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ミサイル防衛システムをめぐるロシアとアメリカの協議

2007-08-03 | ラジオ
アメリカの首都ワシントンでは、ミサイル防衛問題に関するロシア・アメリカ
間の協議が行われている。
第一回目の協議はロシアとアメリカの立場と、軍事分野における長期的展
望での、両者の方向性を明らかにする目的で行われている。
この協議にはロシア・アメリカ両国の外交及び、国防機関の代表が参加し、
少なくとも2.3回以上の会議が予定されている。
この協議の成果に付いては10月初旬に、外交及び国防機関の大臣級会議
で方向が行われることになっており、その後、露米両国の大統領への報告
が行われる予定になっている。

この会合での意見交換の開始に関連して、アメリカ国務省報道官は露米実
務グループによる会議が、生産性の或るもになるよう期待の意を示した。
一方ロシアのラブロフ外相は声明を表し、そのなかで慎重かつ楽天的な見
方を示し、次のように述べている。
「先週行われたロシア・NATO会議では、一連のこの問題に付いて審議され、
NATO諸国が、プーチン大統領の提案した大胆案に大きな関心を見せ、さら
に検討していく用意があることが示されたが、この露米での協議でもそれと
同様に、お互いが歩みよれるような合意に到達できることを期待している。
ロシアはアゼルバイジャンのガバリーのレーダ施設と、ロシアにあるミサイル
防衛用の軍事レーダ施設をアメリカと共同利用すること、またモスクワとブリ
ュッセルにミサイル防衛に関する、情報交換センターを設立すること、そして
ヨーロッパ諸国を引き入れ、この問題をめぐる協議参加国の数を増やすこと
を提案している。

この大胆案の実現はチェコやポーランドへの、アメリカのミサイルの防衛シス
テムの配備を不必要なものにし、また同時にいわゆるならず者国家からの、
ミサイルの危険を口実にした、アメリカの危惧を無くすものになるだろう。
この事態の発展には、最大限にヨーロッパの考慮を入れるべきだろう。しかし
重要なことは恐らく別の点にある。つまりミサイル防衛分野で露米両国が合
意に達することによって、新しい軍拡競争を避けることが出来るということだ。
もしアメリカがチェコやポーランド、そして宇宙にレーダ施設を配備すれば、当
然新しい軍拡競争は避けられない。
何故ならロシアのみならず、他の国々も自国の安全を保障するために、何らか
の対抗措置を講じる必要に迫られるからだ」

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論
小林 よしのり
幻冬舎

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7月31日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル