新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

思いつくままに

2022-04-07 09:14:33 | コラム
あれやこれやと取り留めもなく:

帯状疱疹:
報道によれば、新型コロナウイルスに取りつかれた後遺症で、帯状疱疹に悩まされている人が多いとあった。広辞苑には「ヘルペスウイルスによる帯状の有痛性発疹。肋間、顎、顔面、座骨部など一定の末梢神経に沿っておこり小水疱が群生し周囲が発赤、所属リンパ節が腫れる」とある。また検索すると「ヘルペスは現在単純ヘルペスウイルス感染でおこる単純疱疹および水痘・帯状疱疹ウイルスによる帯状疱疹をさしています。いずれも一度感染すると一生涯その宿主に潜んでしまい、抵抗力が低下した時に再発するという性格があります。」ともあった。

私は昭和36年(1961年)にこれが発症してその余りの痛さに苦しめられた。当時の主治医の診断では「これはヘルペス(herpes)で体力が弱った時に侵入したヴィールス(当時はこう呼ばれていた)とリンパ液が戦って食い殺した残骸が水疱になったものだ。自然治癒しかない」だった。だが、その痛烈な痛さで庭中を走り回っていたのだが、風呂に入ると収まるので、痛みが激しかった左腕を風呂につけて癒やしていたものだった。ヴィールスに冒されたのは左半身で、左半分の頭髪も整えられなくなったのには驚かされた。

また主治医からは「一度かかれば二度とは発生しない」と聞かされたが、数年後に二回目に襲われた。21世紀の現代に後遺症として発症していると聞いたので、それは感染症が治まった後にでも、生き残っていたかも知れないウイルスを抵抗勢力なのだろうリンパ液が滅ぼしたので、帯状疱疹となったのかなどと考えていた。60年も前のヴィールスと現在のウイルスと何処が違うのか知らないが、人間の体の中には抵抗力があるらしいと再認識しているが、これで正しい理解なのだろうか。

余談だが、英語のherpesの発音は「ハーピーズ」なのだ。

煎餅睡眠法:
私は高齢化してから夜間の頻尿に悩まされてきた。甚だしい場合には一晩に6回も起こされてしまっていた、医師の宣告では「3回でも多い」となっているのに。2006年の第1回目の心筋梗塞の後に前立腺肥大となって、ずっと国立国際医療研究センター病院の泌尿器科で治療して頂いてきたのだが、頻尿は収まらなかった。そして、主治医に何度もこの辛さを訴えたが、特に治療もされず投薬もなかった。だが、宣伝媒体に頻繁に登場する売薬を服用してはならないとは言われてきた。

今年になってから、ネットだったか他の媒体なのかの記憶は定かではないが、「就寝前に固い煎餅を噛んでおくと効果がある」とあったのを発見した。「これならば薬ではないことだし、試してみても失うものはあるまい」と考えて、3月に入ってから試してみた。その時に生ずる音はテレビの音声が聞こえなくなるほどだし、頭に響くような感覚だった。するとどうだろう、その晩には2回起こされただけで済んだのだった。偶然の悪戯かも知れないと疑ったがなおも続けてみると、1ヶ月以上経った現在までで失敗というか効果がなかったのは二晩だけだった。

これは霊験あらたかなのは結構だと思っているが、夜9時過ぎての飲食は好ましくないのかと危惧している。次回の泌尿器科での定期診察は5月27日なので、それまでの間に「煎餅を噛まなかったらどうなるのか」等々の実験を繰り返してみようかと思案中である。

ゼレンスキー大統領とUnited Nations:
ここに取り上げるべきではないかも知れない話題だが、ゼレンスキー大統領(Volodymyr Zelenskyy)のUN向けの演説を字幕入りで聴いて「たいしたものだな」と感じたことを挙げてみよう。第一は「淀みなく」と言うのか、原稿を見ることなく語りきったこと。それと比べて何処かの総理大臣はなどと言おうとは思わないが。

あのウクライナの状況下でリハーサルを繰り返してこられたのかどうかなどは知る由もないが、見事なものだと感服していた。話の内容は非常に良く練り上げられていたと聞いたので、即興ではないだろうと理解している。

次に賛否は分かれるかも知れないと解釈したUnited Nations就中Security Councilの解体論を唱えていた点を取り上げたい。この兎角論議の対象にされることがあるCouncilを真っ向から避難したのは古き表現になるが「暴虎馮河」の勇気かなと感じていた。だが、相当程度に尤もだとも受け止めていた。この「理事会」と訳されている集団にロシアと中国がPermanent member(これを常任理事国と訳したのは誰だろう)として拒否権を持って入っている矛盾点?を衝いた度胸は凄いと思った。

私は我が国の要人の中には未だにUNを信奉している方がおられるのを、何とも不思議な現象ではないかと案じている。「敵国条項があるのをお忘れか」と指摘される有識者がおられるではないか。ゼレンスキー大統領が投じられた一石に即効性があるとまでは思えないが、ロシアがあのような挙に出てしまった現時点では、UN全体には何らかの改善策は必要ではないのかという気がしてならないのだ。