新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アイルランド対南アフリカのラグビーの試合を見て

2023-09-24 07:43:39 | コラム
朝から揚げ足取りである:

24日の朝はチャンと何時もの通りに4時に起きてからテレビを点けてみた。前夜に地上波のNHKを見ていたようで、そこにチャンネルが合ってしまった。出てきた画面はW杯ラグビーの予選リーグ中の大勝負であるアイルランドと南アフリカの試合だった。ラグビーの世界の情勢には詳しくないが、確かアイルランドは世界のランキング1位だったと思う。心の底から歓迎する中継放映ではないのが残念だが、朝から凄い試合を見る機会になった。

結果的にはアイルランドが13対8という僅差で勝ったのだが、揚げ足を取りたいことが2点あったので気になって仕方がなかった。

何故「アイアランド」ではないのか:
「アイルランド」というカタカナ表記は不自然であると指摘する。アルファベットの表記は”Ireland”なのだから素直に「アイアランド」であるべきなのだ。英和でもOxfordのような「英英」でも辞書を引いて欲しい。それが我が国独特の表記の仕方で何故か”r“を不自然に「ル」として、「アイルランド」となっているのは誤りであると指摘するのだ。他国の国名を勝手に誤った表記にするのは宜しくないと思うから言うのだ。

これはズーッと指摘し続けてきたおかしなカタカナ表記に起きる現象で、”r”の後に「ウ」を付けて表記する手法なのだ。この点はワクチンのModerna社を原語通りに「マダーナ」とせずに「モデルナ」としたことや、オリンピックのゴルフで優勝したNelly Kordaも「ネリー・コーダ」ではなく「コルダさん」にしたのも同じような誤りだと指摘してあった。「ポルノ」(pornography)も誤りなのだ。要するに、元の発音とは違う「ル」にすることが誤りだと指摘する。

ペナルティー:
これも非常に耳障りで困った。つい先日指摘してあったことで「アナウンサーたちは『何処どこのティームが反則を犯しました』と伝えるべきなのに、『アイルランドにペナルティー』と叫ぶ」ので聞き辛かった。「ペナルティー」(=penalty)とは「罰」のことで、反則のことではない。例えば「アイルランドがオフサイドの反則をしたので罰が科され、南アフリカにペナルティーキックの機会が与えられる」のように言うべきなのである。

このおかしな表現は何時か何処かの局のアナウンサーが使った表現を、他局が引き継いだのだろうと思って聞いている。思うに「反則」に当たる英語の単語が思い浮かばなかったので、ついつい「ペナルティー」で代用したのだと解釈している。これはかなり微妙で、”foul“も「~に対する反則」の意味があるし、”offenseかoffence”も「反則」であるので判断できず、恣意的に「ペナルティー」で代用したのが誤りの元だと思っている。

細かな揚げ足取りは宜しくないと言われそうだが、「言葉の使い方を誤るのは宜しい」とはならないと信じているから「おかしい」と指摘するのだ。