何となく不安を感じさせる内容:
12月7日の午後3時の時点では内容は発表されていない。従って、私が論じるところは報道を基にした「当て推量」であって、全く誤りであるかも知れないのだ。
私が疑問に感じたことは「前回の20年4月よりも感染の拡大の規模が違うし、確定したか否かは不詳であっても変異種が既に国内で感染を始めている様子である」という時に「昨年のものよりも規模も制約条件も緩やかである」と報じられている点だ。私は既に「今回こそは投網を大きく打って、状況の変化に応じて、必要とあれば規模を縮小する方が」と述べてあった。報道されている内容であれば、「またもや情勢の変化次第で継ぎ足し方式になり、期間の延長もあり得る」となってしまうのではないか。これでは話が反対ではないのかと危惧するのだ。
私には菅内閣の懸念することは「前回より厳しくすると、経済を回すことがより一層困難になってしまうので、その事態だけは避けたい」と考えておられるのではないかという点だ。それも一つの政策の立て方であるから、如何なる結果が出るかを見ているしかないと思った。私は如何なる内容であっても、自分が感染したくないから必ず従うつもりだ。
もう一つ私が気になったことがあった。それは例によって例の如しと言われそうだが、西村康稔大臣が言うことに対する疑問である。西村氏は今回(昨晩か?)「内容はスーパーコンピュータ富岳にかけて審議した」と言っていた点が不満なのだ。彼はこれまでは常に「専門家会議に伺う」とか「分科会に諮って」と、飽くまでも大臣としての意志でものを言うことを回避してきたと見ている。それが、今回は対象が富岳に変わっていたのだ。私は故に、彼はお利口さんで「如何にして責任を負わないようにするか」に腐心しているようにしか聞こえないのだ。
だが、今回は既に本12月7日には東京都の感染者が2,000人を超えたとの報道が出ている。その時期にあって対策を小出しにするとか、スーパーコンピュータ富岳にかけたなど一国の責任ある担当の大臣が説明している場合なのかと不安に感じさせてくれては困るのだ。西村氏が重責に押しつぶされまいと努力しておられるのは解るが、そこを跳ね返して国民が安心する方向に導いていただきたいのだ。
私の当て推量が外れていることを願って、今夜の菅首相が正式に発表される記者会見を待とう。