1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

ワシントンでの中東問題調停役4者協議からモスクワに戻ったラブロフ外相の発言(抜粋)

2007-02-09 | ラジオ
ワシントンで開かれた中東問題国際調停役4者による協議に出席し、3日モス
クワに戻ったラブロフ外務大臣は、中東問題に関する新たな国際会議が召集
される可能性が在り得ると述べ、この問題は議事日程から除かれてはいない
と強調した。ラブロフ外務大臣は又、ワシントンでの協議の結果に付いて次の
ように述べている。
「中東紛争の調整の基盤となるべき、そして私達がその実現に向けて努力して
いるような基本的原則の全てが確認された。中東紛争の調整は長期的でまた
粘り強く、そして包括的なものでなければなりません。調整の原則には暴力の
放棄、イスラエルの承認、そしてロードマッププランを含めたこれまで合意された
もの、そしてこれまで起きた義務の承認が含まれています」
この様に述べたラブロフ外務大臣は、パレスチナの安定化を国際的に支えるメ
カニズム作りに関して、ロシア、アメリカ、国連、EUの間で合意になったことは調
停役4者の作業、そして中東問題調整全体における質的に新たな段階であると
指摘し、中東の和平プロセスの中に和平プロセスを促しうる、あらゆる国々を巻
き込む必要があると強調し次のように続けている。
「和平プロセスにおいては、特にシリアが建設的な役割をを果たしうるだろう。中
東調整のあらゆる側面において、つまりレバノンあるいはシリア、イラク問題とい
った全ての側面において、それが言える」
ラブロフ外務大臣は、この様に述べている。

国際調停役はパレスチナに対して、パレスチナ人の間における内紛に終止符を
打ち、自ら存在する能力を持った民族統一政府を作るよう求めたが゜、ラブロフ外
務大臣はワシントンでの協議参加者に対して、パレスチナのイスラム過激派運動
体ハマスが、調停役4者の合意を受け入れるように、ハマスと共に作業する必要
に付いてその説得に務めた。
ラブロフ外務大臣はワシントン滞在中、ブッシュ大統領とも会談したが、この会談
では露米両国がパートナーシップと実際的な、共同行動を強化する用意の或るこ
とが確認された。

イスラーム過激運動―その宗教的背景とテロリズム

東京堂出版

このアイテムの詳細を見る

モスクワ到着後、ロシアに帰国した後ラブロフ外務大臣は、ブッシュ大統領がラブ
ロフ外務大臣に対して、アメリカにはイランに対する戦争を始める計画の無いこと
を明言したと伝え、双方は国連安全保障理事会で、イランの核問題に関して協力
を続けていくことで合意に達したと延べ、さらに次のように続けている。
「会談ではイラン政府に対する外交的共同行動措置を、イランを交渉のテーブルに
戻すように促す措置と、結びつけるべきだという点で意見の一致を見た。またコソボ
問題に付いてロシアとアメリカの間にある意見の食い違いは、原則的なもので合意
には至らなかった。ロシア政府はセルビア政府も、またコソボ当局も受け入れられる
ような解決のバリエーションを模索すべきだと確信している。
尚、今回のブッシュ大統領との会談ではチェコとポーランドに、アメリカの対ミサイル
防衛システムの一部を配備することに付いて、ブッシュ大統領から納得のいく説明
を聞くことが出来なかった。ロシアはそうした措置が、今日核兵器やミサイル兵器拡
散の領域で存在しているような脅威に、然るべく応えるものと認めることは出来ない」
ラブロフ外務大臣は、この様に指摘した。

2月5日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル