新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

カマラ・ハリス副大統領が候補者になれば

2024-07-24 07:18:44 | コラム
アメリカの知識階級の意見を紹介しよう:

予想通りと言うか、懸念していた通りにバイデン大統領が撤退を表明されてからは、他にも取り上げようと計画していた材料があったにも拘わらず、中々そこまで到達できていない。私が誇りに思うことは「今回表現してきた内容は、マスコミやジャーナリストや専門とされる大学教授のような権威者が取材されるとか、情報源とはされない知識階層に属するビジネスパーソンたちである事」なのである。その辺りに注目して頂ければ幸甚である。

今回もまた、今やアメリカで数少なくなってしまった「物」を生産している大手メーカーの幹部社員からの昨日に続いて2度目の意見表明を取り上げようという企画である。

<引用開始
私もハリス副大統領はトランプ氏との討論会で彼の違法行為を追求する機会が来ることを待ち望んでいると推察している。しかしながら、私は仮にその機会が訪れて追求したとしても、トランプ氏の複数の支持層に影響を与えて変化させるまでには至らないのではと予測するし、かえって彼等の新たなるエネルギー源になりはしないかと懸念している。

私は「トランプ氏の支持層中の白人のナショナリスト(筆者注:愛国主義者または民族主義者)たちは既に女性が国政を司る地位に就きはしないかと怖れているだけではなく、その女性が白人ではないことも更なる悪材料になるのでは」と捉えている。それ故に、私は「我が国で未だにそういう感覚で物事を捉える傾向が残っているのは好ましくないし、彼等がそこから脱却することはあり得ないだろう」と見ている。

だが、私は「歓迎すべきはハリス氏が当選する為には少数民族の票の助けを借りる必要は無いだろう点だろう」と考えている。ハリス氏が必要とするのは「所謂スゥイング・ステートにおいて穏健で独自の信念で投票する有権者たちの信頼を獲得する事」であると思う。さらに、私はハリス氏が誰を副大統領候補に選ぶかが、スゥイング・ステートの何州を獲得できるかを左右すると確信している。この秋には興味津々な選挙戦が展開されることだろう。
<引用終わる

私はこのように彼の了解を取った上で彼個人と言うか知性派の意見を紹介している次第である。その意図は「アメリカ人たちは各自が自分の確固たる信念に基づく意見を持って行動するという例を示せれば良いのだが」と考えているところにある。彼等は他人がどのように考えているかなどは余り気にはしない。「自分は自分だ」と子供でも堂々と言う国なのだ。

故に上記の管理職の意見がアメリカの知識層の全ての考え方を代表してないと思うが、「アメリカとは」を考える時に大いに参考になると思う。共和党や民主党の幹部の一人を取材しても、それが党全体の意思の表明であるかのようには考えないことだと思っている。因みに、彼の一家では母親だけが昔から民主党支持だった。

7月23日 その2 トランプ氏は苦戦するのでは

2024-07-23 13:38:47 | コラム
アメリカでも既に「トランプ氏は苦戦するのでは」と言われているとか:

少し遅れてアメリカの某大企業の精鋭からも、バイデン大統領の撤退についての見解が寄せられた。興味深い点もあるので、以下に紹介してみようと思う。

>引用開始
今週はアメリカの政治にとっては中々刺激的な状況になった。私にとってはバイデン大統領の撤退は予想の範囲内の出来事であり、多くの人は歓迎ムードであると理解している。私は「大統領という地位であり職務はかくも激務であるので、バイデン氏には最早再度出馬して、その職務を遂行するだけのエネルギーが残っていなかったのだ」と推察している。これは驚くべき決定であり、非常に無欲だったことを示している

民主党がハリス氏を指名すべく選挙戦の態勢を練り直さねばならないことは、共和党にとっては幸運な出来事であるかのように見える。私はトランプ氏が元検事である女性からの挑戦にどのように対処していくかに大いなる興味も関心もある。大方の意見は「今や、トランプ氏にとってはバイデン大統領が相手の選挙戦よりも難しい展開になって行くだろう」となっている。
<引用終わる

彼の意見も、世論の動向も「トランプ氏は元検事のハリス氏が相手では競争が厳しくなっていくのでは」と見ているようなのだ。私は先ほども引用した「如何なる結果になるか見守っていこう」という意味の“It remains to be seen.“と言って終わる

民主党がトランプに勝つ方法

2024-07-23 06:40:11 | コラム
22日のPrime Newsで:

昨夜は日韓野球のチェンジに合間に、Prime Newsも見ていたという程度だった。ここでの主役は急に次期総理にと脚光を浴び始めた「コバホーク」こと小林鷹之だったが、バイデン大統領の撤退について意見を述べるべく、手嶋隆一(元NHK)が最初の所だけ出ていた。私が専門家ともなれば、面白い提案をするものだと感じた事があった。

それは「今からでも即はないから、バイデン大統領が辞任してカマラ・ハリス副大統領を大統領に昇格させること。これは撤退表明の時に言えば良かったのだが、11月まで未だ時間があるので、何とか間に合うかも知れない。カマラ・ハリスが大統領になっていれば(指名を受けていればか?)選挙戦は現職対元職に争いになって、現職の優位性が発揮されるかも知れない」というものだった。

些か奇を衒ったような発言ではないかとの感はあったが、専門家という方は一般人には思いも付かないだろう事を言い出すものだと、老いたる一般人は感心しながら聞いていた。ではあっても、昨日から色々と評論家や専門家たちが指摘されたことを聞き、ネット上で調べてみると、ハリス副大統領の政治手腕が賞賛されているようなことはついぞ見当たらず、これまでに聞かされて(報じられて)いた通りで評価は低かった。

また、別の番組では明治大学の海野教授は「来たるべきトランプ氏との討論会で元検事のハリス候補(?)がトランプ氏の訴追されている諸々の案件を追求すれば、シナリオが変わってくることもあるのでは」という意味の発言をされていた。海野教授は民主党支持だったような記憶があるが、我が国でもトランプ氏は知的な階層には受けていないのかと、ふと感じていた。何れにせよ、どのように展開するかは“It remains to be seen.“だと思うのだが。

7月22日 その2 バイデン大統領が選挙戦から撤退

2024-07-22 07:43:27 | コラム
速報=アメリカの元の同僚の見解:

私は朝一番に「バイデン大統領の決断はやや遅きに知ったのではないか」と「バイデン大統領の年齢をあれほど云々するのは、アメリカらしからぬ不当な差別ではないのか」と「ハリス副大統領に勝ち目があるのか」と連絡してみた。

速効できた返信は「最近のアメリカには潜在的にも年齢、人種(肌の色)、性別で差別する傾向が見えてきたのは非常に残念である」から始まって「バイデン氏の年齢を云々することが不当である」と嘆いていた。しかし、カマラ・ハリス副大統領がトランプ氏を敗れるか否かには余り希望的ではなかった。

バイデン大統領が選挙戦から撤退を表明された

2024-07-22 07:29:49 | コラム
「来たるべき事が来たな」と感じた:

今朝程4時に定例になってしまったTBSのニュースを見ると、真っ先に出てきたのがバイデン大統領の撤退だった。正直な感想は「矢張りそうなってしまったか」だった。遅かれ早かれ、決断されると予測していた。バイデン大統領には失礼になるかも知れないが、正しく私が好んで使う“Better late than never.”だったのではなかろうか。この世紀の大決断とでも言いたい撤退宣言は、果たして「「確トラ」を補強するのだろうか。

私は非難の標的にされてきたバイデン大統領の年齢の問題や、あのトランプ氏との討論会で見せて危うさは兎も角として、民主党内でも前任者のバラク・オバマ氏やペロー氏からも撤退を実質的に勧告されたところで、引導を渡されたのと同じだと解釈していた。私は「年齢と性別と国籍で人を差別しない国である」と経験からも確信しているアメリカで、あれほどバイデン大統領の年齢を問題視するのがfearなのかと、理解できなかった。

バイデン大統領に「後継に」と指名されたカマラ・ハリス副大統領が適任であるか否かは、民主党が大会を開催して誰を候補者に推すかを決めるかの問題だと思う。バイデン大統領が「後事を託す」と言っただけで決定した訳ではないと思う。現に、先ほど入ってきたGoogleのニュースでは、ハリス副大統領はバイデン大統領の功績を賞賛して「指名獲得に全力を尽くす」だけ言っていた。

私は昨日、何年か前に繰り広げたドナルド・トランプ氏批判を回顧してみたが、要点はトランプ氏が1期4年の経験を経て、どれ程変わったか(進化した?)ではないかと思っている。当時、私は些か極端だったかも知れないが、トランプ氏の政治手法の大胆さを「無知は力なりか」とまで批判した。そう言う根拠は「彼は自分自身の持っている知識だけを活用し、一般常識を無視した政治を展開して、彼独自の支持層の喝采と支持を得たのだった」から。

その辺りが知識階層から「自分ファースト」との批判を浴びた原因になったのだが、移民の強制送還政策やメキシコ国境に壁を設ける手法などは受け入れられていたようだった。今回も既にトランプ氏独自の強硬政策、例えばウクライナ支援の停止などを打ち出している。それがMAGAの一面になるのだろう。だが、私にはMAGAを強調されればされる程「そう言われるのは、アメリカは偉大ではなくなっていたのだっけ」と受け止めてしまう。

「再び偉大にする」と言われるのならば、「あわよくば世界制覇を」と目指しているのではと疑わせてくれる習近平率いる中国を徹底的に叩いて、その邪な野望を撤回させて欲しいのだ。「世界には偉大な国は一つしか要らない。その偉大な国がアメリカ合衆国である」と全世界に示すような意気込みであって欲しいのだ。アメリカの良識ある国民は、あの国会議事堂乱入事件を忘れないで、次期大統領を選択できるのだろうか。