新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月20日 その2 大谷翔平君が再度の手術を受けた

2023-09-20 09:27:01 | コラム
この手術をしたとのニュースを聞いて:

彼の決断というか割り切ったことはとても良かったのだろうと思った。そこで、例によって例の如くにマスコミ報道を批判したい。それはついさっき聞いた羽鳥慎一も「手術が成功した」と言ったし、Yahooニュースで見たスポニチでも「成功」となっていた。

この「成功」を何故非難するのかと言えば根拠は二つある。一つは今日までに家内が3度の手術を受けてきて、手術を終えて出てこられた医師で「成功しました」と言われたことなどなかったからだ。あれは「テレビドラマの中の絵空事だ」と解釈している。これまでに医師が言われたことは「無事に終わりました」が普通で、時には「手術は上手く行きました」という意味のことを聞かされた記憶がある程度。「成功しました」は聞いたことがない。

次は手術が無事に終わっても、医師が「その効果が順調に発揮されて、直ぐに回復して退院できます」という保証はされないのだと理解している。人の命を預かるお医者様がそう簡単に「成功しました。もう大丈夫です」と、患者の親族に告げられるとは思えないのだが、テレビドラマでは常に「成功しました」という筋書きになっている。私は「この台詞は疑問である」と言いたいのだ。現に6年ほど前の手術は無事に終わっていたが、退院までに55日を要していた。

長々と述べてしまったが、私は大谷君の手術が成功することを願っているが、昨日の今日で「成功」というのは勝手だが、正確な記述ではないのではと指摘したいのだ。勿論、そこには希望的観測もあるだろうし、視聴者を安心させる目的もあるだろうが、軽々に言わない方が良いのではと考えて批判したのだ。



山手線車内放送の英語に物申す

2023-09-20 07:28:02 | コラム
あのクリステル・チアリの英語は:

先週のことだったが、約2ヶ月振りに山手線をほぼ一周してきた。この車内でイヤでも聞こえてくるクリステル・チアリさんの車内放送は、15年以上も昔のことだったが「是が非でも止めるべきだ」と指摘してあった。だが、私がいくら批判してもJRに届くこともなかったようで、未だに続いているし、民間の鉄道会社でも彼女を採用しているようだ。

彼女の英語の質は親しくしている英語を正しく理解している方々の間でも厳しく批判されているし、「国辱的だ」との声さえ上がっている。私はその英語の問題点を渡部亮次郎氏主宰のメールマガジン「頂門の一針」に投稿して採用された。それを読まれたアメリカ在住のご夫妻が一時帰国された際に聞かれて「指摘の通りで酷すぎる」と寄稿していただけた。

この問題点はUK出身の音楽評論家、ピーター・バラカン氏(Peter Barakan)もその著書の中で「発音とイントネーションの不自然さ」を指摘しておられたと承知している。この指摘は誠に尤もだと思って受け止めているが、私が指摘してきた欠陥は、彼女が前置詞に要らざるアクセントを付けて発音する点なのである。

これが宜しくないことは、上智大学で千葉勉教授に「そういう発音をすると無学で教養がないと看做される」と厳しく指導されていた点なのである。チアリさんは日本生まれのフランス人だと理解しているが、何処でそのような英語を教えられて育ったのかという点が大いなる疑問なのだし、それを知らずして起用してしまったJRを非難したのだった。

それでは「何処か問題なのか」を10数年前と同じように指摘しておこう。それは”Please change your trains here for the Tokyu-Line.”のような文章で”for”にアクセントを置いているだけではなく「フォーア」のように発音している点なのだ。正しくと言うか正調の英語では「前置詞にはアクセントを置かずに『フ』程度に発音しておくこととされている」のである。また、動詞の前の”to”なども同様にアクセントは付けずに”t”だけで充分なのだ。

彼女はこのような基本を教えられなかったのか、知らずに育ったのだろうと思う。上記の一時帰国されたご夫妻は「フォーア」と声高らかに発音するのを聞かれて恥ずかしかったとまで批判しておられた。敢えて言うが、これだけではなく、文章全体を聞いていても抑揚の付け方はおかしいので、聞かされている方が辛くなってくるのだ。だが、JRで担当された方はわが国の学校教育を経てこられたのだろうから、このような問題点を聞き分けるのは無理だっただろうと寧ろ同情している。

私は敢えて取り上げておくが、「英語にも(というのは日本語にも格調が高いか低いかはあるのだから)品位の問題もあれば、育ちもあれば、訛りもあれば、発声の問題等々がある。これらを総合して「どれが正調で、あるべき姿かを一概に決めつける訳にも行かない」と認識している。そこには”you know”を差し挟んでは下層と看做されることもあるし、汚い言葉(swearword)を使うことなどは、ビジネスの世界などでは絶対に許されないのだ。

そういうことを「試験の為の外国語(英語でも良いだろう)の教育に重きを置いていると見える我が国の教育では、これらの事柄を教えてもTOEICのような試験の役には立たないとされている」のではないだろうか。クリステル・チアリさんがどのような教育で英語を学んだのかは知らないが、明らかに品位を伴わない英語を話す人たちに教えられたという結果が出ているではないか。

私はこれまでに何度も指摘してきたことは「誰が何の目的で、何処でどのように使いたいかを充分に弁えてから、外国語を深く追求するのが良いだろう。その為には先ず基礎と基本をキチンと固めておくことが肝要である。幼稚園児にいきなり大学院で学ぶようなことを教えても効果は上がらないのだ」なのである。今からでも遅くないから、チアリさんに「forを強調するのは宜しくないですよ。貴方の教養の問題です」と忠告(「アドバイス」ではなく)して上げたら如何だろうか。