新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

カタカナ語は難しい

2020-02-19 07:50:29 | コラム
「サブスク」って何:

最近、テレビのCMに「サブスク」というカタカナ語が登場している。確か自動車の絵も出ていた。何を意味するのかサッパリ解らなかったが、自動車関連であれば当方には関係がないことなので追及しようとも思わなかった。言うまでもないこと(なのかどうか自信がなくなってきた)で、「サブスクリプション」の省略であれば「雑誌等を予約購読すること」なのだ。だが、他の場面でも聞くことがあったので、矢張り気になって検索してみた。

すると「サブスクとは一定の金額を事前に支払っておけば、ある特定のサービス等をある一定期間は自由に使える」というような契約のようだったと解った。なるほど、広い意味での「予約」と同じ事かなと解った次第。私は“subscribe”という動詞か、その名詞形の“subscription”をそのように拡大解釈して使ってしまう応用の仕方には寧ろ感心してしまって、カタカナ語としては批判するのを忘れてしまった。と言うよりは、そういうサービスを考え出して、その名称に「サブスクリプション」の短縮形を充てた知恵の方を感心すべきかと思っている。

同時に感じたことは、世に蔓延っているカタカナ語には、一寸聞いただけでは理解できないものがあるのにも感心している。例を挙げてみれば、飲食業等で使われている「ホール・スタッフ」というのがある。これは音から判断すると“whole staff”となって言うなれば「全従業員」となってしまう。だが、実際は“hall staff”であるようだ。どうやら「接客係」の“waiter”か“waitress”のことらしかった。それをカタカナ語にして格好を良くしたかったようだ。

同じような例にケーキ(洋菓子)の売り方で「ホール」と呼んでいる場合がある。これは、どうやら円形のままで売ることを言いたいくて“whole”を充てたようだ。この単語には確かに名詞で「全体」とする使い方があるが、私の知識では“whole”は「全体の、全ての」等の形容詞が真っ先に思い浮かんでくる。ここでもカタカナ語を使いたがる方々は「単語としての知識」が豊富で、これが良いかとばかりに“whole”を使ったのだろう。私は残念ながら洋菓子をまるごと売る場合にどのように表現するかなどは考えたことがないので、機会があればnative speakerに教えて貰うかと考えている。




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