかも知れないUSTRのカーラ・ヒルス大使がNHKと読売新聞が共催したパネルディスカションでの「何故アメリカの対日輸出が不振なのか」についての発言である。ヒルズ大使は「対日輸出振興の為には、労働者階層の識字率を上げると共に、初等教育を充実させることだ」だった。私は在職中に何度も組合員たちと交流の経験を積んでいたので、誠に尤もな認識であると思って受け止めた。昨日は、そういう点の改革が未だに十分ではないのではと思わせられた。

私は既に我が国でも報じられているような、トランプ政権の閣僚たち数名が計画しているという憲法修正第25条による大統領の罷免も、弾劾も時間的に見て合理的ではないとのそちら側での見方も承知している。何れにせよ、一刻も早くアメリカ合衆国が以前の正常な状態に立ち戻って欲しいものだと願っている。だが、トランプ氏が今後どのように出てくるかも懸念材料だし、あれほどの分断の状態に至っていては、バイデン政権にとってはそう容易い課題ではないだろうと危惧するのである。

皆様のご意見と見解をお聞かせ願いたい。」


と伝えておいた。



“Stop the insanity”に対する反応

2021-01-08 10:28:56 | コラム
私の知人たちはニューヨークポスト紙の“Stop the insanity”にどのように反応したか:

私の知人と友人たちは皆西海岸のワシントン州の住民なので、先ずこの東海岸のニューヨーク市のタブロイド版の新聞などを読んではいまいと思って照会して見た次第だ。回答が中々全部集まらず、昨日のアメリカ議会にトランプ大統領の支持者が乱入した後で出揃ったので、遅ればせながら幾つか紹介してみようと思い立った。念の為に確認しておくと、私の交信先の人々は何れもトランプ大統領を支持していないか嫌っているという点だ。

先ずは、最も早く到着した(ということは最も古いという意味)返信から、

>引用開始
「精神錯乱」とは現在の我が国の混乱状態を正確に表現している表現だろう。トランプ大統領が不正選挙を訴えた訴訟のほとんど全てが最高裁までを含めて棄却された。投票の2度や3度にもなった再集計の結果でも、不正はなかったと証明されていた。これらの再集計の作業には、共和党と民主党からも立会人が出ていた。

トランプ大統領がジョージア州の州務長官に1万1千票ほどをトランプ側に取り戻せと電話で指示したのは違法だと思う。だが、私は噂されているようなトランプ大統領が罷免されることはないと見ているが、彼がこのままその主張通りに大統領としてホワイトハウスに居続けることもないと思っている。

今日までに我が国の状況は民主主義の衰退以外の何物でない。多くの市民たちが誤った情報の氾濫に振り回されているだけだ。ところでトランプ大統領の支持率は40%以上あったもの、彼の行動の乱れと時間の経過と共に低下しつつある。特にプラウドボーイズのような極右的であり暴力的集団の存在も彼の為にはなっていない。

私はワシントンDCで間もなく起こってしまうだろウトランプ支持者たちの極端な行動を非常に気懸かりなのだ。それは、私はアメリカの将来を心配しているということだ。即ち、アメリカは過去4年間にこれまでになかったような深刻な「分断」の状態に立ち至ってしまったということである。もしも、上院にリッチ・マコーネルが取り仕切るような多数派が残った場合には、バイデン大統領は困難な立場に追い込まれかねないからだ。

<引用終わる

彼は矢張りNY ポスト紙を読んでいなかったようだった。私は何となく穏やかな反応だとは思うのだが。最後に言い訳をお許し願えば、老化とともに、翻訳の作業が億劫になってきたので、後何通訳せるかどうか。遅れれば、意味がなくなるかと懸念している。何卒ご理解のほどを。