新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月27日 その2 幼稚な中国人の投資感覚

2015-08-27 07:44:33 | コラム
余りにも幼稚な投資感覚:

昨26日夕刻の日テレのニュースで中国の地方で下着製造の下請けをやっていた夫婦が投資で資産を失ったことを採り上げていました。それは同業だったからか月に1.5%で融資してくれと申し入れられていたところに、マンション業者が2%という条件を提示してきたので、そちらに出資したというものでした。即ち、2%に釣られたのです。

我が国の常識で考えればあり得ない中国人の投資感覚なのですが、彼らは迷わなかったとか。そして全資産だったかの1千万円を出したそうです。その不動産業者はマンションが建てられず返済不能に陥ったと報じていました。

我々と言うか我が国の常識では年利2%でもあり得ないにも拘わらず、年利24%等は到底あり得ないという判断が出来ないのが中国に市民のようです。だが、中国ではそういう知識も無ければ疑うこともない市民が不動産や株式に出資しているのが今回の危機の原因乃至は実態かと思って聞いておりました。

簡単な理屈ですが、24%も配当するためには少なくともその倍くらいの利益を挙げておく必要がありはしないでしょうか。即ち、50%も儲けられる商売をせねばならないのです。あり得ないでしょう。思うに中国人の「爆買い」もこの程度の大雑把な金銭感覚でやっていただけなのかも知れません。それを煽り立てて期待させたのは何処の誰だったでしょうか。

これは困ったことですが、そういう中国人の非常識さの悪影響がこれから先に我が国を始めとして全世界の経済と景気に及んでいく危険性は低くないと思う時に中国経済の末端からの破綻の恐ろしさが見えてくる聞かしてみていたニュースでした。

又もやマスコミ批判

2015-08-27 07:39:02 | コラム
サニブラウン・ハキーム報道を責める:

私が責めたいのは空疎な報道の内容である。私は現時点ではこの16歳の日本人男子の走者の姓名のどちらが名字で名前かは解っていない。解っていることは、報道によって父親がアフリカ人である事だけ。私はテレビ局と新聞のこの少年の扱い方に大いなる不満というか不自然さを感じている。その辺りをもう少し具体的に述べていこう。

彼は確かに将来有望な短距離走者ではあるが、マスコミは少年乃至は少女が如何なる種目や分野に於いてでも「世界」か海外に出て行くことを特に大きく重大事のように扱う傾向がある。ただ単に年少である事を強調している点が私は気に入らない。私はこの辺りに我が国の「年功序列」の文化の強い影響を見出すのだ。私は事は能力と実績の問題であって、年齢で論ずべきではないという考え方をしている。

私は今回北京で開催されている世界陸上に、彼サニブラウン・ハキームが標準記録を突破して代表に選ばれた辺りから「16歳という史上最年少」が強調し始められ、不必要な期待ばかりを煽り立て始めたのには、大いなる不快感と違和感と不当さと説明不足を感じていた。

TBSで織田某なる者、知ったかぶりの解説というのか司会というのか知らないが、を使った中継をご覧になった方はお解りと思うが、彼はテレビ局の大いなる期待に添いきれずに準決勝までで落ちていった。私も善戦健闘を認めないことはないが、あの年齢と体格で多くのアフリカ系の優れた走者が支配する短距離界で「世界」で結果を残すことが不可能に近いことくらいは、彼らマスコミも解説者も知らなかったはずはないと思っている。

解りやすい例を挙げれば、「かのウサイン・ボルト(この場合はボルトが名字であると解っているが)の体格を見よ」と言いたいのだ。陸上競技でトラック種目、特に短距離を経験された方はお解りだと思うが、速く走れば走るほど風圧が厳しく且つ激しく襲ってきて上体が起こされて、スピードを上げるのが段々に困難になってくるものだ。

それに対抗し且つ抵抗し高速で走り続けるためには筋肉を鍛えておく必要があるのは当然である上に、ある程度以上の体重がないと加速もついてこないのだ。かく申す私は小柄で軽量であったが、相手ディフェンスと競り合っていっぺんに50 m も走り続けることが極めて希なサッカーでは軽量でも何とか瞬間のダッシュ力で補うことが出来た。言うなれば、これほど簡単な理屈で速く走れるか否かが左右されるのである。

聞けばサニブラウン・ハキーム君は未だにウエイト・トレーニングをやっていない由だ。それは決して悪いことだとは決めつけられない。未だ身体が出来上がっていない時期からウエイト・トレーニングを開始することの是非は常に論じられているからである。だがしかし、その程度までのことしか出来ていない16歳の子供に、事情を解説されていない視聴者に過大な期待を抱かせてしまったマスコミを私は非難したいのだ。

短距離走で「世界」で実績を残すことががどれほど困難なことかは、あの言わば大柄の部類には入らない桐生君が一向に後10分の1秒を短縮しきれずに故障ばかりしていることからも明らかだ。サニブラウン・ハキームは桐生君よりも年少で経験も不足な走者だ。陸連もTBSも何故そう言う具体的なことを解りやすく視聴者に伝える努力を放棄するのかが、私には理解不能なのである。不親切ではないのか。「彼は負けて当たり前」と何故言わないのか。

サニブラウン・ハキーム君についてはこれくらいにして、世界陸上を一寸だけ見て痛感したことを。それはトラック種目、それも距離が短ければ短いほどアフリカ系の走者の大会の如くと化している厳然たる事実である。また、マラソンも然りで、あの世界での変化が余りにも顕著である。

私はこれ以上この傾向に触れることはしないが、マスコミは我が国の代表に「世界」での活躍を期待するならば、何が必要であるとか、将来有望な若者を如何に指導をすべきかくらいは論じて見せたらどうかと言いたいのだ。


8月26日 その3 中国は未だ虹を見ているのか

2015-08-26 15:25:02 | コラム
習近平さん、虹の向こうに何が見えましたか:

事、中国に関してですが、何年前でしたか、私は上海に2度目のパック旅行をした後で紙パ業界の専門誌に掲載して頂いた旅行記に「今やこの国は成長を謳歌しているだろうし、美しい虹を見ているだろう。だが、我が国の現状を考えれば、その虹の向こうに何が潜んでいるかを知る時が何れやってくるだろう」と書いておきました。

この世ではそんなに良い事ばかり続く訳がないのです。中国がこれから本格的に直面するのだろう経済的な挫折を乗り切る知恵と経験が無いだろうと思う時に事態の恐ろしさが見えてきませんか。

本日昼頃、偏向極まりないTBSの「ヒルオビ」という番組に出た中国通でテレビ局御用達の拓大教授という富坂某が「中国は青春を楽しんだが、今からは我が国の失われた20年と同様な時期に入っていく」と訳知り顔で言いました。今頃になって私が遙か以前に怖れたことを言って出演料が取れるのですから、コメンテーター業は結構なものだと、何処かで12年間のラジオコメンテーター経験者が偉そうに?言っております。

同時に出た第一生命の主任何とやらの長濱は「中国が病気になれば世界中が一時に感染する」と言っていました。TBSは我が国の輸出先第1位が中国で、輸入ではアメリカが大差で第2位に落ちると解説して見せましたが、これはミスリーディングです。私は何十年も?「アメリカは内需依存国であり、輸出には不向きで不得手だ」と指摘し続けました。

今日の我が国でボーイング以外にアメリカから輸入せねばならに必需品が幾つありますか。牛肉ですって?合計22年間の対日輸出を担当者から言わせて貰えば、AHOでも解る自明の理です。

8月26日 その2 I was hacked.

2015-08-26 13:42:05 | コラム
ハッカーにやられました:

念のため申し上げれば、私のことではありません。

20日の検査入院の一寸前に有料のOCNの迷惑メールブロックシステムがスパムに分類したメールの中に、長年交信が絶えていたワシントン州南端の工場の秘書だった女性からのEmailが入っていました。少し「???」でしたが、削除するための所定の手続きで開いてみると、昔の通りの”Hi, Mas!”という書き出しから始まる内容で文章がなく、URLのみでした。

そこで迂闊にも”naive”にも(これがナイーブの正しい使い方です)開いてみると、全く空疎な投資の勧誘でした。そこで慌てて矢張り所定の手続きで削除してしまいました。それで終わったと思い忘れていました。だが、後刻彼女に久し振りの便りに感謝と返信しておきました。

するとどうでしょう。翌日掲題の”I was hacked 云々.”が返ってきたのです。内容は「私の当時の秘書等から続々とメールに感謝のメールが入って驚いた。自分は何も送信していない」というものです。更に「早速ISPに連絡して調査させ、数日PCを閉鎖して問題を解決して貰った」とありました。社会保険庁が引っかけられた添付ファイルではなかったものの、開いてしまった私は些か遅ればせながら大いに慌てました。

昨日、佐藤氏のご指導の下に直ちにトレンドマイクロのPCの綜合チェックをかけた結果、105分後に「検出せず」と出て、痩せ細った胸を撫で下ろした次第です。その間は一寸した恐怖でした。もし私に過失があれば、皆様を巻き込んでいた結果となっていたかも知れないのですから。PCは矢張り「年寄りの冷や水」かなと、暫時エヤコン要らずの涼しさを味わっていました。

親の躾を優先すべきでは

2015-08-26 11:51:18 | コラム
寝屋川の不幸な事件に思う:

私は先ず親をあらためて躾する時代になったのではないかとすら考えている。何故そう言うかを述べていこう。

山田なる容疑者が黙秘しているためにか、一向に捜査が進展していないのは遺憾である。私はそれよりも何よりも、この種の子供が犠牲なる事件が発生する度に思う事がある。それは有識者であるとか学識経験者であるとか何とか評論かと言われる方々が「親は子供を如何に躾けているのか」という声を上げていたのを寡聞にして聞いていないことである。

私は中学に入ったばかりの子供が夕方から勝手に外出したりLINE(って何ですか?)で仲間と連絡して泊めてくれだの野宿するだのと平気で言い合うのは、何処の国のことかと言葉を失わせられてしまう。私と家内の常識を超越した出来事としか認識出来なかった。時代が変わったと思えば、それだけで済むことなのだろうか。そんなはずがあるまい。

ところが今朝ほど漸く曽野綾子さんが産経の「透明な歳月の光」で「子供に門限があるのは当然」と題して、この我が夫婦の心配を論じて下さった。一安心だった。曾野さんは「人間は自分で稼いで自活する前は、養ってくれる人の言うことに従う義務がある。親も常識の範囲で、子供に規律を要求して当然だ。教育の第一責任者は当人だが、次が親なのである」と結んでおられた。言うことはないほど当然なことを指摘されただけだ。

私が曾野さん以上に言いたいことは「親自身が子供の教育と躾の義務を果たすべきだということを完全に知らないのか放棄している感が深いことが宜しくない」と思っている点だ。あの悲しき犠牲者となった二人の家だけの問題なのか、我が国の家庭教育の質の劣化か、学校の教師の質が低下して子供の教育と管理が行き届かない時代になったのか、あるいはこれらの全部か、あるいは何処かの地方だけの現象か、私には全く解らない。

だが、これだけは絶対に言っておきたいことは「子供の躾の責任は親にあるし、それぞれの家庭にはその仕来りなり家憲があるはずではないか」である。しかしながら、スマホだのタブレットだの何のという文明の悪しき?利器が何故か子供たちの間に優先的に普及する度に、今回のような親の躾不足も一因ではないかと疑いたくなる不幸な事件が起きる傾向が高まってきたのだ。

遺憾ながらそこには「親も働いているので手が回らない」という我々の時代感覚では対応出来ない事態もあるのは確からしいが。そう解っているのだったならば、学校なり教育委員会という何のためにあるのか解らない組織が出ていくべき事態であり、時代ではないのかなどとふと考えてしまう。尤も、彼らには「イジメ」にまともに対処できていないのだから、親の躾などは守備範囲内にはないと言いそうだが。

話は変わるが、私は携帯電話が普及し始めた頃に「20世紀最悪の開発商品」と言って多くの方の反対の声を得た。解っておられない方が多いのだと良く解った。今やスマホの普及率は子供世代を中心に100%に迫っているとか聞く。ここにも「親の躾」の出番があると思う。または学校側にも厳しく規制しろとまでは言わないが、何らかの「教育的指導」があっても良くはないのか。

正直に言って「私はこの年齢に達していて良かった」と思わざるを得ない文明の利器が普及し過ぎで、ついて行きがたい世の中になった。だが、何時になっても「親が子を躾ける義務」は厳然と存在すべきだし、させるべきではないか。ろくに躾けられなかったた子が親になってまた躾けていけない世の中になったのかと思うと、悲しい気がするのだ。

安倍総理、ここにも貴方が出てこられることを期待します。教育の問題は国家の重要課題です。