新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アメリカは何時如何なる形に落ち着くのだろうか

2020-12-11 09:34:17 | コラム
私はただ黙って見守ることしか出来ないが:

私は大統領選挙中には「何分にも外国の選挙なので、海の向こうの我が国で幾ら騒ごうと大勢は変わらない。結果がどうなるかを見守っていくしかない」と唱えてきた。だが、選挙前から郵便投票が「不正の温床となる」と激しく異を唱えてこられたトランプ大統領は、それ以外にも民主党というかバイデン候補側の数多い不正行為を指摘して、一向に敗戦を認められなかった。それに加えて多くの州で不正を訴える訴訟を起こされたが、今までの所では棄却されるばかりの結果に終わっている。

それも兎も角、私には不思議だとしか思えない現象が我が国で起きている。それは数多くの良識派と見えるアメリカ問題の専門家、外交評論家、ジャーナリスト、大学教授等々の権威者が「バイデン側には此れ此れ然々の違法行為があった」と公言され、トランプ大統領支持に立ち上がっておられることだ。彼らはそれ相応の情報源をお持ちで、信頼すべき筋からの材料を得ておられての発言なのだろう。それなのに、選挙の当事者であったトランプ氏の民主党の不正選挙の申し立てが何故各州の裁判所で棄却されるのだろう。矛盾しているようにしか思えない。

また、ホワイトハウスに伝手があると言われる消息通の某大学教授は「トランプ大統領はバイデン氏の就任式には出席されず、当日にはエヤーフォースワンでフロリダに飛んで、そこで2024年の大統領選挙への出馬を表明される」とまで言われるのだ。私如きにアメリカ国内でかかる観測が流されているか否かなど知る由もない。だが、感覚的に言えば,我が国では日増しにトランプ大統領を支持するというか、惜しむ声が専門家の間で高まっていくように感じられる。私は中国叩きという一点だけでは、バイデン氏よりもトランプ大統領を支持することを躊躇しない。

だが、アメリかではバイデン政権の重要閣僚が続々と発令され、トランプ大統領が選出された時のように、所謂“transition team”が機能していないという事態は出現していないようなのだ。だが、トランプ大統領は未だに条件付きでしか、ホワイトハウスを明け渡すとは言っておられない。トランプ大統領は飽くまでも民主党の不正を暴き、最終的には大統領に再任できる(再選されるではないのか)と確信しておられるようだ。

私はアメリカの知人や友人たちに「アメリカはこれから如何なる形で落ち着くのか」との問い合わせしていない。その理由の主要な部分はといえば「彼らは港ランプ大統領支持派ではない」からである。識者の多くはアメリカの「分断」を言われるが、私が経験してきたアメリカは明らかに「知識階級(アッパーミドルかそれ以上)と、非知識階層(minoritiesを含めて)に別れていた」と思う。その傾向の基を作ったのがオバマ政権であり、増幅させたのがトランプ政権という捉え方が出来ると思っているが。

興味深いことがあった。それは渡部亮次郎氏主宰の「頂門の一針」で加勢英明氏が宮崎正弘氏との対談の中に、何れ「アメリカ解体2022」と題した本が本当に出せるかも知れないと語っておられた点だ。そこまでアメリカの「分断」が深刻化したと、お二人の権威が見ておられるという証左だと見た。トランプ大統領とバイデン大統領選出者(president electと言うらしいが)がアメリカをどのような形に落とし込むのだろうか。ここでも矢張り見守っていくことしか出来ないと思う。



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