新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田内閣の支持率が低下

2023-09-21 07:31:46 | コラム
岸田総理とその内閣にはしっかりして貰わないと:

昨20日夜は田崎史郎氏と岩田明子さんが出演されて、岸田内閣を語るPrime Newsと、NHKのBSが中継していたバッファローズ対マリーンズの野球を掛け持ちしていた。関心は政治を専門とされるジャーナリストが岸田総理とその内閣をどのように査定しているかにあった。お二方の見解を勝手に纏めてみると「激励の喝」だったと言って誤りではないと思っている。

当方はそもそも岸田文雄という方には殆ど何も期待していなかったので、何か目新しいか少しでも国民の生活に好影響をもたらす事柄を成し遂げて貰えれば「良かった」と評価する程度に止めている。総理は元外相の経験を活かされて、海外での積極的な行動に注力しておられるが、この点についてはジャーナリズムが言う「外交は票にならない」が(意味は違うかも知れないが)当て嵌まるように思えてならない。敢えて言えば「評価の対象になりにくい」のでは。

岸田総理の政治姿勢で不満な点を挙げてみれば「自分から『素晴らしい』と評価されるような案件を自発的に取り上げて、積極果敢にこなして行かれるのではなく、『これは何としても抑えておかねば』か『この点には有権者が悩まされているので解決せねば』という具合で、多くの場合に『為さざるを得ない』という受け身の姿勢から打って出られていること」なのだ。

福島の処理水の放出にしたところで、期限を決めてその通りに実行されたことは評価して差し上げねばならない立派な業績である。高騰するガソリン価格を抑える手を打たれたのも良いことだろう。尹錫悦大統領と親交を結び韓国との関係を好転されたのも立派な業績だろう。賃金もようやく上昇傾向にあるが、これは安倍内閣時代からの懸案だ。その他諸々あると思うが、私の目には何処となく「叩かねばならぬモグラ叩き」の動きのように見えてならないのだ。

総理は「聞く力」を強調して来られたが、何かを聞かれてその点を現実のものとして具現されたとの報道がないように思えるのは何故だろう。昨夜、田崎氏は「『聞く力がある』とは言われるが『聞かない力』の持ち合わせがあるという点では、非常に頑固な方だと総理周辺では言われている」と指摘しておられた。

私には「何か一本の厳然たる背骨が通っているというよりも、時と場合によって数本の背骨を立てて事に当たっておられるように見えて、一貫した強固な政治姿勢が見えない」ように思えてならない。その為に一般の有権者の心に響くも要素が乏しいので、世論調査なるものにかけてみると支持率が低迷してしまうのではないかと思っている。

それならば「貴殿は岸田内閣を支持しないのか」と問われれば「支持している」と答える。理由は簡単明瞭で「故安倍晋三元総理がいみじくも喝破された『悪夢の民主党政権』ではないから」に尽きる。岸田総理は叩くべきモグラを叩くのではなく、ご自身が成し遂げたいと思っておられるのだろう「国民の為になる政治」を強行して貰いたいのだ、木原誠二官房副長官無き今だから。

余談になるが、オリックス・バファローズが見事に三連覇を成し遂げて、中嶋聡監督が胴上げされる場面も抜かりなく見ることは出来た。