1010 Radio

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ウランバートルでの日朝国交正常化に関する第二回目の日朝作業部会によせて

2007-09-08 | ラジオ
北朝鮮と日本は、北モンゴル東アジアの緊張の火種を消す新たな努力
を続けている。
5日と6日、モンゴルのウランバートルでは日朝国交正常化に関する、専
門家グループ会議作業部会が行われている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
この日朝の専門家グループによる会議は2回目のもので、北朝鮮の核問
題に関する6カ国協議の枠内で行われている。
6カ国協議のメンバー国であるロシア、中国、アメリカ、韓国はこの2月に
北朝鮮と日本に対して、相互の懸念を払拭するために6カ国協議のフォー
マットを利用するよう勧告した。

現代モンゴル語口語辞典

田中 セツ子
大学書林


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日朝の専門家グループによる第一回目の会議は、春にベトナムのハノイ
で開かれたが、このときは実りの無いまま幕となった。
日本は北朝鮮に対し、北朝鮮の諜報機関よって拉致された、全ての日本
人の引渡しを強く主張したが、北朝鮮側はこの問題はすでに解決済みで
あるとの態度を示した。

今回のウランバートルでの会議では、この日本人の拉致問題が一つの焦
点になると見られる。
会議に先立ちウランバートルで、日本外務省報道官は、日朝関係の正常
化は、これまで同様その全体は不法に連れ去られた日本市民の問題が、
どう調整され進展するかにかかっていると述べている。
一方このところ日本政府は、北朝鮮に対する強硬な姿勢を若干軟化させ
たようにも見える。
ここ3年間で初めて日本政府は、この問題は政治と切り離して解決される
べきだとして、大水害に遭った北朝鮮に対する人道援助の可能性を検討
している。
北朝鮮当局は、こうした日本の態度を一歩歩み寄ったものと捉え、同時に
日朝関係温暖化に向け、一定の希望に結び付くと示唆している。

一方、日朝関係において圧力を加えているのはアメリカと言うファクターだ。
ロシアの専門家も、そうした考え方を持っている。
「北朝鮮当局にとって肝心なのは、アメリカとの関係の正常化だ。
何故ならまさにそこに北朝鮮当局は、自分たちの安全の保証を見出してい
るからだ。
北朝鮮にとってアメリカとの関係を正常化せずに、日本との関係を正常化し
ても何も意味は無い。
なので北朝鮮とアメリカの間の関係が正常化するまで、おそらく日朝の関係
の正常化は在り得ないだろう。
今年に入ってアメリカの北朝鮮に対する立場が、強硬なものでなくなって来て
いる。
その理由は明らかだと思う。ブッシュ政権はイラクで苦労を続けており、北朝
鮮の核問題で、外交的な成功を示す必要あるからだ。
一方、日本の立場は強行でありアメリカ政府は北朝鮮に対し、過度に大きな
譲歩をしてしまうのではないかと心配している。
これは当然のことながら日本人拉致問題における、北朝鮮との交渉での日本
の立場を複雑で難しいものとするだろう」
ロシアの専門家は、このように述べている。

この半年の間6カ国協議では、北朝鮮の核プログラムの一時縮小、および停
止に向けて初めての進展があった。
この進展を強いものとし発展させることが必要だ。
ウランバートルでの日朝の話し合いが好ましい成果を生めば、明らかにこの進
展をさらに促すものとなるだろう。

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必要なのか (集英社新書)


姜 尚中
集英社


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9月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル