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日本の麻生外相が行ったアメリカの対イラク政策批判に付いて

2007-02-11 | ラジオ
麻生外相がアメリカの対イラク政策について、否定的な発言を行ったことを受け日
本政府は、またもやアメリカに謝罪する必要に迫られている。
麻生外相は京都市で講演した中で、アメリカ軍のイラク占領政策について、非常
に幼稚だと発言し、イラクの実情を考慮したものではないとの見方を示した。
このことに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
麻生外相はアメリカ軍のイラク作戦は成功する筈の無いものであり、それが今の
イラクの状況を生んでいるとの考えを述べた。
この点において麻生外相は全く正しいと言えるだろう。先にイラクの実情を知って
おく必要があったのだ。
また国連の承認無しに、イラクへの軍事侵攻を始めるべきではなかった。この戦
争により、すでに50万人以上の一般市民の命が奪われ、3000人以上のアメリカ
兵が命を落としている。

先ほど日本政府がまたもや、アメリカに謝罪することになったと述べたのは、先月
にも久間防衛大臣が記者会見で、イラク戦争開始を批判したばかりだからだ。
自民党の加藤元幹事長は、ブッシュ大統領自身や当局者が誤りを認め、アメリカ
国民の6割がイラクへの増派に反対している状況で、何故久間氏だけがアメリカに
怒られなければならないのかとアメリカを批判し、久間氏は世界の常識を言ったに
過ぎないと擁護している。

日本政府は久間氏の発言は個人的見解であり、日本政府としての立場を反映して
いるものではないとの声明を表したが、日本の外相と防衛相が共に、アメリカのイ
ラク作戦を誤りと呼んでいるのであれば、そこには何らかの真実が含まれているの
でないだろうか。
閣僚ら特に麻生外相の発言を誤魔化そうと塩崎内閣官房長官は、これらの発言は
アメリカにイラクの民間人の生活レベルを引き上げ、イラクの民間人の問題に、もっ
と注意を注ぐよう求めたに過ぎないと表明している。

アメリカと日本はアメリカのせいで、イラクの何の罪の無い何十万人もの市民が死ん
でいくのを、イラク国民の利益えの配慮と考えているのだろうか。
アメリカは遅かれ早かれ、他の民族に対して侵した罪の報いを受けなければならな
いことを理解しているのだろうか。

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2月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル