新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月7日 その2 12月6日のスポーツ

2020-12-07 10:39:55 | コラム
盛り沢山で楽しませて貰えた:

先ずは福岡国際マラソン:
確かに、青山学院大学出身の吉田裕也君は良く走ったと思う。2時間7分5秒という記録も立派だったと思う。原青学監督が賞賛されたように、あの圧倒的な優勝は「努力」の賜物だと思う。だが、いきなり貶していくと「努力」は運動部にいようと何処にいようと当たり前のことで、特に賞賛すべき事かと思ってしまう。吉田君にとっては外国から、特にアフリカ系の強敵がいなかったので、競り合うことがなかったことが、記録を伸ばしきれなかった原因かと思って見ていた。

何時も言うことだが、マスコミの褒めすぎが気になってしまう。私は繰り返して「マスコミにチヤホヤされた選手の多くの伸び損なってしまった例がどれほどあったか」と強調して来た。それが、当人たちが褒めちぎられてのぼせ上がった為か、あるいは偶然の一致かは知らないが、潰れてしまった者は多かった。「新星登場」だの何との騒ぎ立てて欲しくはない。何しろ、マラソンの場合はこの分野では圧倒的な身体能力を見せつけるアフリカ勢が行く手に立ち塞がっているのだ。彼らの記録は2時間を切りそうな所まで来ている。「吉田君、一所懸命に努力を」と言って終わる。

明治と早稲田のラグビー:
あれほどアッサリと明治に負ける早稲田のラグビーを初めて見た。アナウンサーはどうしても明治のラグビーを体格と力に任せた北島監督時代の「前へ」という型に嵌めたいようだが、昨日見た限りでは往年のFWの力に頼るだけのゲームプランではなく、結構綺麗にバックスに展開して見せてくれる一方で、ゴール前で執拗に粘る早稲田の守りをも突破する力業を発揮する等の柔軟性があった。脱皮したと見て良いと思う。だが、全体的には「身体能力頼り」の気配は残っているのかなと思う。

この両大学は昨年も対抗戦では明治の優勝で、大学選手権では精神力と意地と根性と底力を遺憾なく発揮する早稲田に負けてしまっていた。早稲田魂の「同じ相手に二度も負けるな」という精神力の表れだと思っている。早稲田大学の運動部は不思議な力を発揮することが多いのだ。簡単に言えば「力が足りなくとも、精神力と意地で乗り切ってみせるぞ」とでも言いたい実力があるのだ。しかも、その精神力の発揮は年代が変わろうと、方々の高校から部員が集まろうと「魂」は受け継がれていくのだ。その精神力の鍛え方に「いざ」という時の強さの秘密があるように思える。

ゴルフ日本シリーズJTカップ:
言い方は語弊があるかも知れないが、遺憾ながら韓国系アメリカ人のChan Kim(チャン・キム)が私の閃きと読みの通り優勝してしまった。キムはWikipediaによれば、韓国で生まれ2歳でアメリカに渡って帰化した人物だそうだ。4日間のトーナメントを3日目から中継を見ていたが、余り勝てそうな気配のない日本人たちが上位に来ていたのが不安材料だった。最終日は同じ-8に大槻、谷原、岩田、キムとが首位に並んで競り合っていた。私の「閃き」では「これでは最も望ましくないキムが来るだろう」となっていた。

その後の試合運びを見ていると、大槻君は最近見た試合でも「勝ち方を知らないという弱点」があり、岩田は優勝経験はあるが大試合を制するほどの能力は心身共に備えていないと見た。谷原はゴルフは上手いが、年齢が行き過ぎているのが弱みと読んだ。そうすると消去法でキムの優勝となってしまうのだった。読売カントリーには例の18番ホールという最難関のショートホールがある。そこが勝負の分かれ目となった。キム以外は3人がボギーを叩き、解説の丸山が「良いところにテイーショットを止めた」と評したキムだけがパーを取って優勝となってしまった。

一言感想を言えば「日本のプロはひ弱すぎる。『いざ』という時に出せる力が備わっていないな。早稲田大学のラグビーの精神力に学べ」なのだ。張本勲が何時も言っているじゃないか。「優勝しなければ、2位もビリも同じ事」って。



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