新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

大谷翔平が負傷者リストに載って今シーズンが終了した

2023-09-18 07:38:38 | コラム
大谷翔平を潰したのは誰だ:

本来ならば、この件については「憤懣やるかたない」と言いたいのだが、感情的にならずに「大谷翔平をこのような状態に落ち込ませた主犯は誰だったか、誰が責任を負うべきか」を論じていこう。

エンジェルス球団と監督コーチ陣の失態であり、責任問題である:
私は既に「エンジェルス球団とネヴィン監督は大谷翔平を使い潰す気か」と指摘してあったし、TK博士からは「予言が当たってしまいましたね」と負の祝福を受けていた。予想が当たっても嬉しくないのは当然だ。即ち、早い時点で彼らの責任であると認識していたのだ。「未必の故意」だったと言えるとも考えている。あのような起用の仕方をすれば、鋼(ハガネ)の機械で出来ている訳ではない彼の体が故障するのは目に見えていた。

彼らは恐らく少なくとも「プレーオフに出場させる」のような項目を入れた条件で、それに相応しい年俸で今季の契約を結んでいたのだろう。そうであれば、杖とも柱とも頼む大谷君を限界まで使い倒すことは必須だったのだ。”two-way”で使って一シーズンを乗り切らせ、尚且つ数々のタイトルを取ることには無理があることなどは、自明の理だったはずだ。少なくとも私にはそのように予見できていた。彼らはそれでも使い倒して自ら球団の宝を潰したのだった。

我が国のマスメディアの至らなさこそ糾弾されるべきでは:
彼ら報道機関は性懲りもなく「二刀流」などという戯けた表現を使って、大谷君の超人的大活躍を賞賛し続けた。私は先ずこの点からでも彼らの見識の無さを責めたいのだ。話は違うかもしれないが、私はもう長い間「彼らマスコミが褒め称え持ち上げられた選手たちは、彼らがそれと知って上長した訳でもなくても、悪い結果出て苦しむのだ」と指摘し続けてきた。

彼らは大谷君の獅子奮迅の大活躍が始まってから、一度もと言うか、一言も「酷使」の危険性を報じていなかった。私は「そんなことも解らないのか。C国でもないエンジェルス球団当局には遠慮して何も言えないのか」と、真っ向から決めつけたい。古い表現を引っ張り出せば、それでも「社会の木鐸」なのかと非難したい。殆どの責任はエンジェルス球団と監督コーチ陣が負うべきだが、我が国のマスメデイアにも責任はあると思う。

責任の所在と手術とその費用:
何とか言うGMは「未だ手術をするとは聞いていない」と語っていたようだ。この言い方も責任逃れだとしか思えない。それはgeneral managerという地位にあれば、球団全体の運営について全ての権限を与えられているし、同時に全責任を負っているのだ。だから、彼に大谷が何時どのような治療をするかの報告が上がっていない事などあり得ないのだ。いや、彼には知る義務があるのだ。

これこそがアメリカの企業社会におけるGMの在り方なのだ。だから、もしもあのエンジェルス球団のGMが本当に知らないのであれば、球団の当局は経営として体を為していないことになるのだ。さらに疑えば、彼は「聞いていない」と言って責任逃れをしているのかも知れないのだ。

この手術について息子とも語り合ったのだが、「アメリカで処置すれば非常に高額だろう費用を誰が負担するのか」だった。息子は「大谷が個人で負担することなどないように『契約の条件として球団の負担』となっていて然るべきだ」と観測していた。だが、もしかして大谷が来年はトレードで出て行ってしまうような事態になれば、言わば食い逃げ的になりはしないかとも考えられるのだ。

その辺りは彼の代理人が責任を持って処理するのだろうが、少なくとも来シーズンには打者としての大谷翔平君の大活躍が見られるように万全の態勢で手術が出来るようにエンジェルス球団か、代理人か、大谷個人が準備を整えることを期待したい。

心配性の当方は「いざというときになって、エンジェルス球団が全面的に協力するのか」という辺りが気になって仕方がない。それは「彼が今日に至るまで一度も責任を認める発言をしていない」のだし、我が国側では誰もその点を追求していないのだから。