新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

知っているようで知らなかった英語の表現

2022-04-04 08:18:33 | コラム
なるほど、native speakerはこう言うのか:

これまでに、外国人というか英語を母国語としている人たちが書いたものを読んだか話しているのを聞いて、「なるほど」と思った表現を幾つか並べてみようと思う。覚えていて貰えても、役に立つかどうかは保証の限りではない。「使えそうで、使う機会があるのだろうか」と言うべきかも知れない。

“black out”
解説)ご承知かと思うが「停電」のことだ。他には“power failure”や“power outage”という言い方もある。このfailureはカタカナ語では屡々「トラブル」のようにされているのは困ったことだ。何時だったか、CNNで“The massive blackout struck northwestern part of the US.”と報じていたのを聞いたことがあった。私はblackoutも兎も角、massiveの使い方に興味があった。言うなれば“very large”なのだが、私がW社の研究所のドアが大きすぎて重すぎて開けられずにいると、主任研究員が苦もなく開けて“Massive door.”と言ったのを思い出した。

“come one, come all”
解説)何の事かと思ったが、日本語にすれば「みんなで渡れば怖くない」に当たるようだった。覚えていて使ったら格好が良いかも知れないのだが、ついぞその機会は訪れなかった。

“egalitarianism”
解説)「平等主義」なのだが、「我が国は僅かな人数の上層に位する者たちが支配するアメリカとは違って、機会均等で平等なのだ」と言ったら、そういうのを“egalitarianism”と称するのだと言われたので覚えた。だが、使ったことはなかった。因みに、「悪平等」は“perverted equality”というのだそうだが、難しすぎると思った。

“external pressure”
解説)我が国が弱いと言われている「外圧」のことのようだ。これも難しい単語が並んでいると思った。

“naively honest”
解説)“naïve”即ちカタカナ語の「ナイーブ」は「純情か素朴」という善意の言葉のように使われているが、これは「馬鹿正直」という意味で使われていた。これまでに何度も指摘してきたことで、英語では「馬鹿」の意味で使われるのが普通だから要注意なのである。他にはhonestを名詞形にして“naïve honesty”という場合もある。

“touchstone”
解説)「試金石」を意味するのだった。知らなかった。でも、使いにくいだろう。

“Well put.”
解説)「上手く言っている」とか「言い得て妙」のような意味で使われている。自分では何を言ったか覚えていなかったが、いきなり“Well put.”と言われたことがあった。「上手く置いた」ではないのだ。ここではputは「表現する」という意味になる。だから、“I will put it this way.”と「私に言わせて貰えば(こうなる)」などと切り出す時に使えるのだ。これは使えると思う。